三つともカエル色で統一
がっちゃんイタリア語で得意なところは?
と聞かれたら、「Rの巻き舌が出来る」
ぐらいで、あとは全て苦手なんだけれど、
その中でもこれだけはほんとぉーーーーーーーに苦手って思うのが、
間接補語人称代名詞・直接補語人称代名詞
命令形と代名詞の結合型
動詞の接続法の活用(現在・過去)
che以外の関係代名詞
前置詞
この中でも、例えば動詞の活用については、覚えれば良い話。
まぁ他のこともそうなんだろうけれど、どっちかと言うと規則も明確だから、慣れの問題。ただ使用頻度が少ないので、とっさに出てきにくいって感じ。
でも、前置詞はそのバリエーションが多すぎて歯が立ちません。
例えば、イタリア語を習い始めた最初の頃に習う
a+都市名
in+国名
みたいな単純なことは、お約束事なので、解りやすいんですけれど、動詞によって決まるものとか色々ありますよね。
それがどうも覚えられなくて・・・
たった一文字でなんでそんなに意味が変わるんだろう。って思うけれど、日本語だって、
「彼女は人形です」
「彼女の人形です」
で意味が違う。みたいなもんでしょうか?
まっ日本の助詞の場合は規則がはっきりしているから、わかりやすいんですが、そうですねぇ~
いっぽん、にほん、さんぼん、は
いちほん、にほん、さんほん、じゃないみたいな。
いやこれも規則があるし、なんだろう。そう数の数え方の難しさと似ているのかしら。
たとえば、お箸は一膳、イカは一杯、落語は一台、たらこは一腹、みたいなの。
規則性が見つけられなくて難しい。
あってでもこれを一本とか、一匹とか、一話とか、一個とか、他の言葉で言ったとしてもちゃんと通じる。
なんかどんどん本題からずれていく
いや、あの言いたかったのは、これらに比べると、前置詞の間違いってね、結構すごく大きな差になってしまう。
自分が言った言葉で、「なんでそんなに笑うの?」「何がそんなにおかしいの?」みたいなことに出会うと、その単語を使うのが怖くなっちゃって・・・
以前、
(パソコンの)キーボードを打ち過ぎて手首が痛いわ。
みたいなことを言いたくて、
battere il computer って言ったら、
「そりゃ痛いだろう、何で殴ったの? バット? パソコン粉々になっただろうねぇ~」
って笑われて、えええ?辞書に載ってた言葉なのに、なんでそんなに笑うの?ってすごくショックを受けました。
それ以来なんかこの言葉を使わないようにしていて、usare la tastieraとか他の言葉にしていたんですね。
でも、先日、またまた、「中学英語を勉強して英会話がペラペラになる本」のイタリア語訳を作っていたとき、同じようや例文が出てきたので、イタリア人にその疑問をぶつけてたところ、
battere a computer
だったら
scrivere a computerと同じ意味で、つまりキーボードを叩く。
だけれど、
battere il computer
は、battereが殴るの意味になるから、
パソコンを(棒か何かで)叩き壊す。
の意味になるって言われて、もう一回辞書を見たら、確かにbattere a computerになってました。
正直、前置詞があるかないかぐらいで、そんなに意味が変わるとは・・・って言うか、
そんな細かいこと、どうでもいいじゃん。
ってつい思ってしまう私。
だからいつまでたっても上達しないんですよねぇ~
でね、がっちゃんが名付けたのは、ずばり
後置詞(こうちし)
ハハハ、これは完全ながっちゃんの造語です。
だけど、いわゆる英語の試験に出る熟語1000とかと同じで、この意味だから前置詞はこう。じゃなくて、
動詞の後に置く前置詞によって、意味が全然違ってくるもの。
つまりこの場合、動詞の後におくから、「後置詞」と呼んでいます。
例えば、熟語的っていうか、成句っていうか。
こういうタイプのもの↓
rendere=返す、返却する、
rendere conto di~「~について説明する」
trovare=見つける、見出す、
trovare da dire「文句を言う」
みたいな例は、単語を覚えるのと同じ感じなんですが、なんだろう・・・
「ほんと前置詞一つでこんなに意味が変わる?」
って感じの例を書いてみます。
cercare=探す、要求する、
cercare di ~ 「~しようと努力する」
rompere=壊す、つぶす、砕く
rompere in ~ 「突然に~する」
tirare=引っ張る、引く、吸う、
tirare a ~「~を狙う、目指す、~の傾向がある」
prendere=取る、持つ、つかまえる、乗る、
prendere a ~「~をはじめる。~が始まる」
fare=する、行う、
fare a ~「競って~する。」
dare in ~ 「~(感情などに)かられる」
dare=与える、差し出す、
aとかin一つで、元の意味からは全然想像できないような感じになるんですよねぇ~。
みなさんも、こんなことでえらい目にあったなんてこと教えて下さいねぇ~!!
クリックもお願い!!
battere a computerをうちの隣人はsmanettareって表現します。いかにもごちゃごちゃパソコンをいじくっているって感じですけれど。普通はlavorare a computerって言うのかもです。
えらい目・・にはあっていないけれど常に笑いものにされています。
>イタリア人にからかわれて直されるのがこの
>後置詞(変換しようとしたら高知市になりま
>した)です。
後置詞、がっちゃんの造語だと思ってたんですが、私のパソコンでは何故か後置詞と言うのがあるんですよ。でさっき、広辞苑みたら、
後置詞:postposition
名詞・代名詞の後に置いて、その後の同士に対する文法的関係を表す語。日本語の助詞はこれに当たる。
とでて来ました。
あったんだぁーーー
>battere a computerをうちの隣人は
>smanettareって表現します。
この単語も初めて知ったので、勉強になりました。ありがとうございます。
辞書で引くと、
(オートバイの)アクセルをしきりにふかす。(オートバイで)猛スピードで走る。
とありました。
猛烈な勢いでキーボードを叩いている感じがします(笑)
>えらい目・・にはあっていないけれど常に笑
>いものにされています。
そうですね。これが笑い話で済むときもあれば、ちょっとイタイ失敗も多いです。
ご訪問&コメントありがとうございます。「初めまして!」でしょうか?
さっき、ぼんじょるの様のブログを拝見したら、イラストに見覚えがあるような気もしたのですけれど・・・
えっと以前にコメントを下さってたらすいません。
>豚の煮物を説明する時に鍋から一旦豚を取り
>出して・・・tirare fuoriと言いましたら先
>生ゲーラゲラ!天井まで引き上げるみたい!!
そうそう、こういう瞬間ですよね。悲しくなります。
確かに辞書にはそう書いてあるし。
私は嬉しい気持ちを表すのに、godereを使って笑われました。
イタリア語を始めてすぐの頃だったので、かなり傷つきました。辞書には「心から喜ぶ」ってあるし・・・、最初はなんでそんなに笑われたのか意味が解りませんでした。
なんだろう、こういう言葉のニュアンスは絶対理解できないなぁ~って思います。
外国人が、雨がザーザーは大降りで、しとしとは小降りだ。みたいな習い方をしても、絶対擬音語、擬態語の持つニュアンスって理解できないのと同じような気がします。
笑われたこともいーっぱい!どう意味が違うか教えてもらって自分でも笑っちゃったり(笑)
私の場合、英語と混ざっちゃって、さらに間違いの頻度が増えます。
sono in vacanza.を覚えるのに、頭の中でI am ON vacationとかTAKE a vacation. I'm IN the holiday.が出てきて、どの単語をつかっていいのかわかんなくなっちゃうんです。…ツライです。
長くなってしまいましたが、もう1つ。
一番記憶にある失敗は、前置詞じゃなかったんですが、名詞の「修正液」。
辞書ではCorrettore fluido("直すための液"って直訳だ)って書いてあったんですよ。それを言ったら「なに言ってんだおめぇ~」って爆笑されました。bianchinoって言うそうな。
同僚が言っていました「実地で覚えた人か、辞書を見て勉強した人かすぐにわかる」って。
そのとき、辞書だからといって、信じすぎてはいけないんだと(対イタリア人と同じ…)学びました。
私は逆に、英語を喋る時にイタリア語と混乱してしまって、変な英語をしゃべってしまったりします。それこそ英語のinとatを伊語と混乱して使ってしまったり。
いやーしかし語学は本当に奥が深いですね。やってもやっても100%に到達する事はないですもんね。でもそれが逆に語学を勉強する楽しみかもしれませんね。
P.S.がっちゃんさん、是非私のブログにリンクを張らせてもらっても宜しいでしょうか?
しかも間違える時って何故か笑いを誘う間違え方をしてしまうんです。
一時期はイタリア語をしゃべるのが怖くなり、その後は開き直りました。
開き直っていないで、頑張らないと!
がっちゃんさんは日本にいらっしゃるのに、イタリアの事、イタリア語、とても詳しくて私も見習わせていただいています。
なるほど!後置詞は意味にぴったりしてるし、いい単語ですね!
イタリア語も英語同様後置詞いっぱいありますよね~本当一字違うだけで意味が凄い変わるし難しいですよね~
20年も住んでるくせに、まだ習得できなくて困ってるのは、なんと単純な(?)冠詞です。ここはunかな~ilなのかな~とよく迷って適当にごまかしてしまいます。規則がありそうで、はっきりわからないんですよねえ。冠詞はほとんど得体知れないモノだと思って、もう理解するのあきらめてます。ため息
がっちゃんさん、日本にいながらイタリア語でお仕事されるほど習得されたのだから本当に立派ですよ!勉強熱心ですしねえ。
「一文字違いで大違い」というお題で今思いつくのは(こんなこと知らなくても全然構わないだろうけど)、andare "a" puttaneとandare "da" puttane。最初のは、めちゃくちゃにダメになってしまうという意味で、2番目のほうは…説明必要ないですよね。これ間違えると結構ヤバイかも(笑)。
Delfinoさんゴメン
>あー!trovare di direだぁ。"言おうとす
>る"という意味だと思っていて、会話の内容を
>理解しあうまで、えらい時間がかかったこと
>があります。
やっぱり後置詞が苦手ながっちゃん。
trovare da direの間違いでした。
覚え間違いで、さっき辞書で確認したらdaだった。(本文も修正しておきました)
そう、diでもdaでもいいじゃん。って感じですが、どっちにせよ、
「いちゃもんをつける」
って意味よりも、確かに、
trovare=探す
dire=言う
だから、「言おうとする」とか、
「(相手の)云わんとせんことを探る」とかそんな感じに聞こえちゃいますよね。
よもや「ケチをつける」って意味とは想像もできませんでした。
>私の場合、英語と混ざっちゃって、さらに間
>違いの頻度が増えます。
>sono in vacanza.を覚えるのに、頭の中で
>I am ON vacationとかTAKE a vacation.
>I'm IN the holiday.が出てきて、どの単語を
>つかっていいのかわかんなくなっちゃうんです。
あーーーーーー英語の方が多いですよね。こういうの。
その意味ではイタリア語なんて、こういう例はずっと少ないんですけれど、イタリア語ってまずもって教材が少ないでしょう?
だから本当に勉強する方法が限られていて、その意味でもこういう熟語みたいなのどうやって勉強したらいいのかなぁ~って思います。
>一番記憶にある失敗は、前置詞じゃなかった
>んですが、名詞の「修正液」。
>辞書ではCorrettore fluido("直すための
>液"って直訳だ)って書いてあったんですよ。
>それを言ったら「なに言ってんだおめぇ~」っ
>て爆笑されました。bianchinoって言うそうな。
ほほぉーーーーこれまた勉強になりました。こういうイタリア語についてのブログを書くとこうやってみなさんから新しい単語を教えてもらえるので嬉しいです。
bianchinoかぁーーー。液じゃなくて、修正テープもそういうのかな。
それとも、nastro biancoってかーーー
>同僚が言っていました「実地で覚えた人か、辞
>書を見て勉強した人かすぐにわかる」って。
私もね。辞書に書いてあったのに、イタリア人が誰も知らない単語っていうの良く出会います。
例えば、
prosuocera
これ誰に言っても通じません(笑)
意味は、義祖母。
つまりダンナとおばあちゃん。
私から言えば、姑の母。
確かにね、義祖母とは日本語でも言いませんから。普通は、「夫の祖母」とかですよね。
それと同じみたいで、そういう風に説明すると、あぁーー確かに!!って返事されます。
私の知り合いで、自称、日本語がペラペラだと思っている外人がいて、その人は難しい言葉を自分は知っていると言うのが、誇りだから。
昨日私はこの書籍を閲覧しました。
私はイタリア語の教諭を生業としております。
とか言うんですよ。
メチャ変でしょう? 難しい言葉を使うのと、その国の言葉を上手にしゃべるのは違うんだなと思いました。