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安田由久が驚くべき聖書の世界をご案内します

聖書にある断食について 26 サウル王はなぜ無残な死に至ったのか 02  

2023-12-17 04:00:00 | 聖書の断食
歴代誌上
10:7 谷にいたイスラエル人は皆、兵士が逃げ、

サウルとその息子たちが死んだのを見ると、自分たちの町をことごとく捨てて

逃げ去ったので、ペリシテ軍が来てそこにとどまった。

 10:8 翌日、戦死者からはぎ取ろうとやって来たペリシテ軍は、

サウルとその息子たちがギルボア山上に倒れているのを見つけた。

 10:9 彼らはサウルの遺品を奪うだけでなく、その首と武具も奪った。

ペリシテ全土に使者が送られ、彼らの偶像と民に戦勝が伝えられた。

 10:10 彼らはサウルの武具を神々の神殿に納め、

その頭はダゴンの神殿にさらした。

 10:11 ギレアドのヤベシュの人々は皆、

ペリシテ軍のサウルに対する仕打ちのすべてについて聞いた。

 10:12 戦士たちは皆立って、サウルとその息子たちの屍を取りに行き、

ヤベシュに持ち帰って、彼らの骨をヤベシュの樫の木の下に葬り、

七日間、断食した。

 10:13 サウルは、主に背いた罪のため、主の言葉を守らず、

かえって口寄せに伺いを立てたために死んだ。

 10:14 彼は主に尋ねようとしなかったために、主は彼を殺し、

王位をエッサイの子ダビデに渡された。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

その後、神はサムエルを通してサウルに、

アマレクという敵国を打つように命じました。

そしてその際には、アマレクの民も家畜も財産もすべて滅ぼし、

戦利品として持ち帰ることはしないように、とも命じました。

ところが、サウルは肥えた家畜たちを見ると

それを滅ぼすことを惜しんで持ち帰ったのです。

これで神の命令を無視するのがこれで2度目で、

サムエルにこのことをとがめられたとき、

「命令は破っていない。これは神にささげるために持ち帰ったものだ」

とうそぶく態度は、神を恐れ、その命令を真摯に受け止める姿勢が

欠如していました。

そんなサウルにサムエルは、「従わないことは占いの罪、

高慢は偶像礼拝の悪。あなたが主のことばを退けたので、

主もあなたを王位から退けた」と言い渡すのです。

サムエルのことばは、いわば近い将来に起こることについての預言であり、

すぐに王でなくなるということではありませんでした。

しかし、神の霊はすでにサウルを離れており、サムエルにも見放され、

後ろ盾を失ったサウルは心の安まるときがありませんでした。

一方、神はサムエルに、新しい王に油を注ぐようにと命じます。

それは、ベツレヘムに住むエッサイという人の末息子で、

羊飼いをしていたダビデという少年でした。

サムエルがダビデに油を注ぐと神の霊がダビデに下りましたが、

これらの出来事はまだ公にはされず、ただダビデと

その家族、サムエルだけが知っていることでした。

ダビデがイスラエルの王になるのはまだしばらく先のこととなります。

そして、神からはすでに退けられているサウル王と、

次の王に選ばれている羊飼いの少年ダビデは、

不思議なかたちで出会うことになります。

神の霊に去られたサウルは、不安と恐れに日々さいなまれていました。

そんなサウルに家来たちは、今で言う音楽療法のようなことを勧めました。

堅琴の演奏者を召し抱えて王の前で弾かせるようにと助言したのです。

そして、堅琴の名手として連れてこられたのがダビデでした。

サウルは、ダビデが次の王としての油注ぎを受けていることも知らず、

彼を気に入り、自分の道具持ちとしてそばに置くようになりました。

そして、サウルが不安の発作を起こすたびに、ダビデが堅琴を弾くと、

サウルは落ち着くのでした。

しかし、ダビデが戦闘で大きな成果を上げるようになると、

民はサウルよりもダビデをたたえるようになり、

サウル王はダビデに嫉妬し始めます。

それが高じてダビデを殺そうとしたため、ダビデは逃走します。

神に見限られたサウル王は、その後、戦闘で死ぬことになりました。


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