アマチュア無線局 JH0FHB

25年越しの14MHz SSB無線機の製作

ゲルマラジオの実験-3

2018年10月08日 | ゲルマラジオの実験

【2018.10.08】
鉱石ラジオの実験については、初回の投稿が9月16日だった。
3回目の今回は、コイルの製作について紹介する事とした。
<塩ビパイプのコイル>
9月29日(土)は休日出勤で、仕事上がりの午後5時過ぎにホームセンターへ直行した。
購入したのは、直径38mm、長さ1mの塩ビパイプで350円也。
家に到着するやいなや、1mのパイプを約30cmに切断した。
夕食までの僅かな時間を使って、切断した塩ビパイプの周囲に、フリーブッシュを8本貼り付けた。(45°間隔)
ここで一端時間切れとなり、ゆっくりと晩酌を楽しんだ。
下の写真は、接着剤を乾燥中のコイルボビンの様子。
未だコイルは巻かれていない。

<完成したコイル>
晩酌を終え、2階の実験室でコイルを巻き始めた。
適度に酔っぱらっている為か、手の動きは極めて良好だった。
3mm間隔のフリーブッシュのピッチに合わせて、スズメッキ線を85回巻いた。
完成したコイルとスマホと並べて記念撮影を行ったが、奇妙な感じの写真となり苦笑した。

<コイルの特性>
写真では丸く巻かれている様に見えるが、実際には8角形状に巻かれている。
塩ビパイプの根元に端子を付けて、インダクタンスを測定してみた。

約3mm間隔で巻いたコイルは、線材がスズメッキ線なので、コイルのどの箇所でも電気試験ができる。
これが今回の目的で、暫く考え続けた事が実現した瞬間であった。
10巻毎に、フリーブッシュにマークを付けて、巻き数が分かりやすい様に工夫した。
マークの色は、カラーコードと呼ばれる配色で、10巻目は「茶色」、20巻目は「」、そして30巻目は「」といった更なる「ささやかな工夫」を重ねた。
<実測値と計算値の差異>
ネットで、コイルのインダクタンスを計算できるサイトが有る。
コイルの直径や長さを入力して計算した値と、実際の測定値を比較した結果が下のグラフである。

巻き数が増える程、計算値との差が大きくなった。
実測値では、最大で48μHだった。
この値はAMラジオの実験用としては小さいが、このコイルを使ってラジオとして動作させている。
次回は、その様子について紹介したいと思う。

コメント
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