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チョコレートファイター (DVD)



shoさんオススメの映画「チョコレートファイター」
09年、日本で公開されたタイ映画だ。
くくりで言えば「アクション映画」というカテゴリーに分類されるだろうが
この作品はただのアクション映画ではないな。

日本のヤクザと現地のマフィアの抗争が激化するタイで
日本のヤクザのマサシはタイのマフィアのボスの女であるジンと恋に落ちる。
それを知ったマフィアのボスはマサシの命を狙う。
マサシの身の危険を知ったジンはマサシを日本に帰らせたのだが
ジンはマサシの子を身ごもっていたのだ。
この子供「ゼン」が物語りの主人公である。

この映画の特徴は主人公の少女が脳の発達障害(自閉症)であることと
アクションシーンにCGやワイヤーアクションなどを使わず、ガチンコで
強烈なアクションを見せつけることだ。

主人公のゼンは、生まれつきに脳に発達障害があったのだが
なかでも「サヴァン症候群」とよばれる症状がある。
サヴァンとはごく特定の分野に限って、超人的な能力を発揮するものを言う。

映画「レインマン」で、ダスティン・ホフマンが演じていた例が分かりやすいですね。
以前、TV番組「ザ・ベストハウス123」で、脳科学者「茂木健一郎」がサヴァンについて特集を組んでいました。
数分間、の景色を見ただけで、細部まで正確に記憶し絵を完成させる人物や
図書館にある本のすべてを暗記している人物などが紹介されていました。

サヴァンであるゼンは小さい頃からアクション映画を見たり
武術の練習風景を見ていて、いつのまにか武術の達人になっていました。
病気の母の治療費を工面するために、母が昔 貸していた金を力ずくで取り立てに行くのだ。

主人公を「自閉症」という設定にしたのは、なにも奇をてらったわけではなく
障害を持っていても無限の可能性があるという事を伝えたかったり、そこに愛があるから。
物語もとてもしっかり出来ていて、感動しました。

そして、アクション。
なんと主人公の少女はこの映画のために4年も前からトレーニングを積んでいたそうです。
そのアクションシーンは見ていて目をふさぎたくなるくらいスゴくて迫力満点です。
エンドロール場面で、メイキング映像が流れるのだが、ガチンコゆえにケガ人が続出。
タイ映画の作りこみってスゲーなぁと思いました。

「チョコレートファイター」という、一見、かわいらしいタイトルにあやうく騙されるとこだった。
必見です。






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