パンセ(みたいなものを目指して)

好きなものはモーツァルト、ブルックナーとポール・マッカートニー、ヘッセ、サッカー。あとは面倒くさいことを考えること

山の国

2018年09月07日 08時51分34秒 | あれこれ考えること

滅多に乗ることのない飛行機
乗る機会があると子どもみたいに窓際を選んでしまう
窓に顔をひっつけて普段生活している町の地形を上から眺めると
地上で感じているものと少し違うような気がする
例えばあの地点からこの地点までは案外遠いな、、とか

この飛行機から眺めた風景で一番印象に残っているのは
「日本は山の国だ」ということ
数年前、10数時間前のヨーロッパの上を飛んでいる時は
平原が広がり時折森が見え、活用しやすい土地がふんだんにあるものだ
と(うらやましく)感じたものが、日本の上空に来ると見えるのは山ばかり
そして木(森)ばかりの光景
現実に使えるスペースは少ないな、、とか思ったした

昨日午前3時8分ころ、北海道に震度7の地震があり、震源地の山からは土砂崩れが起きた
その映像がテレビニュースから幾度となく流れている
山の頂上付近から相当量の木々が滑り落ち、普段見えるはずのない土が露出して
しかもそれが信じられないほど広域に渡っている
それが一つの山に限ったことではなく、その光景は隣接する山々全体に起きていた
まるで山がなにか大きなナイフで削りとられたかのように

普段は特に気にすること無く、当たり前のように山は存在し
そこから得られる木々や空気のありがたさを感じているのだが
今回のことで、(先日の豪雨雨被害もあって)つくづく日本は山の国だと再確認した

山の国だから川の流れも早い
大雨が降れば土石流も流れやすい
山の近くに住んでいる人は土砂崩れにも遭いやすい
危険と隣り合わせなのだが、そんなことは自分には起きないだろうとつい思い込んで
ささやかな平凡な生活を続ける多くの人々

普段の生活が実はどれだけの危険性を有しているか、、
災害が起きた時の対処法を考えておくだけでなく、
こうした覚悟も必要なのだと、強く感じる今日このごろ

ところで、飛行機から眺めた風景で印象的なのはロシアの大地
川が曲がりくねって、ヘアピンのように大きく曲がったところの水が大回りをせずに、
まるでショート・カットするように乗り越えて川は新たな形を作る、、
そんなところがいくつも見られて、
なるほど三日月湖というのはこのようにできるのか
と妙に感心したものだった

最近の豪雨・台風、今回の地震のニュースで、気分は少しばかり落ち込み気味な感じ
昔は天災や疫病が流行するのは怨霊のせいだと思われていたらしい
また政治が悪いと天災がやってくるとも信じられていた事もあったらしい
因果関係はなさそうだが、そうかもしれない、、
いや、そのように考えたほうが良いのかもしれない、、とも思えてしまう

コメント
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