presented by グレープス.com and スズキ美容室.com
美容室グレープスがある飯田市の湧き水、「遠山の観音霊水」と「猿倉の泉」をご紹介する企画の第2回は、
観音霊水の採取リポートです。
■遠山の観音霊水 取水所
見事な造形のハスの植え込みに囲まれるように、
取水口が設けられています。
■逆側からのアングルで撮影
こちら側からは、にぎやかな装飾がお出迎えしてくれます。
この取水口は、浄財によって、設備保持がなされているものです。
わたしたちも、心ばかりの献金をさせていただきました。
さて
この湧き水、「ヨーロッパのミネラルウォーター級」という例えは、少しオーバーにしても、
硬度200を超えるという湧き水は、
「日本の名水」のなかでも、かなりの硬水なのではないでしょうか。 ※1
硬度200超の水で日常生活されている方々は、
毎日、飲み水、料理用の水として、豊富なミネラル分を採っているということになります。
私たち、飯田の旧市内の水道水、つまり超軟水(硬度が一桁)のような、
ミネラルの含有がほとんどない水で生活しているものからすると、
どれだけ、栄養摂取で差をつけられているのだろうか・・・
などと、嫉妬心から、ついつい想像してしまいます。
■観音霊水は、もともと、ここ、龍淵寺さんの敷地内に湧出の水。
お寺の生活用水などに、実際に使用されていたものを、
一般にも、開放されたという、天然水です。
■観音霊水の隣に位置するのは、遠山郷土館
■ 遠山城の城址に建てられた郷土館
遠山地域は、江戸時代に、遠山氏によって治められていたことに由来する地名です。
が、「南信濃村」という近年の自治体名でご存じの方も多いのではないでしょうか。
その後、いわゆる平成の大合併のときに、飯田市に編入されています。
■南アルプスの西側のふもとにあたる南信濃(遠山地区の和田)
上の山岳図からもお分かりの通り、
遠山地区は、山深い、南アルプスと伊那山脈のわずかな隙間、
遠山川沿いの盆地に位置していて、
そのせいか、夏の気温が高いことで、ニュースに登場したりします。
南アルプスの天然水といえば、製品化されている静岡県側のミネラルウォーターがありますが、
そのスペックは、軟水です。
中央構造線上の遠山地区の湧き水が硬水で、
その東側(静岡)と西側(飯田)が軟水という、この対象的な現象は、
何によって引き起こされているのでしょうか。
大変に興味深いテーマです。
今回、少しだけ当たってみましたが、その答えが見つかる研究や書籍は見つかりませんでした。
地元の学者の先生方に、なぞ解きを、是非期待したいと思います。
■ グレープスの最寄り駅・JR飯田駅との位置関係
◇白線 直線距離
◇オレンジ線 自動車での経路
以前は、飯田から、遠山へでかけるには、いろいろな障害があり、道路事情の悪さがその最たるものでした。
が、現在は、喬木村を抜け、矢筈トンネルを利用するルートによって、険しい山岳道路通過の危険とストレスとは、無縁になっています。
とはいえ、伊那山脈を横断するわけですから、それはそれで特別なルートであることは間違いありません。
※1 名水100選
環境省の制定する、名水100選、平成の名水100選のおかげで、
全国の名水を広く知る機会が得られています。
願わくば、各名水のスペック(硬度やPHなど)の公表と、
科学的な分析の発表など、さらなる深堀をお願いしたいところです。