天馬空を行く

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肉巻き焼きおにぎり…の話

2018年03月28日 | 毎日の何でもないこと

かみさんが作るお手製の肉巻き焼きおにぎり

おにぎりに豚肉を巻いて、焼肉のタレで炒めたもの。

普通のおにぎりより全然腹持ちが良いので、子供の部活やサッカーの時に持たせている。


二、三日前の長男の部活の遠征に、このおにぎりを持たせた。

昼になり、部活のみんなで弁当を食べていた。

ある一人の後輩の子が、長男のおにぎりを見て、

メチャクチャ、美味しそう!」と覗き込んできた

仮にここでその後輩の子を、リョウタと書く。


「じゃ、一個あげるよ」とリョウタにおにぎりをあげた。

「ありがとう」と言ってリョウタは、美味しそうに、そのおにぎりを食べた


リョウタは、自分が買ってきたコンビニのおにぎりを一つ、

「交換ね」と言って長男にあげた。

長男は、「ありがとう」と言って、それを受取った。


部活から帰ってきた長男からその話を聞いて、自分はとっても切ない気持ちになった


二階から降りてきたかみさんにその話をすると、かみさんも黙ってしまった


かみさんが長男に、

リョウタ君に今度また作ってあげようか」と言った。

長男は、「余計なことしないで」と言って断った。

「あいつ、メチャ元気だから、大丈夫」と付け加えた。


そして長男は貰ったコンビニのおにぎりを、二口、三口で平らげ、

「シャワー浴びてくる」と言って、風呂へ行ってしまった。


次の日、娘のお迎えで保育園まで行った帰り、たまたま中学校の横でリョウタとすれ違った。

こんにちは!」とあいさつをしてきた。

「こんにちは」と返した。


確かに元気そうだった。

去年の暮れにガンでお母さんを亡くした時の、13歳の悲痛な面持ちはどこにもなかった。


強い子だなと思った。