美容室グレープス (飯田市) 店長&スタッフ・ブログ

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本店「スズキ美容室」(飯田市)の話題も。

真夏の一研究「遠山の観音霊水」VS「猿倉の泉」② 観音霊水

2021年09月06日 | ケミカル

presented by  グレープス.com  and スズキ美容室.com 

and  スズキ美容室・訪問サービス.com

 

美容室グレープスがある飯田市の湧き水、「遠山の観音霊水」と「猿倉の泉」をご紹介する企画の第2回は、

観音霊水の採取リポートです。

■遠山の観音霊水 取水所

見事な造形のハスの植え込みに囲まれるように、

取水口が設けられています。

■逆側からのアングルで撮影

こちら側からは、にぎやかな装飾がお出迎えしてくれます。

この取水口は、浄財によって、設備保持がなされているものです。

わたしたちも、心ばかりの献金をさせていただきました。

 

さて

この湧き水、「ヨーロッパのミネラルウォーター級」という例えは、少しオーバーにしても、

硬度200を超えるという湧き水は、

「日本の名水」のなかでも、かなりの硬水なのではないでしょうか。 ※1

 

硬度200超の水で日常生活されている方々は、

毎日、飲み水、料理用の水として、豊富なミネラル分を採っているということになります。

私たち、飯田の旧市内の水道水、つまり超軟水(硬度が一桁)のような、

ミネラルの含有がほとんどない水で生活しているものからすると、

どれだけ、栄養摂取で差をつけられているのだろうか・・・

などと、嫉妬心から、ついつい想像してしまいます。

 

■観音霊水は、もともと、ここ、龍淵寺さんの敷地内に湧出の水。

お寺の生活用水などに、実際に使用されていたものを、

一般にも、開放されたという、天然水です。

 

■観音霊水の隣に位置するのは、遠山郷土館

■ 遠山城の城址に建てられた郷土館

遠山地域は、江戸時代に、遠山氏によって治められていたことに由来する地名です。

が、「南信濃村」という近年の自治体名でご存じの方も多いのではないでしょうか。

その後、いわゆる平成の大合併のときに、飯田市に編入されています。

 

■南アルプスの西側のふもとにあたる南信濃(遠山地区の和田)

上の山岳図からもお分かりの通り、

遠山地区は、山深い、南アルプスと伊那山脈のわずかな隙間、

遠山川沿いの盆地に位置していて、

そのせいか、夏の気温が高いことで、ニュースに登場したりします。

 

南アルプスの天然水といえば、製品化されている静岡県側のミネラルウォーターがありますが、

そのスペックは、軟水です。

 

中央構造線上の遠山地区の湧き水が硬水で、

その東側(静岡)と西側(飯田)が軟水という、この対象的な現象は、

何によって引き起こされているのでしょうか。

大変に興味深いテーマです。

 

今回、少しだけ当たってみましたが、その答えが見つかる研究や書籍は見つかりませんでした。

地元の学者の先生方に、なぞ解きを、是非期待したいと思います。

 

■ グレープスの最寄り駅・JR飯田駅との位置関係

◇白線 直線距離

◇オレンジ線 自動車での経路

以前は、飯田から、遠山へでかけるには、いろいろな障害があり、道路事情の悪さがその最たるものでした。

が、現在は、喬木村を抜け、矢筈トンネルを利用するルートによって、険しい山岳道路通過の危険とストレスとは、無縁になっています。

とはいえ、伊那山脈を横断するわけですから、それはそれで特別なルートであることは間違いありません。

 

※1 名水100選

環境省の制定する、名水100選、平成の名水100選のおかげで、

全国の名水を広く知る機会が得られています。

願わくば、各名水のスペック(硬度やPHなど)の公表と、

科学的な分析の発表など、さらなる深堀をお願いしたいところです。

 



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