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安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

キリストの食卓 12 レビの家での食卓 02 徴税人レビ 02 ただちにイエスに従ったレビ 

2024-06-20 04:00:00 | キリストの食卓
ルカによる福音書
◆レビを弟子にする

 5:27 その後、イエスは出て行って、レビという徴税人が収税所に

座っているのを見て、「わたしに従いなさい」と言われた。

 5:28 彼は何もかも捨てて立ち上がり、イエスに従った。

 5:29 そして、自分の家でイエスのために盛大な宴会を催した。

そこには徴税人やほかの人々が大勢いて、一緒に席に着いていた。

 5:30 ファリサイ派の人々やその派の律法学者たちはつぶやいて、

イエスの弟子たちに言った。「なぜ、あなたたちは、

徴税人や罪人などと一緒に飲んだり食べたりするのか。」

 5:31 イエスはお答えになった。「医者を必要とするのは、

健康な人ではなく病人である。

 5:32 わたしが来たのは、正しい人を招くためではなく、

罪人を招いて悔い改めさせるためである。」

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先回はマタイによる福音書から引用しましたが、

今回はルカによる福音書です。

いずれもガリラヤ湖畔のカファルナウムにある徴税所です。

レビはまたの名をマタイといわれていますが、

一人の徴税人とイエスとの出会いです。

先回も注で書きましたように徴税人は

あくどい税金のとりたてをしていたのです。

自分の生計を立てるためとはいえ、同胞のユダヤ人から税を搾取して、

ローマ帝国の利益をはかる仕事でした。

ローマからの独立運動をする者がヒーローであった

ユダヤの社会ではレビは常に肩身の狭いものであり、

屈辱感もあったに違いありません。

そしてガリラヤ湖畔にはイエスの噂を聞いた人々が

ガリラヤどころかユダヤ全土から集まってきていましたので、

レビはそのことを伝え聞いていました。

しかも、その噂は病を癒し、死者を蘇らせ、

新しい預言者の出現だというのです。

そのような人物にどうしても会いたいと強く思うようになっていきました。

しかし、ユダヤの民衆から疎んじられ、

のけものにされている徴税人なので

自分には出ていく資格すらないと思っていました。

そしてイエスが通られる道のそばに徴税用のデスクを置いて、

いつものように仕事をしていると

偶然にもすぐ目の前にそのうわさのイエスが近寄って来られたのです。

そして優しいまなざしでイエスはレビに

「わたしに従いなさい」と言われたのです。

驚いたのはレビです。

自分はいくら生活のためとはいえ、徴税人として常に孤独であり、

常に自己嫌悪に陥っているみじめな者でしたから、

この招きに即、応じました。

私と一緒に来て、新しい仲間に入りなさい。

その輪の中に入りなさい。

神の子の群れに入りなさいというイエスの招きに、

「何もかも捨てて立ち上がり、イエスに従った」のです。

どれほどレビは喜びに満たされたことでしょう。

「そして自分の家でイエスのために盛大な宴会を催した。

そこには徴税人やほかの人々が大勢いて、一緒に席に着いていた。」のです。

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