今日は土用の丑の日
我が家でも午後に鰻をスーパーに買いに行く予定
子供の頃、なんで土曜の丑の日なんだろう?
火曜の丑の日ってのはないのかな?
と思ったものだった(子どもはそんなものだ)
今日は久しぶりに朝から晴れ
雨漏りする近くのお稲荷さんの本堂の扉を開けて
空気の入れ替えに出かけた
鬱蒼と木が茂って、湿り気の多い場所となっているが
セミがしっかり鳴いている
不意にセミの思い出が浮かんだ
子供の頃、親戚の家を訪ねると急にみんなで佐久間ダムに行くことになった
我が家と、親戚二軒のメンバーだったと思う
覚えているのは急に決まったということと
佐久間ダムへ行く(帰り)途中の坂道でセミが狂うほど鳴いていたということ
なぜだか坂道の風景まで覚えているような気がする
(妹とだらだら文句言いながら歩いている光景が浮かぶ)
もう一つ、蝉しぐれという言い方にふさわしいほど鳴いていた場所を思い出した
まだ腰がさほど悪くならず、山に行けた頃
白馬岳の登山口猿倉に向かうバスに圧倒的な音量で聞こえてきたのがセミの鳴き声だった
どれだけの間生きられるか知らないが、その必死さは健気でどこか悲しいような気もした
高校時代の国語のとき芭蕉の「閑さや岩にしみ入る蝉の声」のことも覚えている
「静かさや」と「山寺や」、「しみ入る」と「しみつく(?)」とした場合の比較をあげて
出来上がったもののほうが数段良いことを紹介していた
セミは夏の風物詩だ
うるさいがそれがないと寂しい
かつて「セミと風鈴」というタイトルでメルヘンなるものを作った
風鈴は人に心地よさを感じさせる良い音でも、風がないと音を出すことができない
だが、セミは自分で音を出すことができる
自分でなにかするということの意味を、「かもめのジョナサン」風にまとめたものだが
これなども、自分のある時期にしかできないものだったかもしれない
ということで、久しぶりの晴れは直ぐに暑くなりそうだが
ダラダラの雨模様よりはずっと良いかも
ちなみに以前作ったメルヘンは→セミと風鈴
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