BLACK SWAN

白鳥のブログ - 日々の世界を徒然と

Fate/Zero 第25話 『Fate/Zero』

2012-06-25 21:00:00 | Fate
この最終話を見ても、23話が実質的な最終話という印象は変わらず。

これは、別に映像化が悪いのではなくて、単にFate/ZeroがFate/Stay nightの前日譚だから、というだけ。

だって、第四次聖杯戦争で事態が解決されていたら、第五次はないからね。
だから、最後は決着らしい決着もなく終わるのは必至というか、予定調和。
で、それをどれだけ絶望的にするか、ということだし。
ただ、この絶望感のようなものが、FSNとあまり合わない気がしているのがちょっとつらい。

というか、FZを知った後だと、当然、FSNももっとシビアな話を期待したいところ。
もっとも、士郎ってキャラがいかんせん気に入らなかったので、虚淵脚本による、全く異なるFSNを見てみたい、というのが、本音の希望。

その場合、FZの最後の2話から書き換える感じで。
その線で、映画化とかすれば盛り上がると思うけどね。

実際、FZをオリジナルの話として盛り上げたのは、やはりライダーとウェイバーがいたからで。後は新キャラも含めて、FSNの流儀に則ったものに過ぎなくてあまり新味はなかった。

切嗣が魔術師殺し、というのは確かに聖杯戦争的にはイレギュラーだと思うのだけど、逆に聖杯戦争という枠を外せば、ただのノワール的設定でしかないわけで。
その方向での新しさをだすなら、前半で一度、綺礼と一騎打ちをガチでやっておくべきだったよね。それがないから、24話でいきなり戦われても、どうせふたりとも生き残ることは見えてしまうから。もっとも、だからこそ、彼ら二人の戦いは、結構濃密に描いたのだと思うのだけどね。いかんせん、生き残ることがわかってると盛り上がらない。ただのアクションにしかならない。

いや、これは、原作の方の問題だから、しゃーなしだけど。
このあたりは、原作付きは難しいところだな、やっぱり。

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Fate/Zero 第24話 『最後の令呪』

2012-06-18 00:16:14 | Fate
うーん、やはり、前回のライダー組の敗退が実質的な最終回だったな。

いや、物語としては、当然、切嗣たちの話は残っているのだけど、
これ、救いがなさすぎなんで、活字で読むぶんにはありだけど、
映像で見ると、何かイタイだけで、気分は良くない。

それに、これ、パーサーカー、というか、ランスロットの話を随分差っ引いてるよね。
これはもったいないというか、残念。
これを省くと、セイバーの絶望が伝わらないし、
それが表現されないと、切嗣による最後の令呪の命令の「ひどさ」も伝わらない。

ということで、何とも締まらない最終2話になってしまった。

まぁ、今回含めた最終2話の内容は、結局、Fate/Stay Nightによって予めオチが決まってしまってるから、その分、好きなことができなかったんだろう、と原作を読んだ時も思ったんで、しゃーなしだな。

その物語としてのだらしなさを、映像の方は何とかしてくれると思っていたけど、さすがにそれは高望みだったらしい。

正直、あんな切嗣と綺礼の戦いをあんなにだらだら描くくらいなら、パーサーカーの話の方を、ちゃんとして欲しかったな。

(・・・って、原作読んだの随分前だから、もしかしたら、このパーサーカーのエピソードは順番をまちがってるかもしれない、という気がしてきたけど。まぁ、その場合は、そいうことでw)。

救いがない話は別にあってもいい思うけど、その場合は、そこに至る過程を丁寧に描かないとちょっとつらい。

その意味では、放送時にも言われていたけど、例の切嗣の子供の頃のエピソードは圧縮してでも1話にして、あるいは、回想している、という脚色で、現在の話に含んで、1.5話ぐらいの尺で処理したほうがよかったのかもしれない。

アクションの部分って、実はそんなにおもしろいと思うことはないので(だから、ホライゾンにしてもアクセル・ワールドにしても、半端に戦闘シーンを増やされるのにゲンナリする方だけど)、綺礼の動きとかホント、どうでもいい。

そのあたりの説明や描写をすっ飛ばしたほうが疑問が残って、原作に手を出す人が増える、という計算かもしれないけれど。でもねー・・・。

まぁ、ライダーの宝具はやっぱりちゃんと描いてくれるほうがいいと思うから、結構テキトーに言ってるのだけど。

うーん、それにしても、23話が良すぎただけに、あとは何をやっても駄目かもしれない。
盛り上がらない、救いもない、実はちゃんとした戦いもない。

改めて、Fate/Zeroというのがとてもアンバランスな話であることに気付かされた感じ。

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Fate/Zero 第13話 『禁断の狂宴』

2011-12-26 18:57:31 | Fate
こちらも一期が終了。二期は4月から。
しかし、キャスター討伐編のさわりを見せて終わりとは。

正直、微妙な所で終わってしまったが、しかし、ここの数話の作画の乱れを見るなら、キャスターの大捕物については一期初期のクオリティで作劇して欲しいので、穏当なのかもしれない。普段あまり作画がどうこうとは思わない方なのだけど、さすがに、11話以降の乱れは気になった。セイバーだけでなくライダーの乱れも気になった。彼の精悍な顔つきはきっちり描いてくれないとただのギャグ担当に見えてしまうからw

しかし、つくづくZeroの物語は、ライダー組とキャスター組があっての物語だなと改めて感じた。両者が出てくるかどうかで盛り上がり方が全く違う。

というか、もはやセイバーは全く主人公ではないし。
(原作的にもそういっていいと思うけど)。

それもあって、一期でキャスターが退場するという場面までは行かなかったのだろうが。
とりあえずは、二期冒頭のキャスター編の怒涛の展開に期待。

*

それにしても、二期があるとはいえ、Zeroもホライゾンも1クールで終わり。ダークホースだったベン・トーやUN-GOも終わってしまい、とても残念。一方、2クールで継続するのが、予想通り単調な戦闘シーンが続いて退屈この上ないシャナIII と、未だに物語としても主人公としても何をしようとしているのかわかならいギルクラとは・・・。なかなかうまくいかないものである。

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Fate/Zero 第5話 『凶獣咆吼』

2011-10-30 18:31:42 | Fate
キャスターを除く英霊が揃い踏みする今回の場面は、原作でも白眉のシーン。
で、それが文句なく再現されていて、これは映像化してくれてアリガトウ!って言わざるを得ない。

それにしても、うまく表現してきたな。
再現というレベルを超えている。

いや、シーンそのものは原作の印象通りなのだけど、その印象のように映像を作るのは凄いよ。繰り返しになるけどホライゾンの方がどう見てもスタッフが原作未消化なまま刺激の強い場面とその絵だけを頼りに無理矢理映像にしているのとはレベルが違う。

で、いよいよ、Zeroの本当の主人公であるイスカンダルが本格的に動き出した。
ケイネスに対する豪快な侮蔑は、原作の中でも胸がすくところだったのだけど、やっぱりいいね。イスカンダルあってのZeroというのがとても良くわかる。

イスカンダルが本当の主人公というのは、原作を読んでの印象だけど、今回のように、彼は、終始、このZeroの場を支配していく。彼が物語の方向を、あの豪放磊落なセリフとともに都度決めていく。非常にいい。

Stay nightの前日譚としてのZeroの場合、セイバー、ギル、切嗣、綺礼、は最初からキャラが決まっていて、かつ、Zero後の世界でのあり方についても既に記されている。裏返すと、彼らのパラメータは既に固定されてしまっている。

そのため、勢い、彼ら以外のキャラがこのZeroの物語自体の牽引役にならざるを得なくて、その時、一番目立って場を支配するのが征服王。

これ以上書くと今後のネタバレになってしまうから、それはZero原作の感想として、別途書くつもりだけど、とにかく、今回の登場人物らの動きは、原作に忠実でありながら原作を超える凄さを伴っていて、いや、とにかく参りましたw

そう思って考えてみると、Stay nightの方って、英霊が揃い踏み、っていうシーンはなかった。あちらは、主人公らが皆ウェイバーのような子供であるため、一人一人の行動原理が未完成なものばかりなので、彼らの個人的悩みばかりがともすれば、鬱々と語られてしまうわけだけど、Zeroの方は基本的に「大人」が動いている分、個々のキャラに厚みや陰影があっていい。で、その陰影を、たとえば今回の雁夜のように短いセリフで印象的に表現しているのがZeroのいいところ。これは原作でも映像でもどちらでもうまく描かれている。そのせいか、セイバーすら、Stay nightの時よりも精神年齢が大人のように見えてくるから不思議(ギルは全くキャラがブレないわけだけどw)。

あと、Zeroの方では、決してマスターとサーヴァントの関係が単純な主従関係になっていないところがとにかく面白い。その典型が、ライダー組の、イスカンダルとウェイバーで、もはやどちらがマスターかわからない。

単純な主従関係にならない、というのは、マスターとサーヴァントがそれぞれの意志や利害を独自にもっているからで、そのため、双方の思惑がどこまで協調できるか、という問題も抱える。こちらは、今回の遠坂時臣とギルの関係が典型。

そうして、決して7組のサバイバルゲームに落ち着かない所がZeroの際立った特徴になる。

で、その中で、やはり物語の扇の要を占めるのがイスカンダル。

気になる人は、是非原作を読んで欲しいが(もしくは最終話までこのシリーズを見て欲しいが)、イスカンダルがいなかったら、多分、そうした錯綜した物語が文字通り錯綜したまま飛び散ってしまう感じがとてもするわけで。

ともあれ、今回で、前半の山場を一つ越えたわけで、今後はこの面々の思惑の錯綜ぶりが少しずつ明らかにされていく。

いやー、楽しみ。

まどマギやシュタゲが先にあって虚淵玄という個人名が既に立っていることもあるのだろうけど、Stan nightの時とは全く異なる密度を感じる。絵の密度はもちろんのこと、物語の構成もCVの人たちの芝居も含めて。こういうところは、ギルクラのスタッフの人達は是非とも参考にしてほしいな。物語を作るというところ。

まずは、次回のXXXXがどうなるか、気になるw

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Fate/Zero 第3話 『冬木の地』

2011-10-19 15:14:16 | Fate
Fate/Zero いいね。
思わず止まっていた原作も再度手に出し始めた。
で、やはり、面白い。
Fate/Stay nightよりも断然面白いんじゃないか、と思い始めてきたので、
ちょっと機会を見て書きたいのだが、うーん、時間が・・・
そうこう言っているうちに4話が来ちゃうんだよな、きっと。
うーん。

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Fate/Zero 第1話 『英霊召喚』

2011-10-04 17:38:19 | Fate
原作は実は1巻を読んだぐらい。
この先を読み進めるべきか、ちょっと悩むところだけど、きっと読むのだろうな。

というのも、この第1話がとてもうまくまとまっていたから。
きっと、読む楽しみと見る楽しみを、きちんと分けて与えてくれそうな気がするから。

この点では『ホライゾン』とはだいぶ様子が違う。

ともあれ、あまり細かいことは言わずにFateの第1話はよかった。
人物紹介もそれぞれの動機もコンパクトに説明されていたし、
うまく背景説明も会話の中で消化されていたので、
ストレスなく見始めることができた。

もちろん、『ホライゾン』と違って、こちらはFate/Stay Nightの影響もあって、基本的な背景知識をわりと多くの人に期待してしまってもいい、ということもあるのだろうけど。

虚淵玄指導の賜なのかも知れないけれど、CVの人たちもきちんとFate世界の在り様をわかった上で演技をしているような感じで、こちらも『ホライゾン』のCVがどうもいまいち、まだ乗り切れていない感じと異なる。

ホライゾンって、動きのよさが前面に出てしまっていて、そのぶん、なんか滑ってる感じがする。ま、第1話でそこまでいうのは酷なのだけど。。。

もっとも、結局、このFate/Zero第1話は、最後のセイバー登場が最大の山場になってしまったので、あまりこんなことを言ってても詮ないのかも知れないのだがw

こちらは安心して第2話を待ちたいと思う。

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