本当に好きな食べもの

　人間誰しも、ひとつにせよ、複数にせよ、好きな食べものはあるはずだ。
　ラーメン、カレー、寿司が三大国民食と言われるので、当然、好きな食べもののスリートップはそれだろうけど、個人の好みは多岐だろうから、裾野はもっと広いだろう。

　しかし、それぞれが一番好きなものが、当人にとって本当に美味しいものだろうか。
　それを確実にする方法がある。

　空腹では、嫌いなもの、不味いもの以外、何を食べても旨いと思う。
　そこで、自分が一番好きなものを食べる前に、ほかの何かを食べて満腹の状態にすることだ。
　別腹も満腹にする必要がある。
　それでも一番を食べて旨いと感じたら、第一段階クリアだ。

　第二段階は、一番好きなものを一週間、朝昼晩三食、食べ続けることだ。
　それでも飽きずに旨いと感じたら本物だろう。
　しかし、そんなものはなかなかない。

　最後の晩餐に食べるものや、無人島にひとつだけ持っていく食べ物は、たぶん、自分の一番好きなものとは異なると思う。
　それは恋人と結婚相手が異なるのと同じようなものだ。
　

ビートルズのジョージ、ストーンズのキース。どちらもヘタウマギタリストだ。キースに至っては、歳をとってその素人顔負けのヘタさに、磨きがかかってきた気もする。でも、そのサウンドには、他のギタリストには出せない独特な味わいがあるんだよね。　そんな味わいの小説を、Amazon Kindle Storeに30数冊アップしています。★★　拙著電子書籍ラインナップ・ここから、またはプロフィールのQRコードから買えます。
　読後のカスタマーレビューをいただけたら幸いです。