BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

蒼穹のファフナー EXODUS 第20話 『戦士の帰還』

2015-11-14 10:26:11 | ファフナー
新OPになって、一期やRoLの登場人物たちが、いかにも一期のOPのオマージュを装って振り返られているところからよそうしはしていたのだけど、やっぱり、彼ら死者たちが再び、現れたね。

きっと翔子の再登場もあるだろうと思っていたけど、そのとおりになった。だから、新OPは、彼らが誰であるかを、一応、EXODUSからの新規視聴者に向けてヒントを与えていた、ってこと。

そして、ゴルディアス結晶は、死者の魂を、存在と無の地平に引き戻すものだった。

で、その魂たちと交信するためにも、エインヘリアル・モデルが必要だった、ということなのだろうな。

とはいえ、キールブロックで、カノンからメッセージを受け取ることができたのは、なんで、剣司と彗だけだったのだろう?コアを介したミールとの交信はエインヘリアル・モデルの機体だったら、どれでも可能、ということだったと思うけど。前に説明があった彗の適性を考えると、何らかの形で、ジークフリートシステムとの相性の良さ、とか関係するのだろうか。

剣司だけだったら、彼のSDPってことになったのだろうけど。でも、どうやら彼のSDPは仲間の同化を引き受けるという「薬?」の能力のようだから、違うのだろうけど。

しかし、前回、剣司に呼びかけた時の声は、本来のカノンの人格のものだったように思うけど、今回、キールブロックで剣司に説明した時の声は、竜宮島ミールそのものの声のようだった。まるで、カノンが、朱音のような感じになっていた。まぁ、カノンにせよ朱音にせよ、もともと軍人だったから、ああいう口調になってしまうのかもしれないけれど。

でも、カノンの後ろに集まった人たちが、これまで竜宮島を守ろうとして落命した人たちだったことを考えると、朱音の姿が見えなかったのはちょっと不思議。その意味では、総士や乙姫の母もいなかったし。この二人については、まだ、何かあるのだろうな。

しかし、甲洋、人型としての完全復活。
というか、彼こそ、朱音のあり方に近づいたね。
多分、ボディはフェストゥムだけど、魂は甲洋。

そういう意味では、総士が言っていたように、「無」の側に一度行って、再び「存在」を取り戻した。総士が言っていたあり方を実現した。

となると、問題は、カノンを含めて、落命した人たちが、甲洋のような形で復活するのかどうかだけど、それには、ファフナーという機体が必要なのだろうな。

今回、美三香の存在そのものが、小ワームホール球になってしまったけど、あの形にも意味があるのかな。甲洋は彼女の魂といっていたけど。甲洋のように同化が完全に進んでコアになるあり方とは違う形の、「存在と無の地平」にとどまるあり方なのだろうか。

でも、零央たちの他の同化現象からすると、美三香のワームホール球の形態だけが地平にとどまるあり方とは思えないけどね。これはどうするのか。

しかし、剣司の同化を引き受ける能力にしても、芹の敵を同化して喰らう能力にしても、基本的には一騎がザインを通じて実践してきたことだよね。あ、剣司は再生能力もつかっていたか、ノインに対して。

となると、やっぱり、エインヘリアル・モデルを通じて、ザインやニヒトの能力を再現する方向に向かっているということなのかな。そうなると、甲洋の復活を踏まえると、一騎や総士も一度、無に帰り、再び復活するのだろうか。そういう方向なのか。

それにしても、甲洋が竜宮島で復活した流れで行くと、派遣組では操が再登場するのだろうな。で、ここも甲洋と操の対比が面白い。片や甲洋は、人がフェストゥムとなって戻ってきた形態。で、片や操は、フェストゥムのコアが人間の心を得て人型化した形態。ともに、それぞれの立場から「進化」した状態。

面白いと思うのは、いわゆる融合ではないことね。ハイブリッドでもない。
それぞれが、それぞれの現在の存在形態から、環境の変化に応じて変異し進化した結果であるから。環境適応によって、双方が似た形態をとりつつあるけれど、でも、けっして同一種にはならない。

それも、「戦闘」という形で、相互にコミュニケーションを取った結果、相手の有用性を理解し取り込むことで変異しているのだから、共進化している、ということ。これは面白い。

でも、もともとこの共進化のきっかけは、シュリーナガルミールが竜宮島ミールに接触したことから始まっているのだから、共進化による変貌自体は、アルタイルを迎え入れるためのものだろうな。

で、そうなると気になってくるのは、残り後6話、という事実。
アルタイルの襲来まで果たして終えるのか。
なんとなくだけど、これ、アルタイル編は劇場版にでも持ち越されそうな気がするのだけど・・・どうかなぁ。

そうではなくアルタイル襲来までちゃんと描くのなら、次回ぐらいで、派遣組側で起こっている、交戦規定アルファという災厄を一掃し、操が再登場するくらいのところまでいかないと厳しい気がする。

もっとも、派遣組と竜宮島の合流地点の座標が、カノンから甲洋へのメッセージとして届けられた以上、その地で合流し、アルタイルを迎えるという流れだと信じたいところ。

それにしても、ナレインはどうやってダスティンたちに、あの一騎と戦ったフェストゥムを向かわせることができたのだろう。もしかして、ナレインがフェストゥムへの内通者だったということ?

いや、司令自らが敵の間諜であるならば、それを暴くことは絶対的に難しいから、逆に、その可能性は高まるのだけどね。一騎に「永遠の戦士」になることを勧めるところからして、ナレインが何らかの意味で、シュリーナガルミールの意志の、現実世界での代行者であることは間違いないだろうから。

というか、「永遠の戦士」を産み出すことが、シュリーナガルミールの意志なのかな。でも、一騎だけが「永遠の戦士」になった未来は、カノンが見た破滅の未来だった、ってことだよね。

となると、一騎とカノンの二人が残る世界がシュリーナガルミールの望む未来だとすれば、それに抗ってエインヘリアル・モデルを産み出し、竜宮島の人びとの魂をも活用した「記憶こそが永遠だ」的な発想で、定義上死なない戦士を生み出し続けるようにしたのが、竜宮島ミールの意志、という望んだ未来だったってことかな。

そうすると、最終的に美羽をアルタイルと接触させる点では、シュリーナガルミールと竜宮島ミールの狙いは被るけど、その遭遇の後でどうするか、というところで、実はアプローチが異なるのか。

いずれにしても、このあたりは、操が再登場して、総士が彼から操のミールの意志を聞かされたあたりで、問答が繰り返されるのだろうな。

とすると、前回の冒頭にさり気なく置かれた、エミリーと弓子の会話にも、とりわけエミリーが落涙していたことも、彼らなりに、美羽をはじめとした派遣組を、ある意味で謀っていることへの反省なのかもしれない。だとすると、シュリーナガルミールこそが最後に対峙すべき相手、つまりラスボスってことになるけど・・・ どうなのだろう。

そういえば、織姫が岩戸を出てきたのは、派遣組が出発してから後だったな。
やばい、いそがないと、ナレインたちの思惑に乗せられて、島自体が危なくなる、・・・、というのが織姫の本音だったのかなぁ。

で、時間がないから、あれほどまでにツンなキャラであり続けたとか。
全ては時間との戦いだったから。
ここまで来るとありえそうだなぁ。
そもそもウォーカー型だって、ナレインたちが竜宮島に誘導してきたようなものだしな。
いや、ほんとにシュリーナガルミールがラスボスに思えてきたw

例のザインと戦った竜型?のフェストゥムは、あれはシュリーナガルミールが育成している、フェストゥムの側からのファフナーの開発にも思えるしね。
シュリーナガルのインド神話的雰囲気からすると、あのフェストゥムは、シバ、ヴィシュヌ、ブラフマンのどれかが名前につけられそうだし。あるいは、インドラ型とかw

ともあれ、ここから先は毎回が最終回って感じになるのだろうな。

そういえば、OPの最後のほうで、ドライツェンの後に一瞬映った機体は何なのだろう?
フィアー?それとも操の機体?

というか、カノンとドライツェンの再登場、期待しているぞ!
この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« UQ HOLDER! 第101話 感想 | トップ | UQ HOLDER! 第102話 感想 »

ファフナー」カテゴリの最新記事