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グランマのまなこ

デジカメ片手に、あれこれ
綴っています

炭所望

2010-04-18 21:10:49 | 茶道
四月の稽古場
炭所望は亭主の所望により客が炭をつぐ作法です
炉の季節に行うきまりになっています


半田にぬれ灰を入れて平らにならします


底取りで左巴に書いていきます


中心部は少し力を入れて巴にする
中央に長火箸を置きその上に斜めに底取りを置いて準備終了
点前 炭取りを持ち出し釜を上げ、勝手つきに引き環をはずす
炭取りを炉近くいつも釜を上げるところに移動する
水屋に戻り巴半田を持ち出して炉近くに置きつける


炉中の大きな炭からあげていきます


細かい下火は炉中の真ん中に集め底取りで
向こうより手前にすくいとって半田に上げます
灰の山を崩し、四隅よりかき上げ半田より
大振りな下火を3個ほど炉中に入れます。灰をまき
胴炭をつぎ正客に炭つぎの所望をいたします
2007の稽古




瓢炭斗

2009-11-18 17:58:15 | 茶道
十一月の茶
立冬も過ぎて、京都柳桜園の「炉開き」銘の濃茶で
開炉となりました。掛物は「懈怠の比丘尼は明日
を期せず」千宗旦と清巌和尚の逸話からの句で
裏千家今日庵の庵号の由来。今この時のみを充
実して生きよと読ませていただいております。




掛け花入 備前  花 照り葉と椿初嵐


棚 三木町棚 桧 樅 杉の寄木で作られています
水指 オランダ 煙草の葉の文様です。 京焼
瓢炭斗は炭を組まずに乱組にします。炭の数に定めは
ないようですが、枝炭は先を中に落として逆に入れます


胴炭を炉中に入れた後の瓢の中 乱組の様子


菓子 山里饅頭 佐藤屋製

宝紅会10月の月釜

2009-10-29 18:34:15 | 茶道
宝紅会10月4日1週目の月釜を清香会で
担当しましたグランマは濃茶の席主を務めました


床 大徳寺404世鉄舟宗昆(寛政年代)筆
吾心は秋月に似たり 碧潭清くして皎潔
物の比倫に堪えるはなし 我をして如何が説かん

寒山詩です。難しい言葉で、深くは理解できませんが
3日は中秋の名月でしたので月にちなみ、こうありた
いものとの願いを込め掛けさせた貰いました


花入 稲塚 高野不窮斉作
花 吹上菊

香合 銘「枯木」 大亀書付
大徳寺境内の京都市指定天然記念物
ビャクシンの木をもって稲尾誠中斉作る

風炉 釜  唐金鬼面
長板    桐木地
水指    赤楽梔子  グランマ作
茶器    高取焼   高取静山
茶碗    黒楽    楽十代 旦入作
 替    柿のへた  森田十雨
茶杓    銘「はつかり」惺斉宗匠自作
 建水    鮓桶   表完作
 蓋置          六華窯
菓子器   樺皮喰籠 久田宗匠書付
 菓子   ウズラ薯蕷饅頭 佐藤屋製
茶     祥雲の昔  柳桜園

  

花笠槿

2009-08-09 22:27:33 | 茶道
八月の茶
床の掛物は立花大亀師筆の 「瀧直下三千丈」
花入れ 宗全籠に矢羽ススキ、星の雫、花笠槿



中の芯が花笠の頭のような八重咲のむくげです
淡いピンクと濃い色の縞摸様が華やかな雰囲気
名前ぴったりです。クリックしてみてください


長板一つ飾り手前

蔦の木の茶入れ金林寺 蓋は糸トンボの蒔絵
茶杓銘碧水 ガラス切子茶碗


今月の菓子「ひまわり」佐藤屋製

今年の花笠祭りは期間中一日は雨が降るという
ジンクス通り7日は雨が降りましたが、踊り手
さんの熱気で後半晴れました。それにしても、
こう雨が多いと太陽が恋しいです。稲作は
どうなるでしょうか。不安がよぎります





平水指

2009-07-25 16:51:28 | 茶道
七月の茶
人の世の出会いの中に心して生きゆく姿今夕に知る
7月の稽古場は太玄師の七夕のお軸で始まりました







水指は見立てで地元平清水焼の納豆鉢にすだれの蓋




【平清水焼きについて】
山形市の東方にミニ富士山の形をした千歳山があります。その麓に
この山の土を使った平清水焼があります。かって42の窯場があっ
たと伝えられていますが、現在は4窯場となり土に含まれる鉄分を
生かした梨青磁を主に生産しています。焼き物体験ツアーが盛んに
行われています。平清水焼きの始まりは一般的に知られている説
は、1800年代初期に、小野藤治平という人が、平清水に移り住み
始まったと言われています。主に日用品の皿や壷などが中心に製造さ
れ、明治時代の中頃最盛期を誇りました。江戸時代後期には、伊藤藤
十郎や渡辺五兵衛らによって、それまで粗陶器が中心とされていまし
たが、磁器を焼くようになってきました。美しい磁器の生産に成功し
た平清水焼は、白地に青色の絵付けをした皿や茶器、酒器などの食器
類を多く作るようになって、一時は「焼き物と言えば有田か平清水」と
言われるほどの称賛を浴びていたそうです。(山裾に当時の焼き物の破
片が沢山捨てられていたのを見たことがあります)しかし、時代が明治
から大正に移るころ、陶器が中心となって、火鉢やかめ、徳利などが多
く焼かれるようになりました。器の色も、透明感にあふれた白地から、
鉄釉が主体となった茶色に変化していきました。陶土の問題と有田焼な
どから大量に生産された焼き物に叶わなかったと聞いています。骨董市
などで平清水焼の染付けの良品が出品されているのを度々見かけます。
myコレクションも少しあります。見立てで使われた納豆鉢は江戸後期の
日用品だったのではないでしょうか



春雨庵茶会

2009-06-25 15:24:42 | 茶道
六月の茶
二十一日上山市春雨庵においてN先生担当で茶会が催されました
心配された天気も梅雨の晴れ間の一日で百余名の来客で賑わいました



入口からすぐのところにある禅師愛用の山の井の井戸跡       外腰掛
  

聴雨亭(四畳半)室内より蹲を望む      床 掛物表千家而妙斉家元
  

二畳中板逆勝手の入口と室内のしつらえ  
  

春雨庵の由来・外観については 十一月の茶



本堂の前にある棗の木に花が咲いていました。実からは想像できない
小さな花です。   右の写真は17年の10月に撮ったものです
 


土風炉

2009-05-31 23:52:28 | 茶道
五月の稽古場
桜の季節も足早に過ぎ去り、木々の緑も日増しに
濃く、茶室の中も炉から風炉の季節となりました。
初風炉は土風炉の炭手前からの稽古となりました


 
 
掛物 のびのびと生きる姿よ
    いとしけれ
花入 鯉口篭
 花  やぐるま

  
 
菓子 銘青かえで
      佐藤屋製

 
 
炭手前
     羽根火箸香合出して
     蓋を閉めたところ

  
 
炭をつぎ終わり
火箸を炭斗に戻すと灰器を
膝前にとり灰を蒔きます

 
 
香合を引きに出た時
袱紗で土風炉を客付け二回
り、勝手付一回り、前欠の
所とを拭きます

  
 
濃茶点前
水指  柳曲水指 惺斉好み
茶入れ 高取焼 亀井味楽 
茶碗  赤樂 池田退輔
茶杓  銘薫風

宝紅庵 月釜

2009-04-18 23:30:36 | 茶道
宝紅会四月の月釜
12日表千家流高梨、小林先生担当で席がもたれました
庭園の桜も満開となり鶯の初音も聞かれ茶室の
しつらえと共に春を謳歌した良い日でした

  

  

【寄付き】

花間笑う語らう声

【小間(4畳半台目)】
       
・掛物 松古今色なし 大龍和尚筆      ・香合 筍 中村秋峰
・花入  織部掛け花入   鉄山作   ・花  きぶし 胡蝶侘助  
   
  
・釜 透木釜  ・水指 備前樏座水指     ・菓子 銘春風佐藤屋製
・茶器 溜墨絵山水蒔絵 橋本春路作   ・茶碗13代田原陶兵衛 
・替仁清写し「桜」永楽作   ・茶杓 銘一期一会 小林太玄和尚
【広間】

・掛物 山是山水是水 堀内宗心筆 ・花入紫交趾翠嵐作・花 雪持草
・釣釜 棗釜 ・水指 信楽 上田直方作 ・茶器 老松大棗 華正作
・茶碗 黒樂 小川長樂 ・替扇面 杉田祥平作 ・茶杓 銘つれずれ

  

大壷の水指

2009-03-31 21:46:07 | 茶道
三月の稽古場
三寒四温ながらもお彼岸を過ぎれば北国にも春の
気配が満ちてまいりました。ぬるみゆく春の水をゆた
かに見せて大ぶりの水指に盆蓋と呼ばれる大きな蓋
をかぶせ茶室にも春の季節感を溢れさせての点前です



水指 唐津焼溝上藻風作 銘「夕映え」


  
菓子 銘【春水】佐藤屋製        干菓子ツクシ外

平成14年3月清風荘において月釜を担当した時のUPです。

グランマ作大壷の水指 [壺中日月長し]の銘
茶器 昔形 黒田正玄作り
茶碗 赤樂 池田退助作り
茶杓 喫茶去 久田宗也銘

三重棚

2009-02-23 18:53:14 | 茶道
二月の稽古場
三重棚での稽古でした。桑木地は如心斉好みです。
天井の板には茶器を飾らず都合によって
一輪生をおくこともできます。(一番下の写真)
初飾、二飾、総飾、割飾と点前があります

          

 
 
床  春風清々
    方谷浩明老師筆
    (而妙斉家元参禅の師)
花入 織部
 花 赤芽柳と椿

  
 
菓子 旬の落とし文「麗」
    東京銀座清月堂製

 
 
茶通箱は到来のお茶と用意の
お茶と二種類の濃茶を点てます
写真は一服目を差し上げ二服
目を用意する前の茶巾絞り

  
 
濃茶が練りあがりました
茶碗は銘雪解け
(社中会員の手作り)

  
 
茶通箱の中
到来の茶は茶入れに
用意の茶は真塗り棗に入れ
てあります

 
 
薄茶の後
拝見に出た棗<(玉井信作)
と茶杓 銘笹なき
水指 社中会員作