フウロウソウ科のゲンノショウコです。
北海道から本州、四国、九州に分布する多年草、林の縁や土手などの草地で見られます。
高さは20センチから50センチ、株から茎がのび枝分かれします。
葉は対生、葉柄を持ち、卵形に開き、3本から4本深く裂けます。
葉のまわりには鋸歯があります、茎や葉には細かい毛があります。
葉の付け根から長い花枝を出して、枝分かれして花がさきます。
白色の花弁は5枚、雄しべは10本、雌しべの先は5本に分かれています。
この花は白色ですが、うすい紅色の花もあります。
花が終わると花弁が落ちて、萼の中から長い蒴果(さくか)がのびます。
蒴果の付け根に種子が3個から5個できます。
種子が熟すと蒴果が上に巻き上がって、種子を遠くに飛ばします。
蒴果が巻き上がった形が「お神輿」のようなので「お神輿草」「お祭り草」などとよばれます。
「ゲンノショウコ」は昔から薬草として使われました。
よく効くことから「現に病気が治ったのが証拠だ」から「現の証拠」と名前が付いたそうです。
9月には上の写真をお見せしていましたが、なかなか「おみこし」の写真が撮れませんでした。
昨日写真が撮れました、ご覧ください。