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白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

蒼穹のファフナー EXODUS 第22話 『憎しみの記憶』 感想

2015-11-29 02:24:37 | ファフナー
いやー、面白かった。
とはいえ、とにかく情報量多すぎ!

というか、派遣組と竜宮島がようやく合流したと思ったら、まさかの真矢の拉致。
そこから、マークレゾンへの畳み掛け。
で、やっぱりジョナミツは、本人のあずかり知らないところで「スパイ」をさせられていたわけだけど、その正体は、予想していたミツヒロのクローンとか、デザインチャイルドなんて生易しいものではなく、まさかの「ミール」による操り人形=パペット。
で、そのミールが、北極ミールなどではなく、三分割された瀬戸内海ミールの最後の一つで、とうの昔に人類軍に奪取され、ヘスターにいいように利用されていたとは。。。

いやー、瀬戸内海ミールの設定はもちろんあったけど、まさか、それをここでねじ込んでくるとは思わなかったし、そのせいで、ヘスターと新国連の能力、少なくとも政治的手腕の評価については見なおさなくてはならなくなってしまったほど。

あんな隠し玉というかジョーカーを持っているなら、そりゃ、ヘスターが権力の座にあり続けていてもおかしくはない、ってことにはなる。

しかし、バーンズの側近もアトランティス・ミールのことは知っていたから、当然、バーンズも新国連がミールを保有していることは知っているだろうな。で、その上で、ヘスターに対して謀反を起こそうと画策している。で、単純な軍略だけ考えれば、竜宮島同様ミールを保有しているのなら、バーンズが、竜宮島と敵対だけではなく共闘の道を見出そうとしているのは理にかなっているしね。

で、そのアトランティス・ミールの力を使って、3機目のザルヴァートル・モデルであるマークレゾンを稼働させる算段。

とはいっても、今回の引きの部分の、アトランティス・ミールによる新国連・人類軍への反乱、その際の実行手段=パペットとしてのジョナミツという流れからすれば、レゾンは、真矢が稼働させる前に、ジョナミツたちが確保してしまうんだろうなぁ。

ただ、わからないのは、瀬戸内海ミールの一つを自分たちがもちながら、どうして竜宮島のノートゥング・モデルのコアを必要とするのか?というところかな。

どう考えても、実際には続編が決定してからの後付設定なんだろうけど、一期の時の、ザインとニヒトが開発される時にも、アトランティス・ミールを新国連が保有していることは前提で、開発されていたんだろうな。

というか、バートランドにしても日野にしても、竜宮島出身者がわざわざ人類軍側についてザルヴァートル・モデルの開発に着手したのも、実際には、アトランティス・ミールがあったことがインセンティブになっていたんだろうな。

ともあれ、ザルヴァートル・モデルは三機になり、その三つが最終的には雌雄を決するということになるのかな。

今回の織姫の発言からすれば、ザイン&一騎は、竜宮島の祝福を受けて再びコアの自己再生を試みて、エインヘリアル的なサポートを受けた竜宮島のファフナーになりそうだし、ニヒト&総士は、シュリーナガルミールが根付いた海神島で再誕しそうなので、両機ともに、改めてオリジナルのザルヴァートル・モデルのスペックからは全く逸脱した、いわば「魔改造」された機体になりそう。その時に今のところラスボス候補であるレゾンは、そのままで済むのだろうか。

それと、ジョナミツがまずはレゾンを乗っ取りそうだけど、OPの真矢、一騎、総士、という締めの三人の登場をみると、なんだかんだいって真矢がレゾンに乗りそうな気もするんだよね。

例の「存在と無の地平」という、EXODUSの鍵となる表現からすれば、一騎&ザイン=存在、総士&ニヒト=無、であるのに対して、真矢=地平という位置づけだったので、レゾンも「地平」の役割を担うような感じがする。

その可能性の理由は二つあって、一つは、レゾンのコアがフュンフのコアであるので、ここで二期開始早々落命した広登が再登場してレゾンの奪取に一役買うのではないか、ということ。もう一つは、真矢がミツヒロの娘であり、ニヒトはもともと真矢の機体として製造されていたこと。だから、ジョナミツ以上に、真矢に適性がある機体なのではないか、ということ。

まぁ、ここにきて、あれだけヘスターが、真矢、真矢、言ってるわけだから、真矢がバートランドの血脈として何か鍵を持っているはずなのは間違いなさそうだから。

しかし、いきなり遠見ではなく「真矢」とヘスターが読んでいるのも、地味に気になるところ。単にミツヒロの娘ぐらいで親愛の情を寄せているならいいけど、まさか、ミツヒロの母がヘスターだったりしないよね。つまり、真矢がヘスターの孫娘・・・、なんていう(ご都合)設定が、今更つけ加えられたりしないか、不安w

しかし、なぜ「レゾン」なのか。やっぱりこれ、フランス語のraisonなのかね。ザインとニヒトがドイツ語だったのに。

レゾンデートルの意味から「理由」の意味でとっている人が多いみたいだけど、言葉自体は「理性」の意味も含むから、「存在」と「無」に比べたら、一歩も二歩も「人間」的なものだよね。そのあたりは、アザゼル型を通じて、すっかり個性のある人間っぽさを身につけたフェストゥムの様子も含めて、生命的、人間的、ということを意識したものなのかなぁ。

そうそう、人間的といえば、操が美羽に対してなかば求婚ともいえる「同化=捕食」を求めているのだけど、このあたりも、どうなのだろう。

仮に、北極ミールが、個体や個性の道を選んで、存在として変異したことを考えると、この操と美羽のやり取りは、もしかしたら、フェストゥムが性を獲得して、より生命に近い存在になる方向に「進化」することを示唆しているのかも。だったら、咲良と剣司が結婚したエピソードも生きてくるしね。

とりあえず個体としてのあり方、その個体が判断の自由を持つこと、などの特性を新たにフェストゥムが得てきているわけだけど、生と死についてはまだ循環について学んだだけで、基本的には単性生殖にとどまっている。そのあたりを変えてセクシュアリティにまで踏み込むのが次の段階であるようにも思うので。レゾンはそういう生殖のあり方も含めた、地球生命体への接近をフェストゥムが試みることの一里塚になると面白いかな。

それと、面白いのは、一期の終盤と、微妙に一騎と総士の役割が入れ替わっていること。一期では、総士が拉致され存在が危うくなっているのを一騎が懸命に救おうとしたのだけど、今回、右腕を失った一騎が同化の果ての昏睡状態にあって動けない。

それに対して、半分は自分の意志、半分は一騎の意志の代行、ということで、真矢の救出に向かうのが総士となっているので。

で、その三人が、いずれもザルヴァートル・モデルの自己再改造によって、新たな役割を請け負うことになりそうだから。

というか、一騎の「魂」はミカミカではないけど、きっとザインの中に今はあるんだろうな。
そして、その意識は、きっと竜宮島ミールとのクロッシングを通じて、カノンや朱音から、次のステップへの説明をされ、選択を迫られるのだろうな。で、ザインが生まれ変わるのとともに、一騎も覚醒。で、多分、その時に右腕も再生される、というルートかな。

とにかく、織姫から、総士が再誕することはすでに明らかにされているので、一騎についても、あの状態にまでなったら、なかばフェストゥム化を経た再誕=進化がありえるよね。そうであれば、二期開始早々、一騎が総士にフェストゥムの世界のことを知らないとこの先、どうにもならない気がする、と発言していたことも呼応することになるし。

で、この一騎の昏睡状態が、竜宮島ミールにとっても、未来に生き残るために不可欠のプロセスであったからこそ、一騎の不在、そして、総士の不在を補って、島の守護者を買ってでてくれる甲洋の復活を織姫は待望していたんだろうな。

どうやら、織姫は、未来視の力を持っているようだしね。

しかし、この流れだと、カノンは最終局面に、全ての因果の説明役として、一騎の前に現れそうだな。そのまま、ドライツェンを駆ってくれることにも期待したいけど。

ともあれ、最終話に向けて、物語は超加速!してきたね。

一時はこのペースで果たしてアルタイルのことまで扱えるのか、と思ったいたけど、アルタイルミールが宇宙衛星でもあることを踏まえると、一気にそれも繋がりそうw

というわけで、早く次回が来ないかなー。
でも、残り4話か。
次回タイトル、全部赤だしなぁ。。。
ジョナミツ・レゾンによる大殺戮の回なんだろうなぁ。
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