パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

イタリア人の奏でる音楽(ポリーニとトスカニーニ)

2016年01月10日 21時03分07秒 | 音楽

お正月にほの国百貨店で購入したポリーニの
ベートーヴェンの29番のピアノ・ソナタを今日やっと聴いた

想像通りの演奏
既に32番を聴いているので印象としては大きくそれと変わらない
強靭な音、そして音楽を外からしっかりと眺めた演奏
イタリアの太陽に照らされた建築物を想像させる
神秘的な瞬間はあの長大な第3楽章にない
これを聴いていると、急に確かトスカニーニのワーグナーがあったはず
と頭に浮かんで、ポリーニが終わるやいなやそちらに移った

トスカニーニ ワーグナー・ライブ 
これはローエングリンの第一幕への前奏曲
ジークフリートから森のささやき
神々の黄昏から夜明けとラインの旅
そしてトリスタンとイゾルデから前奏曲と愛の死

先ほど聴いたのは始めの2曲だけだが面白かった
感動はしなかったが、こういう演奏もあるのかと再確認
ローエングリンは第一幕の前奏曲などは普通神聖な感じを醸し出すように
演奏されるが、そんな気遣いは全く無し
楽譜に書かれたそのままを音にしている
しかし、それでも生まれはイタリア
ヴァイオリンが すっと入ってくるフレーズはまるでアリアを髣髴とさせる

森のささやきはこの傾向がもっと強くなる
最初のざわざわした森深い感じは、楽器が楽譜の音形を奏でているだけ
当たり前だが 、それがドイツ系の指揮者のように音が
柔らかくブレンドされて(ぼんやり)演奏されるのではなく
楽器が一つ一つ際立って
森と言ってもまるで太陽の下にいるような 感じ
情景を客観的に描写してリアリズムの絵画のよう
多分これをフルトヴェングラーがやったらその印象は
今自分が深い森のなかに迷い込んでいる
といった印象を持つ演奏だろうな
などと勝手に想像したりした

自分はフルトヴェングラーが好きだしドイツが好きだが
生まれたところが、光が強い地域とそれほどでもない地域との差が
そのままでているような気がする

とまあ、それなりに楽しめたのは
最近のストレスの多い生活の中では救いになった

ところで、ついに「ぴあ」でポチッとやってしまった
バレンボイムのブルックナー
聴きたかった2番ではなく、1番
名古屋ではこれしかないので仕方ない
でもチケット代 高いな またしばらく節約しなければ、、 


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