BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

進撃の巨人 The Final Season 第75話 『天地』 感想

2021-03-29 14:52:23 | 進撃
ピークさん、男前だなぁ。

最後の場面で、敵を指差せといわれて振り返ってエレンを指差すところか、マジでケレン味あるしw

で、そこに強襲をかけるのがガリアーノってもいいし。

とはいえ、これって、結局、エレンのせいでチームワークがガタガタになった調査兵団のカウンターなんだよなぁ。

マーレ編は、物語の終幕としては知略があって面白いし、実際、よくできていると思うのだけど、

ただ、結局、マーレvsエルディアという構図の中で、エレンvsライナーの形に収束させたのが、良くもあり悪くもあり、という感じでツライな。

いいのは、もちろん、いろいろ過去にあった確執を乗り越えて好敵手wみたいな感じになったこと。

で、悪いところは、とはいえ、互いが互いの鏡像のような存在になってしまったので、見方によっては、ずっと自問自答しているようにしか思えなくて。

その点では、ジークとリヴァイを兄貴分どうしの対にしたのもね。

どれもこれも対になってしまったことで、その対立構図から外れた人たちが、最初から本編に絡んでこないことがほぼ自明になってしまった。

その結果、なんかチマチマと箱庭の中で、同期生どうしで喧嘩しているみたいな感じになったのは否めないんだよなぁ。

今回、最後で、ライナーの襲撃wにやる気満々になっているエレンとか、ちょっとね。

不気味な巨人の襲撃に備えるのが物語の発端だったことを思うと、ちょっと寂しい。

ていうか、このライナーvsエレンの構図になると、たしかにミカサの出る幕が、最後の土壇場までなくなっちゃうんだよね。

だって、アッカーマン一族って、巨人殺戮マシンとして開発された特殊血統なわけだから。

でも、そこが、多分、原作でも、来月(といってもあと10日くらいだけどw)の最終回で明らかにされるのかもしれないけれどね。

ジークとエレンの地ならしで、エルディア人の安楽死は完遂されるかもしれないけれど、それをしても、改造人間種たるアッカーマン一族は、使命をプログラムされたまま生き残ってしまうはずなので。。。

ヒストリアの血統とともに、ミカサの血統がどうなるのかは、気になるところ。

というか、ユミルの子のエレンと、アッカーマンのミカサの間に、仮に子どもが生まれた場合、その子の巨人因子はどうなるのか、って、素朴に思うよね。

それも、きっと、最終回になんかぼやーって記されて終わるのだろうけど。

ともあれ、このファイナル・シーズンの続きは、次の冬か。

その時までには、コロナもなんとかなってるといいのだけど。

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進撃の巨人 The Final Season 第74話 『唯一の願い』 感想

2021-03-22 15:21:25 | 進撃
前回、調査兵団の見張りを巨人化させて逃亡を図ったものの、あっさりリヴァイに再び倒されたジーク。

そのジークの回想がほとんど。

ちょっとこのあたりは忘れていたけど、ジークは最初からエルディア人の消滅としての、子孫が増えない安楽死を望んでいた。

いや、そんな人体改造が可能な神ユミルがチートすぎるわけだけど。

でも、とにかくユミルの力を借りてエルディア人の殲滅を考えていた。

その考えに、父親の記憶を知ったことで、同意することを選んだエレン、ということとなのだけど。

この巨人ごとの前任者の記憶の継承、というのも設定的にはマイティすぎだよなぁ。。。

で、その記憶の継承があるため、本人のアイデンティティも揺らいでしまうというややこしさ。

結局、このあたりから『進撃』は、どんどん神話的な話になっていく。

どうやら、原作の方は次回で終わりのようだけど、この時間跳躍も記憶継承もなんでもありの神話的時空間が全面的に出てきたあたりから、逆に、物語としてのカタルシスは減っていったようにも思える。

難しいところだけどね。

ということで、次回、瀕死の状態になったリヴァイの姿から描かれるのかな?

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進撃の巨人 The Final Season 第73話 『暴悪』 感想

2021-03-22 15:12:13 | 進撃
このジークの脊髄液を入れたワインで、壁内エルディア人の主要人物をほとんど巨人化させて事実上支配下に置く、という作戦は、原作で見たとき、これはマジでやばいわ、と思ったのだよね。

そんなこと、普通、思いつかないでしょ。

この点については、正直、ジークがチートすぎるわけだけど。

ただ、この設定のおかげで、物語は面白くなった。

ジークの戦術オプションも増えただろうし。

というか、この脊髄液を使った巨人化の共生能力がなかったら、実際、ジークって戦士としては、ライナーなみにw雑魚だったんじゃない?

その点では、思い切りラッキーな特殊能力だよね。

もっとも、そんな姑息で卑怯な手段にも兵長は動じない。

あっさり、巨人化した部下たちを撃退して、ジークの確保に向かったわけだから。

さすがはリヴァイw

ただなぁ。。。

兵長の立体機動の動きにやっぱりケレン味が足りないんだよなぁ。。。

いや、この戦闘場面は、そんなに拘るべきところではないから、あれくらいあっさりでもいいのかもしれないけれど。

でも、せめて、ジークとリヴァイの因縁を匂わすような部分は欲しかった。

ちょっとそこが残念。

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進撃の巨人 第138話 『長い夢』 感想: もしかしてこれはユミルの夢だったのか?

2021-03-09 10:58:44 | 進撃
地鳴らしが止まった。

前回、始祖ユミルの精神世界?の中で、ジークと話すことで「生きる」ことの真実に気づいたアルミンが、過去の巨人の継承者たちの助力を得て、現実世界に帰還し、最後は超大型巨人に変身する際の爆発でエレンの進行を止めた。

そこから始まった今回だけど。。。

いろいろ間をすっ飛ばして書くと、これはもう、最後は、エレンとミカサの恋話にして終わるんだなぁ、って思った。

ちょっと、よくあるセカイ系っぽい終わりではあるけれど。

もっとも、最後の場面は、エレンがユミルの世界で見てきた、時間の流れを無視したすべての記憶、・・・の中の「未来の記憶」かもしれなくて、でも、それを確定事項にはしない、というのが、ユミルの願いだったんじゃないかな、と思うと、

麗しいラストは、そうした「確定された未来」からみな解放されること、つまり、エルディア人から巨人化する能力をなくして、その中にはエレンやアルミンも含まれる、というのがいいように思うのだけど。

でないと、この最後で巨人化した人たちが救われないまま終わるので、あまりにも悲しいから。

あとそれなら、エレンは、ジークと違って、始祖ユミルの願いに応えようとした媒介者だったわけで、あくまでも元凶は始祖ユミルだった、ってことで、エレンの罪も多少は軽減されると思うのだけどね。

だった、本当に、ミカサと逃げる、というのもありなのかもしれない。

ただ、それだと、今度はエルディア人が身を守る術を失うので、この先、更に血なまぐさい話が待っているようにも思うのだけど。

それで、始祖ユミルが始めた巨人の神話の時代は終わって、ただの人間の時代が始まって終幕、という感じなのかなぁ。

あ、でも、エレンとミカサの逃亡劇については、今回、未来予知のような形で先見せしただけで、次回以降では触れられずに終わる可能性もあるけれど。

ともあれ、いよいよ大団円になるんだなぁ。

そう思うと、ジャンとコニーが生き証人として最後までい続けたのはすごいなぁ、と思っているw

いやだからこそ、彼らが巨人になったままで終わるとは思えないんだよね。。。

まぁ、ガビはそのままでもいいけどw

それにしても、最後は、エレンとミカサとアルミンの3人が対決したんだな。

エレンの巨人も超巨大化して、アルミンの超大型巨人と殴り合いをしたのは、ちょっとだけ笑えた。

ただの痴話喧嘩みたいで。

で、それを止めに入り、エレンにとどめを刺すのがミカサなのだから。

それは確かに、ミカサのみた「長い夢」のようには思えるかな。

でもさ、同じ夢でも、みんなが見た同じ夢なら、それは真実と同じだよね。

それこそ、まさに神話の力なんだよな、きっと。

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進撃の巨人 The Final Season 第72話 『森の子ら』 感想

2021-03-08 14:56:31 | 進撃
わかってはいたけど、この回のガビは最高だな。

完全に自分の正義をひっくり返されそうなところまで追い詰められていて。

というか、多分、同国人は自動的に同胞、と思っていたのが覆されて、いまや、ガビの頭の中は、なんで?どうして?って感じなんだろうな。

とはいえ、ガビが、サーシャの助けた娘に襲われるところは、漫画のほうがよかったかもしれない。

なんか、全体的に演出がペラペラだよね。溜めがない、というか。

目を大きく見開いた驚愕の顔を出しておけば大丈夫、という感じで、全部済ませているのが悲しい。

コンテがよくないんだろうな。ってことは監督がだめだ、ということになるのだけど。

今回は、作画がどうこう以前に、画面の構成や演出がイマイチだった。残念。

多分、原作の漫画にならって、ずっと目の周りに影をつけているのがいけないんだと思う。

白黒の漫画と違って、色がついているのだから、斜線の影を全部、再現する必要はないんだよ。

斜線をつけたら、初見で、どうしてもそこに目が行くから、画面自体がとても単調に見えてしまう。

ここぞというときだけ、斜線まで書き込めばいいと思うのだけど。

前シーズンまではそういう感じだったけどね。


ともあれ、これで、次回、ジークの脊髄液を飲まされていた兵団の連中が、みな、巨人になるのか。

これ、テロとしてはものすごい戦術だよな。

なんたって、現地に行くだけで必要な兵力を確保することができるのだから。

事前に、ジークの骨髄液を採取して必要な形に加工したものを携帯する必要はあるのだろうけど。

いや、まじで、このジークの骨髄液による無差別巨人化、という作戦を考えた作者はすごいよ。

ジークはどうやってその事実に気づいたのか、というのはあるけどね。

もっとも、巨人が兵器である、という設定に至ったところで、だったらそれは人為的なものだから、きっと制御方法があるはずだ、だったら・・・、みたいな感じで考えたのだろうな。

こればかりは、筋が通り過ぎていて怖い。

そして、その戦略について、リヴァイとジークが語り合っているのがさらに怖い。

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進撃の巨人 The Final Season 第71話 『導く者』 感想

2021-03-01 15:36:54 | 進撃
完全に次回に向けた溜め回。

新生エルディアにおける政争劇回だから仕方ないのだけれど、しかし、こういう話は、漫画の吹き出しの中にあるセリフをそのまま呼び上げられても、理解が追いつきにくいよな、やっぱり。

でも、以前の『進撃』は、こういう込み入ったところは、もっとうまく扱っていたように思うのだけど。

セリフを工夫したり、画面を工夫したり。

なんか、このファイナル・シーズンって、原作漫画をそのまま忠実に動画として再現しました・・・レベルのものにとどまっていて、正直、ストレスが溜まる。

作画にしても、完全に漫画の再現だし。

いや、あんなに唐突に目の周りに斜線付きの影をつけなくてもいいでしょ?

あれ、単純に動画で見せられると異常だよ。

以前もそういう表情はあったけど、影の付け方はもっと穏やかだったし、ちゃんと、どこで、つけるか、強弱や濃淡をつけていた。

それが漫画の絵、そのものだからなぁ。

もう少し制作会社、ちゃんと仕事しろよ、って言いたくなる。

もともとこの漫画は、原作者の画力に難ありなのは、誰もが認めるところなのだから、動画の方は、それをうまく動画に合うように処理しないとだめでしょ。

というか、もともと第1シーズンの『進撃』が人気が出たのって、漫画のくどさをうまく緩和させて、立体機動の動き中心に構成したから見られるものになったわけで。

いまでも、第1シーズンを見終わって、仕方ない、原作で続きを読むか、と思って、原作を手にしたときに感じた、なんだこの下手な漫画は?って驚きを思い出すもの。

その、何この下手な絵?というのをそのまま動画にしちゃだめだろ、絶対。

ということで、もうちょっとなんとかならなかったのか。

ただでさえ、この最後のマーレ編は、前のシーズンの数年後、ということで、キャラデザも変わっているから、物語が続いているイメージを持ちにくいのに。

ミカサにしてもアルミンにしても、これはないなぁ、って感じになっている。

当初は、ま、こんな感じかな、とは思っていたけど。

でも、回が進むにつれて、これじゃない感が募ってきた。

ミカサは、ただのガタイのでかいおっさんみたいになってしまったし、ヒッチなんか、ただのおばさんじゃん。

ほんと、もう少し真面目になってほしいなぁ。

物語自体は、ややこしいけど、面白いところなのに。

全然、画面づくりもセリフづくりも追いついてないじゃない。。。

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進撃の巨人 The Final Season 第70話 『偽り者』 感想

2021-02-22 17:44:37 | 進撃
とにかく、ガビ、うぜぇ、ガビ、怖え、の回だった。

もともと原作でもうざくて頭を抱えたところだったけど。

そのガビのウザさを、あやねるが10倍くらいにしているのがまたすごいw

もっとも、ガビが悪いのではなく、ガビを洗脳したマーレの教官たちが悪いのだけど。

あ、でもファルコはまともだから、やっぱりガビが悪いのかw

ともあれ、とうとうカヤも登場したので、次回、ガビが糾弾されるのが山場だな。

一回、ガビは洗脳を解くために、頭を破壊してもらうしかないから。

普通に考えて人格崩壊なわけだけど。

そう思うと、ファルコが偉すぎる。

そう思うと、エレンは、ミカサとアルミンがいてよかったよな。

二人のせいで、エレンの場合、身体能力でも知性でも増長する機会がなかったから。

その分、自分のできることはなにか?という思考様式を磨いていったのがよかった、ということで。

こう見ると、教育って重要だよな。

そして、公教育とは権力である、というのもよくわかる。

自分の頭で考えることが大切だ、ということを、はたしていつ、ガビは気づくのか。

そのことにミカサとアルミンのおかげで早くから気づけたエレンはほんと幸せ者だった、ってことで。

原作の最後も、そのあたりをしっかりフォローしてくれるといいんだけどな。

それにしても、サシャに助けられた女の子を、ここで出してくるなんて、作者はどこまで人間の因果ってことについて自覚的にストーリーテリングしているのだろう?

さすがに驚きのレベルだよね。

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進撃の巨人 The Final Season 第69話 『正論』 感想

2021-02-15 16:56:18 | 進撃
このあたりはずっと、エレン&ジークの共闘に至るまでの描写。

今見ると、時間に制限のあるエレンがいかにして追い詰められていくのか、その細部が描かれていたとわかる。

ヒストリアを巨人化させる謀略や、ミカサの先祖が東人であったことの発覚。

その中で、誰がエレンの巨人を引き継ぐかという議論。

ここでポイントは、アルミンが先んじて超大型巨人になってしまったから、エレンからすると継承すべき相手の選択肢が減ってしまったことだし、継承者の問題をアルミンに相談するのもままならなくなってしまったこと、なんだろうな。

そういう意味では、『進撃』の中でヒストリアという人物の重要性を再確認。

ミカサとは別の意味で、エレンにとって、ヒストリアは、無条件に守らないといけない対象になっていたわけで。

しかし、この作者の凄いところは、そんなヒストリアをあっさり懐妊させたところだよね。しかも無名の人物を相手にして。

サシャがあっけなく死んだことも含めて、作者、躊躇がない。

ともあれ、このあたりの描写は、原作のときもそうだったけど、あまりにもそっけなくて、ずっと寒々しい雰囲気が続くのが、地味に凄い。

マーレ編、しびれるよ。

しかし、コニーとサシャの「お前はバカだから」談義のあたり、表情の描き方が、あまりにも原作に寄せすぎて、ちょっと、あれ?と思った。

制作会社が異なるから仕方ないのだろうけど、あそこまで、原作めいた表情にしなくてもいいのにね。

漫画的すぎる、というか。

戦槌の巨人との戦いのあたりでも思ったけど、ちょっと原作を忠実にトレースして再現しようとしすぎている。

もう少し動きが強調される描き方でもいいのでは、と感じた。

やっぱり制作会社が変わったのは大きかったみたい。

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進撃の巨人 第137話 『巨人』 感想: もしかして真の主人公はエレンではなくアルミンだった?!

2021-02-09 11:11:08 | 進撃
うわぁ、いきなり進化の謎とかいいだして『進撃』のほうも『ダーウィンズゲーム』みたいになってきたw

やっぱり「進化」って最近のキーワードなんだなぁ。

で、生死の果てに「不死」を願ったのが始祖ユミル、って、『UQ Holder! 』かよ!って思ったりしてw

なんか、進化とか不死とか神話とか、それらがいまどきの想像力を支えているのがよく分かる展開。

その上で、鍵となるのは「記憶」。

なので、いきなり、巨人は7体、という縛りを超えて、過去の巨人たちも、アルミンやジークの願いに共鳴して復活し、ライナーやアニ、ピークやジャンたちを救いに現れてしまって。

てか、このあたりは、あえていえば、もうユミルのつくった「巨人発生システム」を、アルミンがハックした、って感じだなぁ。

で、最後にライナーががんばってエレンをねじ伏せて、そのエレンに鉄槌を下すのがアルミン。

というか、アルミンが超大型巨人になってメガトン爆弾を食らわす!って感じなんだろうな。

それを外から眺めているだけのミカサが、次回、なにかするのかどうか。

あと、ジークとリヴァイの因縁は、今回決着したように思えるけれど、それもこれで終わるのかどうか。

でも、ここのところの、ユミル巨人発生システムの描写を見ていると、アルミンがこのシステムをハックしたことで、「不死を願って作られた巨人」という存在を、アルミンが無効化して、エレンやライナーたちにも、もちろん、アルミン自身にも、巨人化による寿命という制約を外して、はれて、ただの人間に戻れる展開で落ち着くんじゃないのかな。

そうして、エレンとミカサ、アルミンとアニ、あとジャンとピーク、っていう新しいカップルが成立して、彼らの子どもたちが、地ならしの記憶を継承することで、「人類」の総体として世代交代はしても「記憶」を継承していく、というところで終幕・・・かな。

なんとなく先は見えてきたけど。

それにしても、こうなるとリヴァイが、エルヴィンではなくアルミンを巨人として生かしたことが大きくて。

実は『進撃の巨人』の主人公はアルミンだった、ってことになりそう。

あ、そういえば、アニメだとナレーションはアルミンだしねw

つまりは、語り部としてのアルミンの記憶をみな、見てきた、ということか。

ともあれ、いよいよ終幕目前だな。

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進撃の巨人 The Final Season 第68話 『義勇兵』 感想

2021-02-08 20:51:11 | 進撃
そうかそうか、ここから3年前の、エレンたち、調査兵団の側の回想になるのか。

しかし、そうだね、この3年という「時限」は、ジークが巨人の能力を維持できる限界だったからだったんだな。

最初に原作を読んだときは、その手のディテールをすっ飛ばしていたので、なるほど、と思った。

こういうのって、ちゃんとセリフで言ってくれないと、なかなかわからないよな。

特に、進撃の原作は、画力に難あり、だから、どうしてもプロットを追いかけるほうに気持ちが向かってしまうのでw

もっとも、マーレ編が始まったときは、真剣に、あれ、これ、いくつかエピソード読むの、忘れてた?って思ったものね。

それくらい、ガビやライナーの側の話になったときは驚いたし、エレンが囚人になって内部からマーレの破壊に乗り出したときは、何だ?これ?ってなったもの。

というか、ジークとエレンが組んで、マーレも調査兵団も手玉に取る、なんて展開が待っているとは思わなかったし。

それくらい、王家の血筋と始祖の巨人のことも読み流してたからなぁ。

でも、その条件から、地ならしを発動させようと思うなら、エレンとジークが歩み寄るしかなかった、ってことなんだよな。

あとは、エレンが「進撃の巨人」を通じて、世界の過去と未来の「記憶」をすべて知ってしまったことも大きい。

そして、その一部はアルミンも知っているはずなのだけど。

このあたりの、巨人の継承者は、前任者たちの記憶も継承する、という設定とか、この終盤になって、全部、一気に、歯車が合って、物語を進めていくので。

だから、物語の構成としては圧巻なのだけど。

いかんせん、プロットが複雑なのと、漫画としての画力が貧弱なので、今ひとつ、ここが山場!って感じが、一回見るだけではわかりにくいのが、原作の難点なんだけど。

そういう意味では、映像にして順繰りに時間をかけて、キャラの表情もちゃんと見ながら進むと納得がいきやすいのはいい。

その点では、結構、新鮮な気持ちで見れる。


ともあれ、この先は、3年前の話と、今の話が、適宜織り交ぜながら語られていくし、その過程で、敵味方の関係も微妙に入れ替わっていくし。

そのくせ、それぞれのキャラに、それぞれ因縁のある事件が起こっていくのがいい。

ということで、淡々と進むこの先が楽しみ。

しかし、コニーとともにムードメーカーだったサシャの退場は、それだけで画面を重くするなぁ。

まさか、サシャの肉が食いたい、って本能からでたセリフが、平和そのものの象徴であり、平和を求める希望の象徴になるとは思ってなかったよ。

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