パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

男の生み出す音

2018年04月08日 19時41分10秒 | 音楽

大相撲では女性が土俵に上がるのは伝統的によろしくないとか
時代に合わせて変化すべきだとの話が、世間では瞬間湯沸かし器みたいに
盛り上がっているが、かつてあった似たような話で自分はどっちかというと賛成できなかった話題

それはウィーンフィルのメンバーのこと
かつてこのウィーンフィルのメンバーはみんな男だった
時代の流れで男女同権、それじゃいけないということで女性も入れるようにとの
論争があったようだ
聞くところによるとアルゲリッチがウィーンフィルと共演を行わなかったのは
こうした男だけで運営しようとした姿勢にノーの意志を示すためだと言われる

今の時代、そんなものかな、、というのは分からないでもない
でも、正直なところ、男ばっかりの楽団の出す音、、というのも興味がある
同じことでも共感とか感じ方は男と女は違う
楽器を奏でるパワーも違う
ブルックナーの音楽は、女性に本当に共感するものか、、との思いを捨て去ることが出来ないが
仮にそうだとしたら、女性が入ることによってその音楽は、ちょっとばかり違ったものになりはしないか、、
男が無条件に共感する流れとか音色
それを当たり前のように男が音に出す、、こういう音が聞きたいとの思いを捨てることが出来ない
これは男女同権という以前に特質みたいなものなので、その特徴を活かすべく伝統は残してほしかったな、、
というのが正直な気持ち(怒られるかな?)

最初はウィーンフィルも大勢に影響のないパート、ハープなどに女性メンバーを登用したようだが
今ではコンマスも女性になっているみたい
今となっては仕方ないが、男っぽいウィーンフィルというのも、もっと感じたかったな
(フルトヴェングラーの指揮するベートーヴェンの7番のように、男っぽい熱狂を聴きたい気分)


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「内なる声」を聞く | トップ | 我慢強さとか忍耐力について »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

音楽」カテゴリの最新記事