2003年にFreshwater Management: Global Versus Local Perspectives という本を出版した。
この当時から、グローバルとローカルの問題に興味を持っていた。
今、世界はグローバル化へとひた走っている。
これは一種の流行であり、時代によっては逆戻りすることもある。
過去の中国を見ると良く分かる。
大きな富を求めようとすると、グローバルのほうが都合がよい。
犠牲者を増やせるので、富むものはより豊かになる。
一方、格差が広がるので、社会は不安定化する。
この本を書くきっかけになったのは、共著者のVincent教授との会話だった。
Is water commodity?
水は商品か?
最近のようにミネラルウォーターが隆盛となると、水は明らかに商品となっている。
これは典型的なグローバル化だ。
Vincent教授は、水は商品であってはならない、という考えだった。
水は、空気と同じで、世界の誰でも無料で手に入れるべきだ。
ところが現実には、水は取引されているのだ。
私も、かつてはグローバル化を志向していた。
しかし、今はちょっと違う。
それは市町村合併によって衰退する地域を目にしたからだ。
ローカルを大事にすべきだ。
その上にグローバルが存在する。
どちらか一方ではない。
経費の節減のためにグローバル化を目指すのだが、結果的には貧富の格差につながっていく。
みんなもっと真剣に考えたほうがいい。
流行に流されてはいけない。
これは国際化ともつながる。
自己をきちんと主張しないと、国際的には評価されない。
迎合しないこと。
相手を正しく理解し、正当に対応すること。
そのためには、ローカルをしっかりと固めることだ。
グローバルとローカルのせめぎあいは、4000年の歴史があるのだ。
もっと過去に学んだらどうだろうか。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます