パンセ(みたいなものを目指して)

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終わったのは午後8時半(昨日の臨時議会)

2020年05月15日 10時35分06秒 | 市政、市議会に関することなど

新城市の話
以下あちらの方のコピペ

山路(やまみち)を登りながら、こう考えた。  
智(ち)に働けば角(かど)が立つ。情(じょう)に棹(さお)させば流される。
意地を通(とお)せば窮屈(きゅうくつ)だ。とかくに人の世は住みにくい。

夏目漱石の「草枕」の有名な冒頭部分だが、昨日はまさにそれを実感するような1日だった
そしてその現実に悲しい気持ちになった

昨日は臨時の新城市議会が行われた
ところが終わったのは何と午後8時半
これまでに新城市議会は時々夜遅くまでのなることがあった
残念ながら、そのいずれもがみっともない理由だ
(ある議員の議場全体が騒然とする発言事件、政治倫理審査会の事情聴取、打ち合わせ不足の動議提出など)
そして今回も例に漏れずみっともない出来事が理由だった

新城市以外でも新コロナウィルス感染対策のため緊急に補正予算とか
専決処分の了解のための臨時会が開かれている
でもそれに要する時間はきっと夜の8時半までかかることはないと思われる
何故、新城市議会はそんなに時間がかかったのか

その前に、専決処分とか補正予算の議案についての議案に対して
通告書を提出して質疑を行ったのは、丸山・山口・山田・澤田・浅尾・滝川市議の6人だった
この6人は「市民を守る議員ネットワーク」のメンバーで、市に対していくつかの要望を
いくつか提出している
通告を提出し質疑を行ったのが偶然この6人だったのか
それとも打ち合わせをして何らかのイメージアップ(?)を図ったのかはわからない
だが質問が被っている部分が多かったので、それぞれが独自に行動したと思われる

何故、夜遅くまでかかってしまったのか?
その兆しは、臨時会が開会された直後に見られた
10時に会が開かれ、さあこれから質疑が始める、、と待っていると
いきなり議長から「一旦休憩と再開は11時から」の宣言

驚いたのは傍聴者だけでなく市の幹部職員も
「鳩が豆鉄砲を食ったよう」とはこういうことを言うのだろう
怪訝な表情で席を後にした

議会のメンバーは部屋を移動して、ある問題について会議を行った
この問題というのが夜8時半までかかることになった原因なのだが
この問題をここで公にするのは、とても恥ずかしくて気が進まない
とにかくみっともない状況が発生し、その問題は最終的には
その後の会議を経て議決を要する手続きとなった

5時近く、本来の臨時会の目的の議案についての議決が終わり
幹部職員もやれやれお役目御免となるはずだったのが
それがすんなり終わるわけにはいかなかった
新たに、この日のうちに審議する案件が追加されたのだ

この新たに追加された議案というのが、朝から議員同士で討論された内容で
市の幹部職員の方々は、何がなんだかわからない状態で
ただただ市議会場から開放されることはできなくなった

このみっともない問題については、おそらく別の(誰かの)何かで知ることになるだろうし
後日各家庭に配布される「議会だより」にも、少なくともその結果だけは掲載されるだろう

とにかくその新たに提案された議案は、議案提案理由の発表、賛成・反対討論
そして採決という段取りを何度か繰り返すことになった
(新たな議案は6件あった)

ここで問題なのは、この議案に対する賛成・反対討論を聞いていたのは
市の幹部職員と傍聴者数名に過ぎなかったという事実
幹部職員は、言葉の戦いとしての討論を目前で聞いて
それに対する議員の賛成・反対の判断も確認できたわけだが
どちらの言い分に正当性があるか、どのように感じたのか
(絶対言わないだろうが)聞いてみたい気がする

賛成・反対の票分けは、結果的に「市民を守る議員ネットワーク」対、他の議員
の構図が繰り返された(6対10 議員一人は欠席)
だが、不意に思い浮かんだのは
「もし傍聴者が数多くいたならば、議員は同じ選択を下しただろうか」ということ
傍聴している立場から判断するならば(多少偏っているかもしれないとしながらも)
筋道が通って感情的にも納得できたのは圧倒的に少数の意見の方

何も知らない人たちがあの場にいて、知らなかった情報を初めて耳にして
その上でどうすべきか、、、との選択を我がことのように感じたならば
多くの人は、これらの結果を了として受け入れられるだろうか
(個人的にはそうとは思えない)
自分たちが投票した議員が、その判断力を試される議決という
その現場を見聞きした時、投票した人は
「もしかしたら誰それに投票した行為は間違いだったかもしれない」
と思ってしまわないだろうか
つまりは議員は自分の支援者が多くいる中、あるいは何も知らない人が多くいる中と
見てるのが少ししかいない場合と、同じ選択をできるのだろうかということ

ところで、割りを食ったのは議場に長い時間を拘束されることになった
市長を始めとする幹部職員たち
議会終了のあと、コロナ対策に忙しい中でこのような長い拘束を強いられた
ことに関して市長から不満の言葉が出たらしいが、それには納得(同情)する

それにしても、新城市議会は依然としてピンチのようだ
そしてそれは悲しい


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