くいしんぼうのひとりごと

愛知県を中心に気まぐれ食べ歩きの記録と
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OTSO OTSO:オチョオチョ(稲沢市) フィリピン料理

2006年12月02日 | 世界の料理
Magandang gabi po(*^▽^*)
みなさんいきなりで驚かれたかもしれませんね(;^_^A アセアセ・・・
実は上の言葉 フィリピンの公用語のタガログ語で「こんばんは」と言う意味なんです♪


皆さんアジア圏の料理といえば、なにが思いつくでしょう?
中華料理・韓国料理・タイ料理・ベトナム料理・インド&ネパール料理・・・etc
このあたりは、食べたことがある方が多いのはないでしょうか??

今回私が紹介したいのは、近くてもあまり知られていない「フィリピン料理」のお話です♪ 
あまり日本人には知られていない料理のため、今回は薀蓄等でかなり長い記事になってしまいましたが、最後までお付き合いいただければ幸いです


私が初めてフィリピン料理に出会ったのは、十代後半の頃その当時働いていた派遣会社の社長の家に遊びに行ったときでした
その社長の奥さんがフィリピン人で、お腹を空かせていた私に何か作ってくれたのですが・・・
ソレがいったいどんな料理だったか覚えてはいないのですが、初めて食べる外国の料理に感動したのを覚えています

それから暫くの間、フィリピン料理に触れる機会も無く過ごしてきましたが、仕事や趣味を通じてフィリピン人と仲良くなることができ、そこでフィリピン料理がどんなものか気になって教えてもらったのが名古屋栄にあるフィリピンレストランでした
今回紹介するのは、また違うお店ですが・・・


今回紹介するのは稲沢市にある「OTSO OTSO:オチョオチョ」というフィリピンレストランです
場所は説明しづらいので、興味のある方は記事末尾にある住所を参考に探してみてください

お店の看板にもありますが、大抵のフィリピンレストランにはSARISARI STORE(サリサリストア)という物が併設?されています
要するに生活雑貨やフィリピンの食材等を扱っているバラエティーストアといったところでしょうか?


こんな感じで、フィリピンの調味料・インスタント食品・缶詰などの食料品や、シャンプーやクリームなどの日用品まで品揃えもかなり豊富ですね

店内は6~7席ぐらいのカウンターがあり、カラオケもあるようです
実際に歌っている人を見たことは、ほとんどありませんが・・・
カウンター以外にも、4人掛けのテーブル席が7つほどあったかな??


コチラは、店内に入ってすぐ左手にあるテーブル席のある部屋なのですが・・・
パーティー用のドレスが所狭しと並べられています(笑)
このあたりに、フィリピン料理が一般的に日本人に食べられない・口にする機会がない理由があると個人的には思います

ほとんどのフィリピンレストランというのは、お客さんの大半は夜のお店で働くフィリピン人女性で、残りの少数が出稼ぎに来ているフィリピン人男性なのです
日本人だけで食事をしにくることは殆ど稀で、日本人の女性のみのお客さんは見たことがありません

日本人のお客さんが来るとすれば、殆どの場合フィリピンパブやスナックで働く女性と同伴・アフターで食事に来るぐらいでしょうか?
イヤイヤこちらがメインで商売しているお店もありますが・・・
お店によっては、フィリピン人のみの時のプライスと、日本人がグループに居るときのプライスが違うお店すらあります

それに、言葉の解らないフィリピン人だらけのお店に、日本人だけでは入りづらいですよね~
私は一人で、何処のフィリピンレストランでも平気で入っていきますが・・・ヾ(´▽`;)ゝウヘヘ



さて、「メニュー」です

Menu 4 Today の Menu 4 ~の4とは、テキスト(メール)等で使われる事が多い略語のようです 要はforのことですね


さてメニューの簡単な説明ですが・・・
「kare-kare(カレカレ)」 牛や豚の肉と、それらの内臓を野菜と一緒にピーナッツソースで煮込んだもの
「kaldereta(カルデレータ)」 牛肉のスパイシートマトソース煮
「adobo(アドボ)」 豚肉や鶏肉のニンニク酸味煮込
「bopis(ブーピス)」 豚肉と豚肺のココナッツミルク炒め
「dinuguan(ディヌグアン)」 豚の血と内臓の煮込み
「shanghai(シャンハイ)」 正確にはshanghai lumpiaだと思います フィリピン風春巻き
「sinigang(シニガン)」 日本の味噌汁的なフィリピン料理の代表的な酸っぱいスープ
「nilaga(ニラガ)」 肉と野菜のスープ
「chopsuey(チャプスイ)」 日本でいう八宝菜のようなもの
「lechon paksiw(レチョンパクシウ)」 豚バラ肉の味付けフライを煮込んだもの
「chicken curry(チキンカレー)」 そのまんまですね・・・
「crispy pata(クリスピーパタ)」 豚の前足の唐揚げ

簡単に説明するとこんな感じです
全部食べたことがあるわけではありませんが・・・(笑)



今日は、個人的にフィリピン料理がはじめての日本人のでも、とっつきやすいと思われる料理を2つ紹介したいと思います


「adobo ng baboy:アドボ ン バブイ」1000円

「adobo:アドボ」とは<漬け込む>という意味(スペイン語) フィリピンを代表する煮物料理です
フィリピンのアドボは酢漬けというスペインから伝わった料理方法です。もともとは醤油を使わなかったのですが、日本の食文化の影響で醤油を使うようになり、今日のような料理となったようです

南米ペルーでも同じアドボという名前の料理があります
そもそもフィリピン・ペルー両国ともスペインの植民地としての歴史があるため、スペイン統治時代にスペイン料理が広まったということが想像に難くありません


「ng:ナン」というのは接続詞で 日本語の「の」が一番ニュアンス的に近いのかな?
色々な条件がありますが、
「baboy」は豚 なので、「adobo ng baboy:アドボ ン バブイ」は豚のアドボという事になります
友人曰く、この「ng」の発音、コレが前置詞によって変化するようなのですが、このアドボに関しては「ン」の発音の方が自然なようです
他にもアドボには「manok:マノック」コレは鶏ですね  
「pusit:プシット?」烏賊などがあるようです


さて、肝心の味なんですが・・・
豚の三枚肉を酢で煮込んであるので、多少の酸味を感じますが煮込んである分、酸味もまろやかなものです 
酢を使って煮込んでいるので肉も柔らかく、脂身も甘くてトロトロでタマリマセン( ̄m ̄* )ムフッ♪ 煮込まれて香りが変化して薄くなっていますが、ニンニクの味・コクが食欲をそそります!! コレは確実にご飯が欲しくなります( ̄▽ ̄)うへへへぇ~

他の店では醤油が沢山入っており、少し酸味のある豚角煮のような印象を受けますが、このお店は醤油の使われている割合が少ないのか、醤油をあまり感じません
煮汁にも砂糖が沢山使用されて、甘みがある程度ある店が多いような気がしますが、この店のアドボはあまり甘くなく、塩気が強く塩辛いかな?
それに肉の臭みを消すための、ローリエの香りも強く粒胡椒のピリッとした辛さもアクセントになっていますね


この料理は、お店によって味がかなり違います
日本のお袋の味同様、各家庭によって味が違うのと同じかもしれませんね♪


「kaldereta(カルデレータ)」 1000円
先程の「アドボ」同様スペイン料理の流れを汲む料理ですね

過去、何軒かのフィリピンレストランでカルデレータを食べてきましたが・・・
この店が一番盛り付けが綺麗だな~
緑・黄・赤のパプリカがスライスされてお皿を飾っています

簡単に説明すると、牛肉のスパイシートマトソース煮になるのですが・・・
使われている牛肉の部位が、お店によって違うようです 
このお店では、肉のシッカリとついたスジの部分がトロトロに煮込まれており、ご飯にあいますね
他のフィリピンレストランでは、スジでは無く赤身の部分だけの店もありましたし、脂の乗ったシチュー用の肉が使われているお店もありました

ソースは、学校給食で出たような「ビーフシチュー」を想像していただくのが一番解りやすいかな?
具は牛肉以外に、ニンジン・ジャガイモだったかな?
この料理、お店によって味はさほど変わりませんね
ご飯が進む料理です パンでも合うかもしれません




フィリピン料理の特徴は甘いもの、しょっぱいもの、すっぱいものが多く、辛い料理はほとんどみかけません。
味付けにはココナッツ、パティス(魚醤)を利用したものが多く、これが独特の甘みや香りコクなど味わいを出しています。
フィリピン料理はいろいろな国の食文化が交じり合っています スペイン、中国の影響がかなり大きいようですが、他の東南アジアの料理と共通するものがあったり、また、醤油をふんだんに使うなど日本の食文化も取り入れられています

これらの理由から、初めてフィリピン料理を食べる日本人にも、食べやすい料理が沢山あると思います 
ただ、豚の血を使って内臓や煮込む料理や、アヒルの有精卵で半分孵りかけの卵を茹でた料理?もあるので、このあたりは最初はチャレンジしない方が無難でしょう(笑)


今回紹介したお店以外にも、フィリピンレストランは私が知っているだけでも小牧・岐阜・名古屋栄などにもあるので、他のお店や違った料理も機会があれば紹介していきたいと思います♪





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オチョオチョ
「OTSO OTSO(オチョオチョ)」
愛知県稲沢市赤池居道町88
0587-22-0078
17:00~5:00
日曜定休



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4 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あれ? (バリウ)
2006-12-03 11:41:32
どこかで見た写真だと思ったらオチョオチョですね(^。^)
美味しいですね、ココ♪

僕もたまにフィリピンレストランに行きます♪
1人で行ったりもしますが、海外の食堂みたいな感じでなんか落ち着きますね(^^)
1人でここでカラオケを歌ってる某春日井の人はよく見かけますがwww

僕的にはアドボは一ノ宮の「ラグーナ」の味が最高に美味いと感じます。

ところでオチョオチョに『矢七?飛び猿?』は居ましたか?(爆)
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めずらしいですね (ちょっこ)
2006-12-03 13:37:36
フィリピン料理専門店なんて、めずらしいですね。
フィリピン料理って、一度も食べたことありません。
だから、とっても気になります。

>豚の血を使って内臓や煮込む料理や、アヒルの有精卵で半分孵りかけの卵を茹でた料理?もあるので、このあたりは最初はチャレンジしない方が無難でしょう(笑)
そう言われると、逆に気になります。
食いしん坊の、血が騒ぐのであります。
返信する
バリウさん♪ (boost-and-smoke)
2006-12-04 02:14:51
こんばんは(*^▽^*)

バリウさんも行かれるのですか? 珍しい!!奇遇だな~(笑)
実は、このお店に行く前に「ラグーナ」に寄ったのですが、ママさんが病気のため店を閉めるとのことでした( ̄へ ̄|||) ウーム 
確かにアドボでは「ラグーナ」が私も一番好みの味でした それだけに残念です


実際オチョオチョに行ったのは半年ほど前なのですが、矢七さんは居ませんでしたよ(笑)
返信する
ちょっこさん♪ (boost-and-smoke)
2006-12-04 02:25:03
こんばんは(*^▽^*)

なかなかフィリピン料理を食べたことがある人は少ないんと思います
お店自体は、皆さん知らないだけで結構あるのですが( ̄▽ ̄)うへへへぇ~

孵りかけのアヒルの卵を茹でたものは「バロット」といいます
私もたいがいの食べ物にチャレンジするのですが、コレを食べているお客さんを見たときに自分には無理だな~と思いました(;^_^A アセアセ・・・
あまりにもグロいんです


名古屋市内のフィリピンレストランも記事にする予定なので、良かったら行ってみてください
なかなか入りづらい独特の雰囲気があると思いますが・・・(笑)

「バロット」機会があれば是非食べてみて感想を教えてくださいね♪
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