Presented by グレープス.com and スズキ美容室.com
and スズキ美容室・訪問サービス.com (長野県飯田市)
◆企画・制作 美容室グレープス
◆制作協力 たちばな飯田店
◆出演 木下実郷
◆フォトグラファー 砂場栄一(リアライズ)
◆ヘアメイク・着付け 伊藤明美(美容室グレープス)
◆ヘアメイク 佐々木京子(美容室グレープス)
◆日本髪・ヘアセット・着付け 鈴木文子(スズキ美容室)
◆構成・AD 鈴木彰(美容室グレープス)
美容室グレープスの本店、スズキ美容室では、
2011年に「ウェディング・ファッションショー」を開催させていただきました。
その際にも、
当店で携わらせていただいた結婚式から始まって、
歴史的な結婚衣装の再現などを試み、
お客様と楽しく婚礼ファッション、風俗としての結婚式を振り返って、
有意義な時間を過ごさせていただきました。
スズキ美容室 公式サイト ⇒ 「ウェディングファッションショーの記録」
◆2011年のこのファッションショー当時も、
結婚式の形態がご両家様主催のかたちから、
新郎新婦様、個人の主催に移っていく過程での ※1
結婚式の形態の変化について、
「昭和の花嫁」というタイトルで
取り上げさせていただき、大きな反響をいただきました。
~そのさわりを、ここで少しご紹介させていただきます~
◆スズキ美容室が開店した年 1963年(昭和38年)の結婚式の世相
<現在のお婆様世代の時代の、結婚式の象徴的シーンです。>
<以上の3点、「週刊昭和 38年」週刊朝日百科 より>
◆1981年(昭和56年)の映画「野菊の墓」
<現在のお母様世代の青春時代にあたる時代でしょうか。>
日本の国にかつて存在した、「家制度」の元で、恋愛結婚が許されなかった薄幸のヒロインを描いた純文学が原作のヒット映画。
野菊の墓は、1970年代には、山口百恵さんも主演されている当時の人気作品です。
この作品が人気だった背景には、
「家制度」と「許嫁(いいなずけ)システム」へのレジスタンスの空気感が、ひしひしと伝わってきます。
そう、このころは、まだ、家制度を引きずっていた、そんな時代だったんでしょう。
ただし、国民的アイドルが、家制度や因習にさいなまれる悲運のヒロインを演じるのは
どうも、この時代(1980年代初め)までのようです。
◆ 映画「野菊の墓」 ★伊藤左千夫原作 ★沢井信一郎監督 ◆
<主演の松田聖子さん演じるヒロインの白無垢姿と、人力車での嫁入り行列の映像は、
当店の「ウエディング・ファッションショー」の企画・演出の際のイメージソースにさせていただきました。
シンプルなストーリーと素朴な映像表現、奇をてらうところのない素敵な文学作品の映画化です。>
◆そして、時代は移って、現在ですが・・・
結婚式の「家⇒個人」への流れは、加速度的に進んでいるように感じます。
いまは、誰もが選択の自由を手にすることができる幸福な時代です。
結婚式・披露宴の形式も主催者であるご本人の意志による自由選択が可能な時代です。
そんな中から、いま、現代のコスプレカルチャーとも共鳴する、
新時代のウエディングカルチャー(江戸時代のお色直しのような、)が誕生し始めているように感じます。
そして、この自由な結婚式・披露宴の現在のトレンドを会式の面から考察してみると、
「しがらみに縛られない、気の合う仲間とのフラットな結婚祝賀パーティー」形式が主流
とでも表現すれば適切なのでしょうか。
でも、
そんなフランクなパーティーの際には、
「第一礼装姿のご両親」だけが、置いてきぼり…状態で、
パーティーの中で取り残された存在にならないように、
ぜひ、カジュアルなドレスコードの設定もご検討ください。
また、こういうトレンドの時代であればこそ、
新郎新婦様が、
主催者として、親御様、親族様、お仕事の関係者さま、ご友人さまなどの多方面の関係者の嗜好を調整して、
(それは、複雑な外交問題を解決するほど、面倒で、手間のかかる高度な作業かもしれませんが・・)
その結果として、幅広い層のゲストが満足を得られる、フォーマル度の高い結婚式・披露宴をセルフプロデュースされたのなら、
そのご夫妻の将来の社交の舞台が拡がること、間違いなしですし、
なによりも、社会的信用が高まることも、間違いないのではないでしょうか。
飯田のような田舎社会では、その効果も絶大のように感じますが、
いかがでしょうか
さいごに、
わたくしたち美容室は、
お客様の多種多様なニーズに、適応できるような技術の引き出しを多くご用意できるように努めさせていただきます。
そのなかでも、
とりわけフォーマル度の高いセレモニー・ファッションのニーズにお応えすることが、
当店のお客様のご期待に添えることと確信しています。
完
姉妹編「結婚式はだれのもの?その格式とは・・?」 も、引き続きお楽しみください。
※ 「家制度」のもとでの結婚
1898年(明治31年)に始まり、1947年(昭和22年)に廃止された家制度では、戸主(本家の親)の同意なしには、結婚できないと法律で定められていた。