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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

Engage Kiss 第8話 『望んでなかった真実』 感想: シュウの記憶喪失特性が都合よく使われすぎじゃない?

2022-08-21 15:01:15 | エンキス
望んでなかった真実、とかいっても、でもさ、わりと想定内の真実だったよね?

だって、無駄に真犯人探しな展開にしたら、原則、今までに登場した人たちの中にいる、というミステリーのお約束に縛られるから、あのおバカなミハエルが、監視カメラ300万台からなる超監視警察都市の警察長官と判明した時点で、もうマイルズくらいしか該当者がいないからね。

だから、それで視聴者を驚かせようと思ったら、今回の最後みたいに、マイルズが真犯人だった!って思わせるところで終わるのではなく、

なぜ、マイルズがそんな悪魔の手先になったのか?という答えの部分で、え?って思わせる発言とか行動とかをさせたところで終わりにしておけばよかったのに・・・・って思うのだけど。


単純に、マイルズが悪魔の代理人であるとして、代理人だから、あくまでもその目的は、悪魔が考えていること、ってことでしょ?

となると、問うべきは、

その悪魔は誰なのか? もっと正確にいえば、その悪魔の正体は何なのか?

だし、加えて

では、その悪魔は、なぜマイルスにシュウの里親的なことをさせたのか?

ということになるはず。

後者については、逆の可能性もあって、マイルスがシュウの里親をしていからこそ、代理人に選ばれた、という線もある。

いずれにしても、悪魔の正体は誰か、ということなのだけど。

でも、それも、ここまでの流れでいけば、シュウの家族の誰か、くらいしか思いつけないでしょ?

そこで生きてくるのが、シュウの記憶喪失という、極めて使い勝手の良い特性で。

シュウ自身は、キサラから奪われる記憶はちゃんと選り分けられている、と説明されていたようだけど、でも、それもキサラが言っているだけのこと。

どうやらシャロンによれば、そんな都合よく記憶を選り分けることはできない。

となると、むしろ、その周辺にある記憶も間接的に消去できてしまうという特徴を使って、キサラが、シュウの家族と悪魔のつながりについての記憶もついでに消してしまっている可能性も高い。

それが、キサラがシュウのことを思ってなのか、それとも、あくまでも悪魔の一人として悪魔の都合にあうほうを選んでいるからなのか、はわからないけれど。

もっとも、後者にしても、シュウとの悪魔契約のすきを突いたぎりぎりのところで操作しているのだろうから、結局、シュウのことを思っての行動なのだろうけど。

ともあれ、キサラが消したもろもろの記憶については、実はシャロンがちゃんと覚えていて、それをシュウに今回、内緒で伝えた可能性も高い。

ただ、その場合、シュウとしては、シャロンとキサラのどちらのいうことを信じるのか、というジレンマは残るのだろうけど。


ということで、謎解き的には面白くなってはきているけれど、でも、この作品としてそれがいいのか、といえば、ちょっと違うかもなぁ、とも思ったりして。

シリアスするなら徹底的にシリアスしないと、この手のものは絶対コケるからね。

この点でも、エンキスは、やっぱりリコリスに差をつけられてしまっている気がする。

さてさて、シュウくんや、君はどうでる? 誰を信じる?
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