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五等分の花嫁 第116話 『五時間一部屋』 感想: 三玖推しの人たちはこれでホントによかったの?

2020-01-08 11:17:57 | 五等分の花嫁
年をまたいでの三玖と四葉の話だったわけだけど、結局のところ、三玖が自分の気持ちにけじめを付ける回だった。

というか、それだけの回でしかなかった。

あくまでも三玖回。

四葉の本心は多少は吐露されたけれども、他の姉妹や風太郎へのことばは次回以降に繰り越し。

特に誰かを推しているわけではないけれど、しかし、今回の内容は、要するに、全国の三玖推しのファンの人たちに向けた、止めの一撃だった、ということで。

いよいよ、このまま四葉エンドで物語をたたむことが決まった、って感じかな。

いや、一応まだ、そう見せておいて実は・・・、というサプライズを、ストーリーテリング的には期待している方だけどw

でないと、ただの敗戦処理みたいな話が続くことになってしまうじゃない。


てか、今回の話でいけば、いや、いくらなんでも二乃の扱い、ひどくない?というのが正直なところ。

もちろん、四葉と三玖の対話の中で語られた二乃にすぎないわけだけど。

でもね、なにかあったときに参照点として、というかネタとして二乃が真っ先にあがるのは、さすがにこの状態では不憫だなぁ、と。


それにしても、難しいなぁ。

この「敗戦処理」の段階になって、この物語のヒロインが全員姉妹、しかも五つ子だという設定が、結構、グロテスクにヒドイ状況になってきている。

本気で、失恋の感情を爆発させることができない。

特に、今回の最後にあった、四葉には言わないけど、あの転校があったから風太郎と出会えた、だから不幸ではなかった、・・・なんていう思いは、さすがに自己完結させ過ぎでしょ?

しかも、こう思ったことも直接、四葉には言わない、っていうのだから。

一応、それが、四葉に対するせめてもの意趣返しなんだろうけどさ。

いや、でもさ、それ、爆発させろよ!

一度は怒れよ!、それこそ二乃みたいに。

このままだと、ホント、四葉エンドが、出来レースにしか見えなくなる。

いや、読者にとってはもちろん出来レースだよ。だって、途中であれだけ、彼女の「本当の想い」を先見せさせられているんだから。

でもね、三玖や二乃にとっては、まんま青天の霹靂だったはずだよね。

今回、三玖が四葉に対して、まさか、四葉の口から風太郎のことをずっと思い続けている、という言葉を聞く時が来るとは思わなかった!、と素で驚いたくらいなのだから。

だったら、もっと素直にこじらせないとダメでしょ。

それこそ、以前に五月と喧嘩して二乃がマンションを飛び出したことがあったように。

あれ以上の衝撃的事件が、起こったはずなのに。

でも、全員が同居しているために、全く冷却期間をもつことができない。

このあたりは、物語的には、わりと致命的。

一旦冷まして、しかる後に、喧嘩なり和解なり、が生じて当然のところなのにね。

で、仕方がないから、今回のように、暴風で電車が止まって帰れないという力技で、四葉と三玖の二人だけで、カラオケで夜を明かす、なんていうムリクリのシチュエーションをつくならければならなくなる。

このまま消化試合が続くだけなのかなぁ。

四葉が参戦してからが本番、だから、早く舞台に上がってきなさい、と思っていたのに、その舞台に四葉が上った途端、唐突に、いきなり幕が降ろされてしまうのだから。

カタルシスもなにもあったものじゃない。

今思うと、日の出祭の竹林遭遇事件のときに、三玖が四葉の行動にあれれ?と思った場面も、四葉が選ばれた時の三玖の衝撃を多少なりとも和らげるためだけのものだったようで。

でも、せめて、あの時に、(二乃はさておき)三玖だけは四葉の気持ちに気づいてしまい、四葉にきちんと問いただす場面が挟まれでもしていたら、だいぶ、今回の印象も変わったのだけどね。
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