美容室グレープス (飯田市) 店長&スタッフ・ブログ

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「豪商の花嫁」伝来の婚礼衣装展 見学記

2013年10月15日 | ウェディング
須坂市の 田中本家博物館 にて、開催中の「豪商の花嫁」伝来の婚礼衣装展を見学してきました。
この、田中本家博物館は、ご存じのかたには、もう、何も申し上げることのないくらい有名な博物館です。



江戸時代に財をなした長野県の北部須坂市の豪商のお屋敷と、その蔵に眠っていた、江戸時代からの衣装や調度品が状態のよいまま保存されています。



今回の展覧会は、伝来の花嫁衣裳展です。

江戸時代の花嫁衣装が、今回のように展示場に並ぶのは、これが最後では・・という噂を耳にし、さっそく出かけてきました。



明るい照明や、空気に触れるだけで劣化が進んでしまう、というほど、はかなげでいて、色鮮やかな江戸時代の婚礼衣装。

解説書によれば、総刺繍とのこと。
江戸時代の衣装文化、美術、芸術の水準の高さを改めて認識させられます。

館内の撮影ができないため、ここでそれらの衣装がご紹介できなことは、残念ですが、どうしても、だれかれとお伝えしないではいられないというほど見事なものでした。



江戸時代を皮切りに、昭和24年の婚礼まで、時代を追っての展示が大変わかりやすく。
婚礼衣装と、結婚式の歴史をたどる、あたかも時空を超えた旅のように楽しめます。



鎖国と治安の安定から日本特有のファッション、文化芸能が著しく発達したといわれる、江戸期の色鮮やかで豪勢な婚礼衣装。
打って変わって、質実剛健を絵にかいたような明治期のモノトーンのそれ。
第二次大戦後に復活した、色彩豊かな婚礼衣装。とりわけ華やかで、目を引く、ピンクの本振り袖がこの展覧会のトリを飾っています。



現在のように、画像や映像での記録がない時代。
その当時の風俗、ファッション、生活様式を正確に知ることは、大変難しいことです。

美容、ファッションの仕事に携わる者として、江戸時代の本物の婚礼衣装と出会えることは、この上のない幸せでした。
古い物を忠実に保存して、風俗、ファッションの歴史を後世に正確につたえようと努めている、田中本家の財団法人に、感謝と敬意を表したい気持ちです。














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