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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

蒼穹のファフナー EXODUS 第19話 『生者の誓い』

2015-11-08 01:44:24 | ファフナー
いやー、今回は、いろいろと短いけど大事そうなエピソードがたくさん、複数の登場人物に対して示されていて、その分、実は、ものすごく転換点になる回だと終盤ギリギリまで思っていたのだけど、

とにかく、最後の2分間ほどに全部持って行かれたよ!

ここで、甲洋の登場かー!

しかも、カノン→織姫→甲洋、という流れで、甲洋の再登場が「実現させるべき未来」だったことまではっきりさせた上での再登場。

つまり、「正解にたどり着いた!」ってことでしょ。

カノンの頑張りはきちんと未来にたどり着いていたわけで。

しかも、カノンの声も再登場ということになると、カノンが再登場する道も開けたわけで。

いやー、これはねー。
しかも、甲洋が、ちゃんと彗を助けたことを一騎に向けて告げるあたり、一期の甲洋のトラウマの解決にも繋がっているわけで。
まいった!

H&Eの時はコアだけの再登場だったのが、今回は、甲洋は人の姿も取り戻した上での、文字通りの「帰還」。

ただ、ちょっと気になったのは、キールブロックにコアが出現して、そのままそれが彗の下へ転移し、そこで、フィアーごと人間の形に戻ったところからすると、もしかすると、人の形に戻れるのは、ファフナーの中だけかもしれない、ということ。

つまり、コア=ファフナー+パイロット、ということで、まさに「パイロットとファフナーが一体化」することで、一つのコアが形成されるのかな、と思った。

なにしろ、「エインヘリアル」だから。
「死せる戦士の復活した姿」こそがエインヘリアルだから。

・・・と思ったのだけど、そのまま流れたEDで、最後のほうで、前回は、一騎と総士が歩いていたところに、今回は、ちゃんと甲洋も現れているんだよね。

となると、ファフナーから離れても人間として存在できるのだろうな。

もっとも、あくまでも竜宮島の中だけでのことだと思うけど。

咲良の母親たちの示した体調不良をふまえれば(H&Eでも一度その描写はあったけれど)、島が住民の健康を維持しているのは明確なことなので。

大気として竜宮島の圏内を循環しているミールが島民の健康を維持している。

今回、一騎の口から真矢に向けて、島に帰ろう、ということばが発せられたので、島に戻った暁には、真矢たちにもSDPがやはり生じるのだろうな。

ともあれ、すっかり最後の甲洋の再登場で持って行かれたエピソードだったけど、地味に様々な情報が、個別のやり取りから与えられていた。

まずは、弓子だけど、どうやら本人の意志はきちんと残っている。多分、シュリーナガルミールの力で復活したのは間違いないのだろうけど、それはあくまでも身体の再生だけであって、意志というか、アイデンティティの同一性は保たれている。つまり、ミールに意志まで乗っ取られているわけではない。ただ、自分が再生されたという事実を含めて、ミールの力、ならびにそのミールと交信できる美羽の能力についての理解が著しく進んでいる、ということ。

次に、暉だけど、メチャクチャヤバイね。というか、もはや幼児退行も部分的に見られて、典型的なヒッキー体質になっている。正直なところ、暉の存在が一番、危なっかしい。完全にトラブルメーカーになっている。派遣組では完全に浮き始めているので、ここらで闇堕ちしないか不安。いや多分、するんだろうな。

それから、真矢。
一騎との関係が進展するような感じで、端的に良かった。
どう考えても、もはや、彼女が派遣組のゴルディアス結晶=地平の役割を果たしているから、彼女が壊れたらヤバイので。

で、前回のゴルゴっぷりから、変性意識が本来の意識を乗っ取っているかも、と思っていたのだが、そりゃ、あれだけ、ジーベンに近いところで生活していれば、そうなるよね。その半ば中毒化していた行動が、一騎のおかげで目覚めることができそうなところがよかった。

あとは、剣司と咲良の、いささか唐突な結婚。
ここまでの一期、RoL、H&Eへのリスペクトっぷりを考えると、どうしても道夫と弓子のことを思い出してしまうので、これは、最後に、二人の子供が、美羽を超えるクロッシング能力をもつ存在として生まれる、ということを示唆しているのかな、と。

まぁ、その場合、剣司の死亡がかなり前提になりそうだけど。

ただ、今回のカノン、甲洋の復活の様子を踏まえれば、少なくとも竜宮島で生活している限りは、命は失っても魂=コアは失わない、そして、ファフナーを介して身体を復活させることはできる、ということのようだから、「死亡」のもつ意味自体が大きく変わりそうなので、死亡フラグもあまり恐れる必要はないのかもしれない。

まぁ、一種の、霊界通信、をしているようなものだよね。
ミールを介して。

ただ、織姫も、「命」はなくしても存在はなくさない」とか、身体がどうなるかまでは保証できない、というようなことを言っているから、同化ギリギリの段階で、存在と無、生と死の地平にとどまらせることができるのだろうな。

しかし、甲洋の再登場が可能なら、彼の他にも、島で命を落とした人たちは、復活しそうだね。もちろん、その筆頭は翔子だけど。

今回の結婚式で、さり気なく、翔子たちら、死者の遺影も画面上に現れていて、つまり、生者も死者も、近藤夫妻の門出に立ちあい祝った(文字通りの「祝福」)ことになるので、彼らも何らかの形で登場しそう。

そうして、竜宮島は、竜宮島で生と死を迎えた人びとの総力でもって、存在を維持していくことになるのだろうな。

そういう意味では、遠からず、カノンも再登場し、EDの一騎、甲洋、総士の列に並ぶようになるのだろう。

そう考えると、もともと甲洋の生家であった「喫茶楽園」に、カノンが翔子の帽子をおいてきたことの意味は大きいと思う。多分、次回あたり、もしも甲洋が人間体のままでファフナーの外に出れるのなら、きっと、楽園には立ち寄ると思うので、そこで翔子の帽子を見つけることになりそう。

となると、帽子に挟まれていたメッセージは、てっきり一騎向けと思っていたのだけど、甲洋向けなのかもしれない。

ああ、そうか、今気がついたけど、そういう一期や今までのことを物語に埋め込んでいることを、エグゾダスから見始めた人たちにもなんとなくわかるように、そのためのヒントとして、新しいOPを半分くらい、一期のOPと似たものにしたのだろうな。情報補完の意味で。

となると、保も復活するのか?広登とともに、ゴーバインの初代と二代目が揃い踏みするのか?

・・・と、いやー、ものすごく面白くなってきた。

最初は、二期の開始早々、広登が死んでしまい、カノンも消失、という展開に、ええー、それはないでしょ、と思ったのだけど、エインヘリアルモデルの登場で、死の意味が全く変わってしまい、むしろ、次なる存在へのステップとして死があるようにすら、思えてきた。

おもいっきり、輪廻転生なわけだけど、これも、シュリーナガルがインドであることを考えると、ヴェーダとか仏教とか、そのラインでもことなのだろうな。

そういえば、SDPば発生したきっかけを与えたのはエミリーだったっけ。

そのエミリーが暗示したのだから、きっと、派遣組の方では、遠からず、操が再登場するのだろうな。

今回、竜宮島組は、エインヘリアルモデルの開発に1ヶ月近く使ったはずだから、派遣組のほうも、それだけ作中時間が経過しているはずだから。

あ、でも、そうなると、EDの列に加わるのは、カノンではなく操、ということもありえるのか。うーん。

そうだ、あと、あのカノンが見た死んだ竜宮島は、きっと、今回言ってた島民のエグゾダスの結果、ゴルディアス結晶が島から奪取されてもたらされたものだったのだろうな。

その意味では、島は分離しないで済んだと思いたい。

あとは、ED最後の竜宮島のウミガメ形態はいつどうやって起こるのだろう。
てっきり、例の超巨大なリヴァイアサン型を、芹の力で同化/再構成してのものだと思っていたのだけど。。。

てか、甲洋の登場によって、アザゼル型や彼らのミールは駆逐されるのだろうか?

ともあれ、ぼちぼち、派遣組と残留組が合流してくれないと、肝心なアルタイルの襲来に備えることができないように思うのだが。

なにしろ、あと7話しかないのだから。
でも、来週も楽しみだなぁ。
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