自動車業界の話である。
先週末のNHKスペシャル「自動車革命」の第二回。
TWITTERで妙に盛り上がっていたので、見てみた。
舞台は、世界の人口の5分の1がすむ中国。
今、40万円程度の電気自動車が、市民や農民に急速に普及しているという。
中国では、自動車に対する規制は厳しくあるが、電気自動車については野放し。
ナンバープレートもいらないし、耐久性や安全基準もなにもない。
しかも電気自動車は、従来のガソリン車と較べ、仕組みが簡便で、車作りのノウハウがなくても出来うのだ。
そのため、小さな零細メーカーが次々と参入し、熾烈な生存競争を繰り広げているという。
その彼らこそが、「スモールハンドレット」なのだ。
しかも「スモールハンドレット」の波は、シリコンバレーでも起きている。
IT技術者やロケット技術者など、これまで車作りと無縁だった人々が、電気自動車の分野に参入し、富裕層を相手に、独創的な車を作り上げ、販売している。
迎え撃つ日本の大手自動車メーカーの苦闘ぶりがなんとも哀切であった。
戦後、日本にも無数の「スモールハンドレット」がいた。
そこから本田やヤマハが生まれていった。
そこには「熱」があった。
「スモールハンドレッド」で働く中国の若者たちの顔は、輝いていた。
今、この国には「熱」がない。
豊かさの代償なのか、それとも文明の成熟なのか。
なんだか色んな事を考えさせられる秀作でした。
先週末のNHKスペシャル「自動車革命」の第二回。
TWITTERで妙に盛り上がっていたので、見てみた。
舞台は、世界の人口の5分の1がすむ中国。
今、40万円程度の電気自動車が、市民や農民に急速に普及しているという。
中国では、自動車に対する規制は厳しくあるが、電気自動車については野放し。
ナンバープレートもいらないし、耐久性や安全基準もなにもない。
しかも電気自動車は、従来のガソリン車と較べ、仕組みが簡便で、車作りのノウハウがなくても出来うのだ。
そのため、小さな零細メーカーが次々と参入し、熾烈な生存競争を繰り広げているという。
その彼らこそが、「スモールハンドレット」なのだ。
しかも「スモールハンドレット」の波は、シリコンバレーでも起きている。
IT技術者やロケット技術者など、これまで車作りと無縁だった人々が、電気自動車の分野に参入し、富裕層を相手に、独創的な車を作り上げ、販売している。
迎え撃つ日本の大手自動車メーカーの苦闘ぶりがなんとも哀切であった。
戦後、日本にも無数の「スモールハンドレット」がいた。
そこから本田やヤマハが生まれていった。
そこには「熱」があった。
「スモールハンドレッド」で働く中国の若者たちの顔は、輝いていた。
今、この国には「熱」がない。
豊かさの代償なのか、それとも文明の成熟なのか。
なんだか色んな事を考えさせられる秀作でした。