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BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

五等分の花嫁 第122話 感想4: キャラマンガの1ルートとしてアニメ第2期は五月エンドになるのか?それとも三玖エンド?

2020-02-20 00:00:10 | 五等分の花嫁
どうやら、将来のマルチエンディングを可能にするための落とし所として、四葉エンドが採用されたようだけど、その結果、ラブコメとか花嫁当てミステリーとしてはとうてい成功作とはいえないものになったものの、キャラマンガとしては延命できたのかもしれない。

この作品にとって大切なのは、物語よりもキャラ。

その場合、キャラクターは、複数の物語の間を飛び回る、一種の俳優のような存在になる。

その点では、『五等分の花嫁』には女優・一花がいるし、もともと五つ子ゲームを行うくらい、誰かに化ける訓練は、皆、幼少期の頃からこなしてきている。

だから、今回の(とりあえずの)終幕にしても、まさに「第1幕」を演じましたよ!、という感じが強い。

だってさ、なんで、最終話なのに、風太郎は、

五月と痴話喧嘩してるわけ? 

三玖に抱きつかれてるわけ?

二乃を口説いているわけ?

一花をいじってるわけ?

四葉が主役の結婚式でこれ、どう考えてもおかしいじゃん?


でも、このそれぞれに掛けた言葉は、きっとこの先の第2幕、第3幕で、彼女たちをヒロインにした物語のティザーなんだよ。

そういうマンガシステムを構築する、ということなんだよ、きっと。

実際、ツイッターをみると、多くの人が「推し」のストーリーを求めている。

面白いのは、「推し」の読者って、一度は思いっきり四葉エンドに毒ついているのに、しばらくしたら、ケロッとして、『五等分の花嫁』がすきでした、ねぎ先生、ありがとう、とか、平気で言ってるのだもの。

だったら、一度、「推し」をもっている人たちの期待を思い切り裏切って、

でもね、大丈夫、第2幕があるからね、そっちも見に来てね!

と煽ったほうがいいに決まってる。

『五等分の花嫁』劇場の興業的にはw

ということで、キャラマンガとしては成功だったと思うのだよ。


で、そうしたキャラマンガ化としての道を模索していたからこそ、あえて、ヒロインとしては、魅力の一番低い四葉をあえて本命にし、むしろ、いやいや四葉よりも他の五つ子のほうが魅力があったと「推し」の人たちに勝手にバズらせて、それで落ちかかっていた人気を再びアゲアゲにするw

でなければ、こんな終盤のタイミングで、キャラブックなんて、売らないでしょ?

五月のキャラブックなんてまだ、売り出されてないんだぜ。

つまり、キャラカードの売れ行きを見るのと同じように、キャラブックの売れ行きをみながら、この先の、第2幕、第3幕のヒロインを決めていく、という商業的判断からなんじゃないかな。

そういう商売っ気をひしひしと感じるよ。

そして、それが最終話をもってあからさまに伝わってきたので、なんか、まぁ、これはこれでいいかなー、という気にもなってくる。

いや、四葉エンドはできればやめてほしかったし、伏線丸投げにも腹は立ったけど。

でもまぁ、作者というか「運営」の狙いはそこにはなかったわけだから。

ラブコメを読んでると思っていたら、実はソシャゲの第1ステージを見せられていた、という感じなので。

まぁ、しかし、そうすると、アニメ第2期は、最初から別エンドになる可能性もあるかと。

というか、そうでもしないと、いまさら見ないよねw

そういう、マルチストーリーの作品として売り出すプロトタイプにしようとしているのだと思う。

ということで、アニメは、五月エンドとか三玖エンドでいいんじゃない?

もちろん、一花でも二乃でもいいけど。

そうして、二次創作的妄想力も、本家がちゃんと刈り込んでいく。

きっとそれがこれからの正しいマンガ商法なんだろうな。
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