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不完全な書類と疑いの残る事業

2018年01月30日 20時03分28秒 | 住民投票・市庁舎・リコール・市政

幸か不幸か、税金の一部を使う補助金の仕事(申請)をしたことがある
慣れていない身としては、とんでもなく面倒くさい手続きで
同じようなことを申請書に何度となく書かされたり、お金に関することを
幾つかの視点からの用紙(書類)があって、後になってみればそれなりに理屈はわかるが
その当時は二度とこんなことは経験したくないと思ったものだ

この経験を踏まえて、ある地方都市のある地域の税金を使う事業のチェックをすることにしたが
(情報開示請求によって)
残念ながらそこからわかることは、かなり不自然な書類が多いことに気づく
ここで問題は2つに分かれる
ひとつは、申請・報告なりの書類自体(事業自体)に対する疑い
もうひとつは、疑いを持たれるにも関わらず粛々と進められていく現実(チェックの見落とし?)
これらはそれぞれ独立しているのか、それとも何らかの関連があるのかわからないが
いずれにせよ、とてもスッキリした状態でないことは違いない

税金を使う事業は、まずは事業に要した金額を支払って、その後関係役所から支払われることが多い 
その際の必要書類は通常、見積書、納品書、請求書、領収書がセットになっている
見積もりは相見積もりが原則で、相見積もりが出来ない場合はその理由を提出することになっている
そして、相見積もりの際は、見積り依頼業者に対して、これこれの条件で見積もって欲しい旨の
見積り依頼書を届ける事になっている
さて本題に移って、今回チェックした書類にはこの点で、不完全な書類となっている
まずは相見積もりについて、これは2社によって行われたが、不思議なのは価格が安い方ではなく
(僅かだが)高い方に依頼することになっていた(3年継続した事業の一年目)
高い方を選んだのなら、その理由説明はどこかで必要と思われるが、それを書いたものは見当たらなかった
そしてこの相見積もりは、書式が(書いてある内容)が業者により全然違う
片方は対象作業の量を根拠に計算されているのに対し(何人かかるとか書かれていない)
もう片方はかかる人員と日数、つまり人件費をもとに計算されている
口頭で説明したのかもしれないが、同じ量の仕事の見積もりを依頼したのかこれではハッキリしない
この様な疑いを持たれてはいけないので、同じ見積依頼書を双方に届けるようにとされている 

先に、見積書・納品書・請求書・領収書がセットになっているのが普通と説明したが
今回の場合は、この納品書がない
見積もりでは4人で5日間作業をしたことになっているが、何月何日から何月何日まで行ったかわからない
普通ならば業者の方が納品書は作成するはず
まして税金を使うことになっているとすれば、作業する前の状態と終えた後の状態の写真が添えて提出されるのが普通だが
どうもその写真がない
事業報告書には確かに数枚の写真があるが、それがいつの作業のものかわからない 
(この事業は業者依頼だけでなくメンバーが集って行った作業もあるので、その時の写真ではないかということ)
また見積もりからすれば、4人の人間のうちチェーンソーが1人、他の3人はそのお手伝いのようだが
作業は川沿い25メートルで、倒した木が20本位との話で、果たして本当にこんなに人数がかかったのか疑わしい
それに、見積もりでは軽トラを使用することになっていたので、伐採されたりした木や竹はどこかに運ばれた
ということだが、事業計画は、作業が終わったひと月後にメンバーで後片付けをすることになっている
普通なら業者がやってるのと同時に、危なくない場所でメンバーが自分たちでできることをやって
早く作業を終えてしまいたいと思うのが自然の感情だと思う
いつからいつまで業者が作業を行ったかわからないとしたが、これもとても不自然で
仮に業者任せにしたとしても普通の感覚からすれば、メンバーの1人くらいは現地に行って作業の確認をする
そして写真を撮る(後々のためにも)というのが当たり前の様に思われる

二年目の事業の見積もりも少しばかり疑いがかかる
まずは見積書の書式が、今度は2社とも同じだった
見積依頼書が届けられた!と判断するのは間違いなのはあとで明らかになるが
その書式は前年落札しなかった方の見積書の書き方で、項目やこまかな記述は全く同じものだ
項目ごとの金額は違うが肝心な合計金額は、ドンピシャの同じ金額
そこで見積もりの日付を見ると落札しなかった方の企業が2日ほど前の日付
(これから人は何を想像するか、、、)
これも普通ならの感覚で行けば少し奇妙
同じような依頼の見積もりとなれば、コンピュータ時代の昨今、書式は前年のものを少し手直しして
というのが普通とおもわれるが、片方は前年と全く同じ書式、片方は変わっている

ところが、どういう訳か後で見積もりが元に戻った書式で提出されることになった
というのは、報告書を見ると見積もり予定と実際に業者に支払った金額に違いがあって
現実の方が多く払っている
その確認のための少し総金額が増えた見積もりが提出されたのだが、これが先に出された
新しい書き方ではなくて、先祖返りして一年目の書式になっている
これでは金額がどこが(なぜ)増えたのか確認のしようがない

以上のように問題となっている事業は、地域のための事業とお題目通りには素直に受け取れないのが現実
実は疑問点はまだあるが、今回はここまでとして、問題は自分が奇妙に感じたことをチェックする立場の人は
何も感じなかったのだろうか?ということ
冒頭に述べたように、その世界に慣れていない人はお役所の仕事はとても面倒くさく感じる
よくわからない書類がいくつもあって、それぞれになんとなくもっともらしいことが(数字が)書かれているとすれば
まさか悪いことはしているとは考えない普通の人は、ただ単にチェックという作業をしただけと思っているかもしれない
チェックをしたのは素人か、専門家か、、そもそも疑いの目で見たか、深く考えずに見たか、、、

ところで、上にあげたちょいと疑問の残る事業は何のことか、、、
残念ながら、遠い国や地方のことではなく、、とっても近い町のこと、、
わかる人にはわかるだろうから、その人たちへのメッセージとして
そして自分自身が忘れてしまわないために、書き起こしてみた
 

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