アマチュア無線局 JH0FHB

25年越しの14MHz SSB無線機の製作

テレビのリモコン修理記

2019年12月10日 | 日記


【2019.12.10】
真上から見ると普通のテレビのリモコンに見える。
実は、「電源」の赤いスイッチが普通ではない仕組みになっている。
今回は、この電源スイッチの修理記である。

<電源スイッチの不調>
ここ最近、リモコンの電源スイッチを強く深く押さないと機能しなくなっていた。
たかがテレビのスイッチの操作なのに疲れる。
分解すれば何とか修理できそうな気がしていた。

<修理開始>
12月8日(日)の午後、リモコンの裏側の4か所のネジを取り外した。
その後、リモコン側面の隙間からマイナスドライバーを差し込んで、こじ開けようとするのだが何としても開けられない。
「開けるのは無理だ」と判断したが、ここからが迷走の始まりだった。

<電源スイッチがもぎ取れた>
潔く諦めれられない性分で、上手く行かないと逆に燃える時がある。
リモコン側面の僅かな隙間から接点復活剤を流し込んで見たが効果なし。
ならば、電源スイッチの僅かな隙間から接点復活剤を流し込んで見てはどうか。
アルコールではどうか等と、色々試して半ば意地になってきたところで、電源スイッチがもぎ取れた。
もぎ取れたスイッチ部分の中を覗くと、プリント基板のパターンが見える。
このパターンをスイッチでショートさせてオン-オフさせているのだ。


<試行錯誤>
もぎ取れたスイッチの底面は導電処理をされているが、劣化して電気が通りにくい状態だった。
「何とか直せないか・・」と暫く考え続けた。
1.スイッチの底面に銅箔テープを貼る
2.スイッチの底面に導電グリスを塗る
3.3mmの皿ネジの平らな面でパターンをショートさせる。

3が最も確実に動作するが、いちいちネジを穴から差し込んでオンオフさせるのでは芸がない。

<スイッチを自作する>
風穴のあいたリモコンを眺めていたら、この穴の内径に合いそうな部品を思いついた。
12月9日(月)の夜である。
パーツボックスから、「スペーサー」なる部品を取り出して風穴にはめ込んで見た。
見事にピッタリだったのには本当に驚いた。
このスペーサーの底面に皿ネジを取り付けて、上面にはもぎ取れたゴム製のスイッチをカッターで半分に切って接着した。


<完成>
自作したスイッチを風穴にはめ込んで、軽く押して見た。
テレビがついて「これなら行ける!」と確信した。
さらに数回、スイッチを操作してみた。
「ついにやったぜ!!」と更にスイッチのオンオフを楽しんだ。
これまでの疲れが一気に吹き飛ぶ瞬間だった。
テレビをオンオフできることがこんなに楽しいと思ったことは過去にない。

このリモコンは、横から見ると電源スイッチだけが高い。
カミさんはこれを「印鑑みたいだね」と言う。

時代は5G(ファイブジー)へ向かっている。
機械に向かって「テレビをつけて」と言えばテレビがつく時代になる。
5Gの時代でも、私はこのリモコンを大切に使いたいと思う。

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