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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

UQ HOLDER! 第187話 『完全なる世界』 感想: あれ、もしかして「エヴァ」って「エヴァンゲリオン」へのオマージュだった?

2021-09-09 11:07:07 | UQH/ネギま!
どうやらUQHの世界とは、グノーシス世界だったらしいw

「完全なる世界」もね。

いや、ホント、今回は全編がグノーシス臭で満ちていて驚いた。

なんか、いまさら90年代のエヴァンゲリオンを見せられているようだったのだけど、そこではたと気がついた。

エヴァって、もしかしてエヴァンゲリオンへのオマージュだったりしたのかな?

まぁ、エヴァは愛称で、本名はエヴァンジェリン・A・K・マクダウェル。

正確には、エヴァンジェリン・アタナシア・キティ・マクダウェル

AKは「不滅のキティちゃん」だったわけだけど。

まさか、エヴァの名前に、UQHのモチーフが全部込められていたとは思っていなかったよ。

そのうえ、ラスボスとしてのエヴァ/雪姫は、ヨルダ・バオト・アルコーン、っていうのか。

そうかぁ、偽の神=アルコーンかぁ。完全にグノーシス主義だなw

ってことは、真の神=アイオーンが現れる?ってこと?

アルコーンはデミウルゴスだし、もともとグノーシスで偽の神はヤルダバオートだったから、つまりは、

アルコーン=デミウルゴス=ヤルダバオート(=ヨルダ・バオト)で、「造物主」としての「偽の神」。

で、それが火星の魔法世界を作っていたというのだから。

こうなると、ちょっと怖いのは、前回示された「ゲンゴロウの世界線」のような複数世界の仕組みを作ったのも、ヨルダ・バオトだった・・・、なんてことにもなりそうで。

そうすると、パクティオシステムについても、何らかの形で、ヨルダ・バオトが絡んでいたのかもしれなくて。

でも、そんなことになったら、ネギま!のときからずっとこの物語世界は、ヨルダ・バオトの掌の上にあったのだ!!!!

・・・なんてことにもなりそうでw

というわけで、意外と、前回と合わせていきなりネギま!/UQHの世界の成立の秘密に迫ってきたなぁ、と思ったりして。

しかも、その中心にいたのが、エヴァ=エヴァンゲリオンかよw

ちょっと驚いている。


しかし、それにしても、「完全なる世界」がこんな陳腐な人類殲滅計画として表現されるとは、フェイトもさすがに思っていなかっただろうなぁ。

まぁ、どう考えても、真祖バウルは中ボスだろうけど。

でも、古代火星の戦略兵器だった「白い巨人」って、どう考えても、あれ、無慈悲な人類殲滅を実行する天使だよね? 

てか、エヴァンゲリオンの軍隊そのものだよね?

それに、そもそも「完全なる世界」による人類殲滅(というか魂の吸い上げ)って、完全に碇ゲンドウの「人類補完計画」と同じだよね。

いやー、完全にエヴァンゲリオンじゃん。

しかも、金星に魔族としての古代兵器があった、という展開だし。

これじゃあ、金星が、エヴァンゲリオンにあったように、人類を生み出したアダムとエヴァみたいじゃん。

でも、ヨルダ・バオトを出した時点で、こういうシナリオだったのかね。

ビックリだよ。

これじゃ、最後に、刀太がエヴァ/雪姫を、ロンギヌスの槍で突き刺して正気に戻しそうだなw

しかし、ここまで金星の古代兵器を持ち出されたら、さすがにザジたち金星人がバウルの討滅に動きだそうなものだけど。

そのあたりはどうなってるのだろう?

そういえば、ヨルダの使徒には、のどかや夕映はいても、龍宮隊長とかいなかったしね。

ザジと龍宮隊長は、この先、ここぞというときに、ワイルドカードをもちこんでくれるのだろうか?

それこそ、ザジたちが、金星の古代兵器として、ロンギヌスの槍を、土壇場で刀太に届けそうだなw


とりあえず、次回は、一空の歪んだ執念を三太が祓う、ってことになりそうだけど。

でも、よくよく考えれば、三太自体、小夜子が生み出した霊体だから、すでに、ネギま!のときの、火星の魔法世界人のような存在だってことだよね。

そういう意味では、老人の身体を維持しながら、義体を操作している一空は、マインドアップロード一歩手前という意味では、たしかに、三太の一歩手前にまである、ってことなのだろうけど。

となると、次回は、三太が、一空の身体の枷を解き放させて、つまり、マインドアップローディングさせて、一空を、三太のように、完全に魂だけの存在、霊体にする、ってことなのかも。

でもさ、そこで、前回のゲンゴロウの話でいけば、実は、このUHQの住民は、全て、魂と身体を分離して扱うことができる存在で、やろうと思えば、全員が、魂だけを取り出すことができる存在なのかもしれない。

それをこの世界の住人の手からやり遂げたのが小夜子であり、その第1成功例が三太だった、ってことなのかも。

その意味では、三太はヨルダの考えていた「完全なる世界」への自発的達成者の一人だったのかもしれない。

仏教の解脱みたいな感じで。


ともあれ、こういう物語世界の基本構造の解明が、物語の解決を図りながら、進められていくような感じがしてきた。

まぁ、要するに、この「ネギま!/UQH」の世界は、グレッグ・イーガンの『ディアスポラ』の世界だった、ってことだな。

で、そのモチーフに、グノーシス主義を使っているから、ものすごくエヴァンゲリオンっぽく見える。

あ、そうか、だから、ネギま!の続編としてのUQHの主人公は、エヴァだったのか。

赤松健版のエヴァンゲリオンをやりたかったから、エヴァを主人公にしたんだ。

そうなると、そもそもエヴァとフェイトに作られた「刀太」という存在自体が、作られた存在としての人類の象徴としてあったのか。

うーん、なんか、すごいことになってきたなw

てか、完全に、過去20年くらいのSFやらサブカルやらの集大成のような作品になってきてるのだけど。

最後、どうたたむのだろう?


にしても、ネギくんは今、どこで、何をしているんだろうね?

最後の最後で、ネギとナギもまた、エヴァの解放に一役買うのだろうけどw


あ、そうだ。

こうなってくると、物語の最後の最後で、キリヱの「リセットする人生」が重要な役割を果たすことは確定なのだろうな。

というか、その時のために、ダーナは、キリヱから仙桃を取り上げていたのだろうな。

仙桃は、エヴァンゲリオンでいう「生命の実」だったってことだよね、きっと。

しかし、そうなると、その仕組を知っている真祖ダーナって何?ってことになるし。

そもそも、そんな次元の狭間から並行世界を監視しているってことは、ダーナがもう、ゲンゴロウのプレイするゲーム世界を作った張本人ってことにならない?って思うし。

で、それなら、真祖って吸血鬼が、人類の技術が行き着いた「不死の存在」たる「神人」ってことになる。

そして、それなら真祖バウルがグダグダ言っているのもわかる。

そうすると、真祖の一人であるニキティスも実は記憶を消去させられていた・・・、とかの展開もありそうだなぁ。

最後は「真祖」という存在が鍵を握りそう。

で、そこに至る鍵が真祖ダーナ、ってことなのだろうなw

まぁ、どこまでいっても、あたしは観察者、語り部だよ、とかメタ語りして終わりそうだけどさw
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