山の友達が届けてくれました。コシアブラは郷土玩具一刀
彫りのオタカポッポを作る木です。芽だしは走りでまだ伸びて
いません。うこぎ科に属する木だけあって特有の香とほろ苦
さがあります。高い木の為芽を取るには棒の先に付け
た鈎で枝を引っ掛けてしならせて摘むのだそうです。
たらの芽
近くの山にどこでも見られた植物ですが、目立つ為摘み
取られ立ち枯れて近頃はめっきり少なくなったとか。
全部取らないで2~3芽残しておくマナーを守って
ほしいと嘆いていました。 木にはとげがあります
定番のてんぷらです。コシアブラは小さいのでまとめて
揚げました。衣には氷を入れて冷やし、薄くつけるのが
カリッと揚げるコツでしょうか。右は茹でて晒し胡麻和えに
普通木の芽といいますと山椒の葉の呼び名のようですが
当地ではアケビの新芽の事です。山菜の代表的存在です
林縁などの潅木に絡み付いている蔓性の植物の芽だし
ですから収穫は根気の入る仕事です。出回る期間の
短い山菜です。秋に実がなり色々の調理で食べられる
栽培アケビの秋の様子はここ
しゃきっとした食感と苦味に特徴があります
いったん茹でた後の水に晒す時間で苦さを好みの味に
加減できます。連れ合いの好みで胡桃をかけましたが
鶉の卵を落とし巣こもり風に盛り付けても見た目がよい
あちらこちらの花便りを聞く楽しい季節となりました
茶室も暖かくなる陽気にあわせ炉の火を少なくしわずか
の熱気で湯の滾る裏甲釜や透き木釜、小ぶりの釣り釜が
使われます。釣り釜に合わせて旅箪笥等の棚が取り合わ
されます。また春の水を豊かに見せて盆蓋を被せた大壷
の水指なども用いて稽古をいたします
旅タンスの取り合わせ