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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

ぼくたちは勉強ができない 第150話 『[x]=白銀の漆黒人魚姫 ―完―』 感想: 素晴らしい!これこそ『真・五等分の花嫁』w

2020-03-09 13:38:38 | ぼく勉
うん、うわさ通り、うるかエンドは、あくまでも5つあるルートのうちの一つだった!、というオチ。

さすがはジャンプの編集! 時代の空気をよくわかっていらっしゃるw

しかも、この後続く4つのルートの順番が、

理珠、
文乃、
あしゅみい先輩、
真冬先生

ってところがミソ!だよねw

普通に考えれば、真冬先生が「真・エンド!」ってことだよね?

いや、一応、公式には「パラレルストーリー」とあるから、一応、それぞれは独立した話、ということになるのだろうけど。

でも、それでも、各パラレルストーリーの前に描かれたあるルートのエピソードを、読者はすでに知った上で、次のストーリーに進むわけだから、全くの「パラレル」というわけにはいかない。

何が言いたいかというと、Fateの、セイバールート、凛ルート、桜ルート、という流れに近いルート展開も可能ではないのか?ということ。

つまり、パラレル、というよりも、螺旋階段を登る感じでルートを位置づける。そうして、最後に登り突いたところが「真エンド」という展開ね。

もともとこうした螺旋状のマルチエンド展開は、『五等分の花嫁』の方で考えていたのだけど、真冬ルートを最後に持ってくるというのなら、むしろ、『ぼく勉』の方があてはまる、ということになりそう。

いやー、しかし、まさか『ぼく勉』のほうが、マルチエンドを仕掛けてくるとはねー。

でも、この展開だと、むしろ、うるかルートが最初に置かれたことがスッキリするのがいい。

要するに、幼馴染エンドって、もっとも「ありきたり」のルートだよね、とまずは、言い切ってしまっているようなもので。

これ、実は、思い切り『五等分の花嫁』の四葉エンドをディスってることにもなって、すばらしい。

だって、簡単に言えば、「運命の子」ルートって、ものすごく陳腐だから、よほどの大事件がない限り、どこまでいっても「(ぼくにとってだけの)運命の子」でしかない、ということをばらしてしまっているから。

うん、まったくもってそう。

なので、今回、成幸がうるかに指輪を渡すシーンで、え? お前もいきなりプロポーズするわけ?、いやいや、恋は一回きりじゃないだろ、さすがに?、とツッコまずにはいられなくなったところで、頁を開いたら、「ルート1/5」とあって、思わず納得しまったほど。

だったら、この場合、指輪を渡すので、無事ルートクリア!ってシグナルってことなわけだよね。

これは、次回以降、それぞれのルートでも終着点が想像しやすくていいよ。

それにしても、最初は、マジで、なんでいきなりプロポーズ?ってホントに思ったからなぁ。

でも、それが一種のネタであり、エンドマークの印であるわかったので安心したってこと。


あと、ルートの分岐点が、例の花火大会で成幸の手を、未来の彼女が取ってくれた時というのは、これまでの確認だから、ああなるほど、と思うくらいだったけど、そのときに、花火の火が5つに分かれて落ちてきている、という表現は、単純だけど、まさに「運命の力」っぽい、ファンタジー的な演出で上手いなぁ、と素朴に感心した。

だれが、どの火の魔法にかかりましたか?という感じで、そこはかとなく、きちんと、それぞれのルートが発生する予感をさせるのがいいじゃない。

なんていうか、一種のブーケトスみたいなもので。

もっとも、これ、成幸ママが見ている夢なんじゃないの?という感じではあるけどね?

というか、むしろ、成幸ママが、誰が来ても大歓迎!と喜色満面でいる描写が何度かされてきたこと自体、このマルチエンドのための仕込みだった、と思えるくらいw


そうそう、

「[x]=白銀の漆黒人魚姫」

という表記を見て思ったけど、各エピソードタイトルに必ず入っていた「[x]」って、実は、選ばれる相手は誰か、という意味での「正解」のことだったのね。

だとすれば、最初から、マルチエンドは想定内だった、ということにもなって。

わかってしまえば、マルチエンド込みの展開だったことが、最初から示唆されていた!ってことになるので、ここも上手いなぁ、と思った。

要するに、マルチエンドは、はじめから用意されていたことだった、ということで。

その意味では、アニメ2期の最後で、うるかエンドを打ち込んできたのも、「え、やっぱり、うるかエンドなの?」と信じ込まされるうえでは有効な手だったわけで。

ここは、素直にやられた~!と感じたw

でも、その「遊び感覚」が、このマンガの本質であるスラップスティックっぽいところをよく表していて、一本取られた!、って感じ。


いやー、ホント、やられた。


しかし、こちらも最後は「五分の一の確率」ですか。

もうすっかり『五等分の花嫁』のお株を奪ってしまった感じで。

さてさて、本家『五等分の花嫁』は、この『ぼく勉』の動きにどう対応していくのだろうw

でもねー、こうなると、同じことをしても二番煎じと言われるのが関の山だからねぇ。

期せずして、「ペプシ・コーラvsコカ・コーラ」みたいな対決になってしまったw

ともあれ、まずは、次回からの理珠ルートに期待しよう。

気になるのは、やっぱり正統派ヒロインであるはずの文乃ルートと、ちょっと禁断の恋っぽい真冬ルートだけどねw
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