列車がホームに滑り込んできました。
きものの袖口にご注目ください。
「絹紅梅」独特の素材の、透け感、生地の薄さ、軽さを感じていただけますか。
進行方向、右手の車窓から、八ヶ岳を望む。
頭を雲で隠す八ヶ岳の山並み。
牧歌的な農村の風景から、森の中へ列車は進みます。
ヨーロッパ大陸を走る、「インターシティー」を思わせる、列車の雰囲気。
気分は、「世界の車窓から」ってかんじでしょうか?
清里駅に着くころには、長野と山梨の県境を越えています。
かつて、少女のあこがれ、メルヘンの街として全国に名前を轟かせていた、清里。
この日の清里駅からの乗客のいでたちからは、
現在は、登山やハイキングの拠点の街としての雰囲気が漂ってきます。
行き当たりばったりの気ままな列車の旅、路線図を眺めて、降りる駅を思案中。
つづく。