BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

アンデッドガール・マーダーファルス 第3巻 感想

2023-07-27 17:14:59 | 鳥籠使い
2巻よりも厚くて、全部で470頁もあったけど、読み始めたら一気に読み切れた。

やっぱり、面白い。

もちろん、一気読みできたのは、すでに2巻で、今回の目的である人狼の村への到達がはっきりしていたのと、主要なキャラがすでに2巻で紹介済みで、途中彼らの間でかわされる軽口によって、面白おかしく状況が描かれていたから。

なので、単純に読みやすさ倍増!って感じだった。

あとは人狼の街と人間の街で対になるように若い女子の殺害事件が続いたことで、ミステリーとして殺人事件の状況把握もしやすかった。

で、今回は、2巻と違って、探偵は鴉夜ひとりになったのも、無駄に推理合戦にならなかったのも良い。

ホームズは序盤であっさり消えたし。

それから、モリアーティとジャックという、〈夜宴〉の頭脳と最大戦力がともにお休みだったので、その分、現地での〈夜宴〉との対戦が拮抗したのもよかった。

要するに、津軽たち〈鳥籠〉と〈夜宴〉、そしてロイズの三つ巴状態のバランスが良くて、最後までハラハラさせられた。

最後の鴉夜による「事件の真相解明」にしても、犯人の本当の真意に鴉夜が最初は気づけなかったというのが、逆にことの重大さを強調できた。

そりゃいやだよね、最強人狼の誕生のために、強制的に交尾させられるのは。

たんなるブリーディングでしかなく、単純に公認レイプでしかない。

その要素を最後まで取っておいたのは、犯行の動機の上で納得がいった。

そういう意味では、千年近く生きてきた鴉夜だからこそ説得力のある情状酌量だった。

真相究明と正義の実現は別物だと感じた。

下手をしたら、鴉夜がいたことで、少女に対する虐待からの脱出が妨げられていたかもしれないところだった。

それでは、さすがに〈鳥籠〉一行も寝覚めが悪くなるところだった。

まぁ、最後にはなんとか帳尻を合わせることができたのだけど。

途中、犯行のトリックについては、いくつか、それはちょっと都合良すぎでは?と思うところもあったけど、そうしたアラも、隠された犯行動機のインパクトでうまくごまかされてしまった気がするw

ともあれ、ミステリーとしても、怪異譚としても、冒険譚としても、アクションものとしても及第点を超える面白さだったw


それにしても、最後、人狼の悪習から解き放たれて晴れて自由の身になったノアが、まさに「犬も歩けばなんとやら~」のノリで、まさか、ルパン&ファントムと遭遇し、多分彼らの下に身を寄せることになるとは思ってなかったw

人狼の究極である〈終着個体〉に最も近いノアが加わることでルパン組は大幅な戦力増強になって、これでようやく、〈夜宴〉や〈鳥籠〉と伍していける。

あと、これはどうでもいいけれど、ルパン組はキャストが、ルパンがマモー、ファントムが下野、ノアがまあや、と、ちょっとヤバい組み合わせでしょw 今から掛け合いが楽しみだねw

それにしても、ホームズ組やロイズも含めて、もはや互いに因縁のある者ばかりで続きが楽しみでならないw

今回の津軽とヴィクターのように、陣営は違えど奇妙な友情的信頼が生まれているところもあるしw

ざっと並べるだけでも、

津軽vs切り裂きジャック
同じ半人半鬼の怪物どうしで、いわば、青鬼(津軽)vs赤鬼(ジャック)という感じ。しかも、鬼化実験の経緯からすれば、津軽はジャックのための実験体、すなわちプロトタイプだった、ってことで、これはよくある「零号機vs終号機」の対決だから、シリーズの完結直前までのお楽しみ、ってことになりそうw

静句vsカーマラ
すでに2戦やらかしてる、極めてわかりやすい因縁同士w

静句vsノア
人狼の里で、ノアは静句の入れたお茶が大のお気に入りだったようだから、仮に二人が対戦する段になったら、どんなケミストリーが起こるのか、わからないw 
ていうか、むしろこの二人が鍵になって、〈鳥籠〉組とルパン組の共闘もありそうw

ホームズvsモリアーティ
いわずもがなの永遠の因縁。
ただし、どうも津軽は、モリアーティとジャックの師弟関係を疑っているようで、実は、ジャックこそがモリアーティを操っているということもありそう。
その場合、ホームズこそがその秘密を暴く探偵となるのかもしれない。

ホームズvsルパン
これも永遠のライバル。
ただどちらも作中切っての「紳士」なので、紳士同盟が組まれる可能性もなきにしもあらず。特にVSロイズ戦において。

鴉夜vsジャック
最も因縁の濃い相手。

津軽vsヴィクター
むしろ、すでに微かな友情が芽生えている気すらするw

カーミラvsアリス
今回、〈夜宴〉に拉致られたロイズのアリスがどうなるのか。あのままカーミラに血を吸われて絶命したのか、それとも、意外と〈夜宴〉の仲間になるのか。


そういえば、途中でちょっとだけでてきた、モリアーティが「ジキルとハイド」関連の事件に関心を持っていたのも気になる。

普通に考えれば、続刊で「ジキルとハイド」事件が取り上げられそう。

なんたって世紀末ミステリーの街ロンドンだからねw

とりあえず、読破直後の感想はこんな感じ。

また気づいたことがあったら書くかもw

いやー、それにしても面白かったw

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わたしの幸せな結婚 第4話 『おくりもの』 感想

2023-07-27 15:53:28 | Weblog
いいね、大正ロマン全開、だね!

それにしても、なんか一気に物語が進んだ気がする。

正直、久堂があっという間に美世を妻にすることを決心したのには驚いたのだけど、これ、ある種の庇護欲が働いたのかな?

このあたりの距離の詰め方が大正風なのかね。

もちろん、薄刃家の血筋、というのも引っかかりのひとつであったとは思うけど、久堂をみていると、そういう打算は思い切り劣後してそうだけど。

むしろ、これまでの久堂の縁談がどれだけいけ好かない娘だらけだったのか?って思うよ。

まぁ、きっと香耶みたいなのばっかりだっただろうなw

その香耶が次回以降、どうやら辰石の思惑だけでなく、香耶本人の希望もあって久堂にちょっかいを出す事になりそうだけど、これ、どう考えても返り討ちにあう姿しか思い描けなくて。

これだけ嫌な娘役だったからこそのCVあやねるの登用だったんだな、と妙に納得w

あ、そうそう、CVといえば、前回、美世をかばった女中さんのはな役に、え?能登?って思っていたのだけど、今回、見終わって納得。

美世を元気づける役としてこんなにすぐに再登場するとは思ってなかったけどw

しかし、はなを見つけて、そこに書状を届けて、いきなり美世と再会させるのだから、久堂の決断力、行動力も大したものだと思ったりw

ともあれ、面白くなってきたよ、これ。

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アンデッドガール・マーダーファルス 第4話 『真打登場』 感想

2023-07-27 15:39:26 | 鳥籠使い
ゴダール家の殺人事件の解決については、すでに原作1巻を読んでいたので、推理そのものよりも、映像的な演出の部分に目が行ったかな。

蝋燭の火が消えるのと、犯人の要件の説明を合わせるところとか、なるほどねー、と思った。

文章だと淡々と説明だけで済むけれど、映像にしたら何らかの動きを与えないとつらいからね。

ただでさえ、鴉夜が生首でボディランゲージが使えないから。

そういう演出はミステリードラマっぽくてよかった。

津軽が、ガキの吸血鬼を圧倒するところもお約束だけど、納得。

最後の「四度あることはゴダール」は、字がないと逆にわかりにくいねw


でも、今回、一番驚いたのは、エンドクレジットが出てるところで〈夜宴〉の面々が出てきたところ。

なるほど、ヴィクターのエピソードはもう飛ばして、いきなりロンドンに行くんだ!と思った。

なので、次回から、ホームズとかルパンとかファントムとかがいきなり登場。

その分、原作でポワロが伝えていたモリアーティの杖の目撃情報についても、ゴダール卿が鴉夜に伝える、というように改変されていた。

うーん、ポワロ、ちょっと期待していたのだけどw

でも、尺を考えたら、どう見ても人狼の原作3巻まで行かないなと思っていたので、逆に安心。

残り8話?のうち、4話を原作2巻のホームズvsルパン編に、最後の4話をドイツ人狼編に当てる、って流れなんだろうな。

そうなるとOPに出てきたキャラも全員登場するので納得。

ロンドンでの攻防は、探偵というよりもスパイもの、捕物帖ものになるので、次回が楽しみだなw

ここで初めて、ホームズ一行、夜宴の面々、ルパンとファントム、それにロイズも現れるからw

結構な大所帯な舞台になる。

しかし、今回も思ったけど、謎解きシーンはほとんど鴉夜の一人芝居になるけど、こういう朗読系の演技はホント黒沢ともよって上手だね、桑島法子のようだ、と思った。

適材適所の鑑みたいなキャスティングだなw

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【推しの子】 第125話 『眩』 感想: 語られるミヤコさんのバックストーリー

2023-07-27 12:27:39 | 推しの子
うん、一話全部使って、失踪していた壱護を見つけて無理やり捕まえて殴りかかりながらの、ミヤコさんのバックストーリー。

大学に進学して上京して、夜のバイトからきらびやかな世界に足を入れ、そこで伸し上がるのを一種のレベルアップゲームと考えてズンズン進んだはいいけど、ある時期を境に自分の「選ばれた人だけがもつ輝き」の欠如に気づいて、もがきながらも眩しい世界にしがみついていたところで、壱護に見つけられて、そのきらびやかな世界を後ろから支えることの素晴らしさに気づいてしまったミヤコのストーリー。

ありがちだけど、でも、自分を諦めてないところが、意外と芯のある人だったと、いまさらながら思わされる物語。

しかも、その果てに出会ったのがアイだからね。

壱護だけでなくミヤコも、アイのドームでの飛翔を夢見てたんだな。

で、その夢を今度はルビーたちに賭けていた。

最初の頃はミヤコといえば、なんか適当に芸能界でおかしく楽しくやっていければいいと思っている人だと思っていたけど、

でも、本当に、アイとその双子の子どもたちに出会ってから、彼女は彼女で、イエスに出会った使徒たちのような気持ちになってしまったんだね。

布教の果てに至高の世界を目指す。

そしてそこに導いてくれる「アイドル」のそばで支える役を自分の役割と捉える。

今までこの作品って、実際に舞台に立つ人たちの物語が中心だったけど、ここで一回、しっかり、裏方の仕事のプライドを描いておく、ってことなんだろうな。

さすがに壱護も今回、これだけミヤコになじられて、そのまま再びトンズラすることは考えにくいから、次回から事務所に戻ってきて、社長業は彼がやり、ミヤコがルビーの付き人をやる、って流れかな。

でも前回も多分書いたと思うけど、アクアが完全に自分のエゴのために動き出した今の状態では、確かにブレーキを踏む役の大人が絶対必要で、それが、いわばアイの父親役だった壱護、ってことになるのだろうな。

一方、ミヤコは、晴れてルビーとアクアの母親役に戻る。

なんか、映画製作の過程で、映画の結末をちょっとは変えさせるような、父や母とはなにか?ってことを考えさせられるような布陣になってきたねw

うーん、ドラマしてるなぁ。

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