QT Lab.品質・技術研究室

技術者のための品質工学、品質管理、統計学、機械設計、信号処理を
解説します。

y=βM という記述に隠された田口先生の思考

2016-01-28 20:11:34 | 品質工学

 一次式を習ったのは中学1年のときでした。
y切片のある1次関数の一般式は
  y=ax+b と教わりました。

高校でもこの標記だったのが、大学に入って統計学を勉強したとき
 y=a+bx のように傾きとy切片の記号が入れ替わって、
なんじゃ、こりゃっ! と思ったものです。

さて、品質工学の動特性に初めて触れたとき、基本機能が
 y=βM と標記されていることで、面喰らいました。

 なぜ、ゼロ点回帰式の傾きをbではなく、βにしてあるのか?
 なぜ、入力量をxではなく Mなのか?
とても疑問に思ったものです。

 βの意味は比較的早い段階で気づきましたが、信号因子の水準(入力量)を
あらわす変数にMをあたえたのか、に思い至るにはかなりの時間が
かかりました。

 y=βM
このように標記されるシステムの基本機能。
入力される『エネルギ』、『物質』、『情報』が期待される別の『エネルギ』、
『物質』、『情報』に変換して出力するのがシステムのやくめです。
このときの変換効率がβです。

入力量をMと標記する理由は動特性の感度の真値の式
 S=(Sβ-Ve) / r でVeを引く理由につながるのですが、このことに
気がついている人は、長年品質工学にたずさわっている人々のなかでも
それほど多くないのでは?と思います。

著名な先生が書かれた書籍では、Mを入力の真値としていますが、
たぶん、田口先生の説明を聞き間違えたか、誤解したのではないでしょうか。

入力量をMと標記する理由 ・・・ それは、計測工学の書籍を読めばわかります。

 


センター試験

2016-01-18 19:32:37 | 品質管理検定

今朝はすごいみぞれで会社についたときには靴のなかまでぐしゃぐしゃに濡れて
ひどい目にあいました。
でも、センター試験の当日でなくてよかったですね。

ところで、今回のセンター試験の 『数学A、Ⅰ』 では標準正規分布表を使う確率問題、
そして、『数学Ⅱ,B』 の問題では散布図、ヒストグラム、箱ひげ図の問題が出題
されていました。

会社の昼休みに解いてみたのですが、そこそこ骨のある問題でした。
品質管理検定2級で出題されそうな問題でした。

ご興味がある方は、ぜひ、挑戦してみてください。


初歩き

2016-01-09 08:39:45 | 日々徒然

2016年になりました。

今朝、さっそく初ウォーキングに行ってきました。
例年よりも気温は高いそうですが、ダウンジャンパーとダウンパンツという
完全なる冬装備ででかけました。

今日の日の出は6時51分ということで、山下公園からもどるときにちょうど
太陽が昇り始めました。

帰路の運河ロード、アメリカンブリッジから朝日に照らされたランドマークです。

そして、展示用『日本丸』

あと、1月1日の朝、母を見舞いにいくとき、清水駅からみた富士山です。

今年は、品質工学関係でいろいろと忙しくなりそうです。

今年もよろしくお願いいたします。