グランマのまなこ

デジカメ片手に、あれこれ
綴っています

楽茶碗を作る 5

2006-05-30 16:59:40 | 工芸
『本焼』
素焼きの終わった茶碗に釉薬をつけよく暖めてから窯に入れます
まず釉薬つくりから


唐土 珪石等を混ぜ合わせ
布糊で溶いて
80メッシュで漉す


釉薬の出来上がり
濃度を調節して
筆塗りをする



窯の温度を上げるため
どんどん木を燃やす
800度以上に・・


窯肌が赤から
黄色に近くなると
入れるタイミング



引き上げる頃合いを
目で確認して
蓋を開ける


高い温度なので
一応仮置きする
手前からあげた順



素焼きの黒い茶碗も
微妙な色合いに


釉薬の下に
少し工夫をした



付きすぎた炭付けを
釉薬でカバー


銘 せおと

このたび焼成の赤楽茶碗はまずまずの出来でした
12~13人の共同作業なので火の当番も交代でしますが
少人数ではつらい作業なのです
夏に向かって熱射病に気をつけて冷水と塩を用意して置きます
焼くことが好きな人達のグループだから続いているのかもしれません

オオヤマレンゲ

2006-05-26 17:57:06 | 庭のこと
大山蓮華とも書きます 「モクレン科」



大和の大峰山で始めて発見され、花びらがわずかに重なるところから、
ハスの花にたとえこの名前がつけられた。葉は広倒卵形で表面は滑らか、
裏面は粉白色で白毛を蜜生している。
5月中旬より枝先に直径10センチ位の白花を下向きに付ける
我が家にきてから20年ほどになりますが毎年美しい花を咲かせます。

茶花に最適なのでとても重宝しています

  
 
蕾の白はまさに
真っ白の形容にふさわしい
色です 

  
 
芯の色は
何色、というのでしょうか?
その先チョは黄色


  
 
逆光で撮りました
空がもう少し青かったら
グーでしたのに!

  
 
茶事のときの後座のように
床中央に入れて見ました 
花入れは竹一重切
伝統工芸師 畑中鳳山作
銘「しずく」

オオヤマレンは本によれば本州の栃木県以南、四国、九州に分布と書いてあります
恐る恐る植えた寒冷地の我が家で20年も花を見せてくれるとは嬉しい限りです
大事にしなくてはなりませんね。椿、どうたん、うらじろ、ぼたん、皐月が終わり
石楠花の花の待たれる今日この頃です。





お茶の稽古

2006-05-19 20:45:48 | 茶道
五月の稽古場
表千家七事式  数茶の稽古

客一同が札を引いて、札の当たったものから、
亭主の点てた薄茶を順次飲む方法です。
この数茶は気軽に雑談しながら行って差し支えなく、
お茶を飲めば、煙草ものんでも差し支えないと言う意味で煙草盆もだします
亭主のほか、客は何人でも良いのです
客の末座お詰めを「札元」として札のお世話をする係りとなります
折居(おりすえ)はと上に書いてある大の折居を用います


①今日はお花の到来が種々
あり賑やかに飾りました
青磁にボタン
鯉口籠にクルマバ


②粽花入れに
大山連の花
掛物は5月節句の
鯉のぼりの図


③正客の前に運ばれた
折居、煙草盆、とお菓子
ころあいで札、
菓子を取りまわす


④亭主、茶杓をとると
札元が折居を振って
札を取り、同じ札の人
が名乗る

あたった客は札元に「おのぞきを」と挨拶しお茶を頂く
その後に煙草盆が動きます
写真④は札元が除いた札を並べていったところ



亭主はいつもの手前と同じですが、はじめに柄杓を引いたとき
一礼しません。 多人数のとき客の意を受けて二客一碗で
点てる事もあります 「おもやい」と申します








鬱金桜と太田桜

2006-05-18 21:42:23 | 巷のこと
再び白鷹町金田さんの珍しいについて


日本さくらの会認定桜専門委員金田聖夫さんのお宅を再び訪問しました
9日には蕾だった太田桜の開花を新聞記事で見たからです
以下新聞記事からの受け売りです。  金田さんによると
「本覺寺のおおたザクラ」(岐阜県指定天然記念物)の二世木です
1996年(昭和44年)に発見され、発見者太田洋愛さんの名前から
その名がついた。所有者が長く接木を認めなかったことから
門外不出の桜とも言われ、県内では金田さん宅のもの(2本)を含めて
十本足らずしか現存しないと言う
西山の残雪に映え大輪の花を咲かせていました

  
 
花を咲かせてから3年目
という木は幹も若い
感じでした

  
 
多くの花の中でも
芯の赤いものは
そこから花びらが増えて
90~180枚にもなり
丸く見える


  
 
鬱金桜も満開で
9日撮った白色から
芯がピンクに変っていました

  
 
通常の桜より
開花の遅い桜たちは
初夏のそよ風に
揺れていました







楽茶碗を作る 4

2006-05-16 17:12:22 | 工芸
『素焼きをする』

黄土をすり込み十分に乾燥した茶碗を窯変をつけるための素焼きをします
これは赤楽茶碗のみの独特の方法です 炭付けと呼んでいます

ドーナツ形の五徳を入れ温めて
おいた茶碗を並べる


炭を入れブロアーで空気を送り
温度を上げる


のぞきながら焼き上がりの
タイミングは経験と勘で


窯よりあげ
土間に移す様子

高さ60センチ足らずの小型のこの窯は池田退助先生が
独自に開発したものです。自然の炭付けによる墨の濃淡は
深みのある色相となって焼き付けられます


素焼きの終わった
茶碗です


窯変の出過ぎ?



真っ黒になってしまった


この模様がそのまま
残るとは限らない

素焼きの終わった茶碗はごみをよく払い、釉薬をかけて高さのある
大きな窯で薪で焼きます。その模様は次回に・・
素焼き茶碗写真の後ろに見える穴あき円筒形のものは
この窯の五徳の働きをする物です。
これでドーナツ盤の高さを調節します







御衣黄桜

2006-05-12 00:28:26 | 巷のこと
「緑色の花」  それは桜です


白鷹町高玉 金田聖夫さん宅にある緑の花を咲かせる桜
御衣黄(ぎょいこう)
が開花しました

  
 
「日本さくらの会」の
桜専門委員金田さんが
初孫の誕生を記念して
25年前自宅の庭に植えた

  
 
葉と同じ薄緑色の花を咲かせ
時間がたつと中央部分が
白やピンクに染まる

鬱金(ウコン)桜

  
 
金田さんの同じ敷地内にある
鬱金という種類の桜

  
 
蕾はピンクで
咲くと花びらは真っ白に


もう一種類おおた桜があるが蕾が固く開花は10日後位になるという
金田さんのご好意で御衣黄桜を一枝頂いてきました 
多くの友人に見せたいと思っています








大山桜

2006-05-09 23:23:36 | 巷のこと
   『たぐいなき思ひいではの桜かな
           うすくれないの花のにほひは』
またの年の三月に出羽の国に越えて瀧の山と申す山寺に侍りけるに桜の常よりも
薄紅の色濃き花にて並みたてりけるを寺の人々も興じければ・・・「西行山家集より」


蔵王連山の西方竜山(1364m)の西側に五月の連休頃から咲き始める桜
大山桜が見ごろになりました
西行法師の歌にも読まれた美しい桜です.山形市内から車で20分
一帯は放牧場になっていますが桜の季節は開放されています


  
 
背後の竜山の残雪との
コンビネーションが美しい

  
 
マクロで撮る
空も桜の色も濃い


  
 
手前の木はイタヤカエデ
芽は黄緑色?

  
 
栃の木
花と葉の芽だしの不思議な
形 大きな木ですが
崖の上から撮れました