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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

五等分の花嫁 第115話 『五通りの朝』 感想: やはり一花の予言が当たるのか?

2019-12-25 12:31:59 | 五等分の花嫁
あれ、やっぱりやらかしてくれちゃったかー、ねぎ先生w、というのが読後の第一声w

てっきり、前回の終わりで、ようやく四葉が風太郎に対して絞り出した「好きです」という言葉を受けて、風太郎と四葉のラブラブ状態が描かれるかと思いきや、タイトル通り、いきなり「祭りの後」の翌日の朝ですよ、朝!

しかも、その朝、風太郎が待ち合わせた相手は、一花ですよ、一花!

日の出祭三日間の長い長いエピソード、いや読者からみても4ヵ月あまりかかった『最後の祭りが』編が終わり、要は、ようやく悪夢のような、やたらと気をもませるループから抜け出して、(読者から見ても)さっぱりした気分で迎えた朝。

でも、読者に対して、あの前回の引きから二週間はなげーよー、と散々思わせておいてからの、いきなりの「祭りの後」展開だから、あいかわらず、上手いといえば上手い、ストーリーテリングの妙手ではあるのだけどね。

結局、四葉にようやく告白させたけれど、その後の二人のラブラブな雰囲気を描くこともなく、いきなりの翌朝、しかも待ち人は、あの!一花!

トリックスターの一花。
物語の転回点に必ず何かを差し込んでくる一花!

もちろん、一花の体裁は、あくまでも「妹の彼氏」と待ち合わせたお姉ちゃん!、なんだけどね。

でも、なんだかんだいって女スパイの一花さんwは、風太郎から昨晩の四葉とのやりとりの一部始終について聞き取り調査を実施して、四葉が「やることがある」と言って、即ラブラブ!になったわけではないこと、そして、あれれ、よくよく考えてみたら、風太郎はちゃんと告ってないんじゃね?ということに気づかせた。

(この、風太郎が告ってない、という事実は、それが作者の焦らし戦術だとは知っていても、なんていうか、後々効いてきそう気がする。)

そうして、読者に対しても、ことの顛末を簡潔に説明してくれた。

予測できたことであるけど、姉妹に負い目を感じている四葉からすると、自分だけ幸せになるルートは選べない、姉妹にきちんと説明して了解を得ることがまずは必要だ、ということ。

そりゃそうだよね。

前に書いたように、この物語の残酷なところは、恋敵が全員姉妹であること。

しかも五つ子で身体的スペックまで基本的には同じ。

だから、勝ち組が容易にバンザイ!もできなければ、負け組が心の赴くままに自暴自棄になることも出来ない。

五等分の呪いね。

で、まさに、その呪いに対して「わたしたちはいつまで五つ子なのだろう?」という疑問をひとりごちたのが、一花だったわけで。

その一花を、ねぎ先生ときたら、いきなりまた風太郎と二人で合わせ、「好き」という練習台に私を使って!とまで言わせるのだから。。。

正直、一花に対するねぎ先生のそこはかとない悪意を感じずにはいられないw

だって、これ、一花は、相変わらずの「愛人」ポジションじゃん。

というか、あの日の出祭3日間のやり取りを経て、むしろ、一花の愛人としてのレベルは増しているように思えるのだけど。

風太郎の本心を聞きだし、お互い長男、長女で大変だな、という仲間意識の下で、じゃあ、こうしたらいいんじゃないの?と風太郎の次の行動を誘導していくのだからw

だって、そのアドバイスに従って、風太郎は「好きだ!」の練習までしちゃうんだぜ。

ここに来ての風太郎のポンコツぶりには、正直頭を抱えたくなるところもあるのだけど、その恋愛初心者ぶりをまさに「お姉さん」として誘導する一花。

これ、もしかして最強なんじゃないの?

不動の愛人ポジション。

こう感じたのは、五月の浮かない顔も見たからで。

日の出祭までは、俄然、四葉の想いをちゃんと風太郎に伝えねば、の一心で、いわば四葉応援隊のポジションを徹底していた五月が、いきなり、喜んでいいのかわからない、という複雑な表情を見せてきた。

これ、解釈は二つ可能で、一つは、四葉が選ばれたことで、二乃や三玖との間でどうしても関係がギクシャクしてしまうことを懸念してのこと。

これは、今まで通り、五つ子の母でありたいと思っている五月の心配。

で、もう一つは、まさに日の出祭の間の無堂事件を通じて、五月が風太郎の頼もしさに気づいてしまったことからの心配。

要するに、あくまでも五月個人としての嫉妬。

多分、五月の中では、この二つの気持ちの違いがきちんと整理できていない。いつのまにか、口調も以前通りの「ですます」に戻ってしまっているし。

「皆のことを考えると・・・」というエクスキューズはつけているけど、それは彼女の中でまだ建前としての「母」の気持ちが勝っているということでしょ。

こう見てくると、残り数話ではあるけれど、五月、それから一花についても、まだ「花嫁」となる可能性が残っているのではないか?ということ。

じゃあ、二乃と三玖はどうなの?

と思うわけだけど、この二人については、むしろ、四葉をきちんと風太郎に向き合わせるための背中のひと押しをする役割に落ち着きそうだな、というのが、今回から感じたこと。

二乃は、直情的な「姫」気質を発揮して、はっきり言葉で家族の縁を切るとまで言いながら、四葉を突き放していた。

一方、三玖は、ヤンデレ気質?を発揮して、「私が四葉になりきる」という、五つ子ならではのホラージョークをぶつけてきた。

どちらも、クソ真面目な四葉の性格を見越した上での、「あえて」の行動にしかみえないところはあるけれど。

でもこれで、本気で家族崩壊になったら、それはそれで神マンガになるので、ちょっと期待したりもするのだけれどw

でも、多分、二乃と三玖の一番の憤りは、この天下分け目の「日の出祭」決戦の当日まで、四葉が6年前に風太郎と出会っていた、という事実を知らされていなかったことにあると思うのだよね。

二乃は、この話を竹林から聞いて、多分、二日目の夜に三玖にも話したのだと思っている。

つまり、二乃と三玖だけが、(一花や五月と違って)真相の蚊帳の外にいたまま、風太郎の選択と向き合わねばならなかった。

多分、騎士道精神の二乃からすれば、これ、とんでもない裏切りだった、といってもおかしくはない。

公正な条件で勝負していない。

抜け駆けも甚だしい。

多分、五つ子ではなく親友という設定だったら、絶対、「この裏切り者!信じていたのに!」と激高して、喧嘩別れしてもおかしくはないところ。

対して、三玖の方は、もしかしたら事前に知っていた可能性もあるけれど、それ以上に、四葉がなぜ、今まで自分を応援してきていたのか?もしかしたら、自分のせいで四葉が風太郎への好意を封印してしまったのではないか?、という疑念に囚われているようにも思える。

ともあれ、このあたりの三玖と四葉とのやり取りから、年明けの次回は始まるのかな?


まだ書きたいことはたくさんあるのだけど、とりあえず、今はここまで。

まぁ、書きたいことがある、ってことは、ねぎ先生が、全く、やらかしてくれるから!ということからなのだけどw

いやー、まだまだ先は見えないw
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