「職業、長嶋茂雄」と自ら答え、ミスターと呼ばれた人が亡くなった
どこもかしこも彼の話題に溢れているのは少し違和感があるが
彼の功績を思えば少し仕方ないのかもしれない
自分には長嶋さんの記憶は2つある
その一つは、高校時代の話で、同級生に野球部のキャプテンがいた
彼は根っからの長嶋ファンだった
彼は興奮気味にあるエピソードを語った
「王がデッドボールを食らって、両チームが入り乱れて乱闘騒ぎに
なりそうになったことがあった
その時、長嶋は一人その中に入らずに何かに集中していた
そして、その直後の打席でうっぷんを晴らすかのように彼はホームランを打った
格好良いだろう、、本当に」
今でもあの時の熱っぽく語る彼の姿を思い出すことができる
もう一つは、どういうわけか野球の開幕戦を後楽園で見たことが2回あったのだが
(そんなに野球ファンではなかったのに)
その2回とも長嶋さんはホームランを打った
いつかホームランは出るものだが、2回とも開幕戦に打つなんて
なんか特別な人なのだ と感じたことを覚えている
試合前のバッティング練習でも長嶋さんと王さんはポンポンとホームランを打っていた
他の人はそういうわけにはいかなかったので、二人は別格だなと実感したが
本番でもそれを実現してしまうとは、、、
話したことも会ったこともない人だが、明るくどこかひょうきんなところのある人で
みんなから好かれたのはなんとなくわかる
未来は今よりもきっと良くなる
そんなことが当たり前のように信じられた時代が生んだヒーロー長嶋茂雄
彼は役目は終えた!と思っているだろうか?と少し気になる