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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

五等分の花嫁 第122話 感想5: 結局、最終話の夢オチの夢はいつ始まったのか?

2020-02-20 12:25:47 | 五等分の花嫁
最終話の最後で、今回描かれた四葉との結婚式は、風太郎の見た夢だったことが明かされたわけだけど、

じゃあ、具体的に、その夢はいつから始まっていたのか?

が気になってくる。

で、構成的に考えると、やっぱり日の出祭からなんだろうなぁ、と。

あのあたりから、明らかに風太郎の言動がちょっとおかしくなり始めてきたから。

で、具体的には、多分、風太郎が、お前たち5人が好きだ、と告げて、その後に、一人を選ぶゲームが始まった99話なんだろうね。

なにより、あのときの一花が思わず口にしたように「いきなりだね」と読んでた方もおもわずにはいられないくらい、唐突だったから。

そこから、風太郎なりの、夢の形をとったシミュレーションがはじまった、ということだったのだろうなぁ、と。

よく言われるように、あの頃から風太郎の「俺様」性が徐々に減って、代わりにとても受動的な、されるがままの感じになってしまったわけだけどw

それに、あの回には、二乃が変な100円玉が描かれた謎解きにぶつかっていて。

あの絵もよく考えると、

100円玉 → 「100」が「輪」に囲まれている → 100話?

「20 0月0日」はちょっと変だけど、
数字はまとめて「2000日」
「20 0月」は「20」と「0月」の間のスペースを「空=から」として、
「月」の下をつなげると「目」と同じになるから、
ちょっと入れ替えをして、「から2000日目」とすることができるかな、と。

とすると、あの謎解き全体で

「100話から2000日目に進め」

となって、このマンガで「2000日目」といえば「結びの伝説2000日目」のことと思ってよく、それはまた「結婚式」を意味するから、

「100話から結婚式に進め」、すなわち、「100話から最終2話に進め」

ということになると解釈していいと思う。

となると、100話から122話までが全て風太郎の見た「長い夢」と思ってもいいのかもしれない。

ということで、この99話が一番大きな分岐点、ということね。

もっとも、この作品の中では、しばしば風太郎が眠っている場面が描かれているので、「夢見の開始」、すなわち「ストーリーの分岐点」は、これだけに限るわけではないけれど。

でも、100話の後に続く、五つ子ごとの「最後の祭りが…」のエピソードの並びを考えると、この100話が、五つ子ごとのルートの分岐点になっている可能性は高いと思う。


とはいえ、改めて日の出祭のエピソードが、基本的に全部、風太郎の見た夢だとすると、彼は、自分から、一花、二乃、三玖、そして四葉とのキスを望んだことになる。

いやー、恥ずかしいねぇw

ただ、それ以上に、彼は、それでも、五月とのキスは望まなかったことになる。

このことがなにを意味するのか

つまり、五月との距離のとり方を、風太郎自身も考えあぐねているということで。

このあたりが、大きな意味で、この物語の肝になるのかもしれない。

何が言いたいかと言うと、マルチエンディングを考えてもよくなった以上、今度は、

それぞれのルートが、全部、均等な価値をもつものなのか、

それとも、

ルートには、一種のステージのレベルがあって、つまり、5番目に明かされるルートが「真エンド」に向かうルートなのか?

という問いが生じる。

つまり、Fateの桜ルートのような、真エンドのルートがあるのかどうか、そして、あるとすれば、それは誰のルートになるのか?、ということ。

この点で、五月にだけ、風太郎は自分の見た夢の中でもキスをしなかった、というのが、あとで効いてくるのかもしれない。

そして、もしも、そうした「真エンド」をたどる物語がこのあと展開されるとすれば、もうしばらくの間、この『五等分の花嫁』を楽しめるのかもしれないw
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