普請道楽

建築家との普請の記録のためのブログ。
しかしすでに家も建ち、今では徒然なるまま感じたことを書く「日日雑記」であります。

かいじゅうたちのいるところ

2010-01-27 01:06:22 | 観た、聴いた、読んだ


最近、8歳の息子と一緒に見に行きました。

息子は、「どらえもんが見たい」といっていたが、聞かぬふり。
だってそんなもん、ビデオで見ればいいじゃん。
っていうか、テレビでやったときに見ればいいじゃん。
だいたいただのアニメじゃん、教育の観点からもよくないじゃん。
と、自らを正当化するように心の中で復唱し、息子の意見を蹂躙した。

いや、もともと「かいじゅうたちのいるところ」を見たいっていう話から始まったんだけど、
どうせ映画見るならって話になって、それならこっちがいいっていいだしたんだよね。

ま、それはさておき・・・。

僕の嫌いなシネコンに足を運ぶ。
本当にさっぱりしていて、商業的で、嫌い。
なんか整然としすぎているんだよね、映画館ってもっと猥雑なもんだったけどねぇ。

館内には、母親につれられたちびっ子たちがかなりいる。
つまり絵本につられてやって来た組ですね。
みんな期待に満ちあふれ、ニコニコ顔である。

それでも朝一番だったせいか、かなりいい席を確保。
始まるまで売店で買ったコーヒーをすする。これがまた不味い。ま、いいんだけど。

で、予告が始まった。

音がすごい。
ドルビーサラウンドで、ガンガン腹に響く。
あまりの音に、ちびっ子たちはビビりまくり。
うちの息子もややl腰が引けている。

ほー、かなりのもんですな。

で、本編。

最初のシーンは、ちょっと神経症っぽい感じ。
金切り声、ぶれて早いカメラワーク。
なんだか不安を助長するシーンの組み立て。

周りのちびっ子たちは、かなりどん引き。
うちの息子も、ビビっている。

少年が海にこぎだすと、嵐に巻き込まれるシーン。
これまた凄い迫力。

このドルビーサラウンドの責め苦をくぐり抜けると、ようやく「かいじゅう」の登場。

このあたりで息子は復活、ところどころビビってはいたが、楽しむ余裕が出て来た。
しかしまだ幼稚園くらいの子どもたちは復活の兆しなし、完全にノックアウト状態なのであった。

監督は、これかなり確信犯と見た。
このあたりの「裏切る感じ」はなかなかのものである。
日本の映画作りではこうはいかない。
なにせ「どらえもん」ですからね。

ま、でもこの映画、「ストーリー」はかなり単純で、先読みも可能。
筋立ては荒唐無稽な感じもある。
絵本と映画では「かいじゅう」の描かれ方が全く違う。

なんて感じで、映画自体のそれほど満足度は高くはありませんでした。

むしろ「ちびっ子ノックアウト」度がなかなかでありました。
いや、これは日本ではやれませんね。
おみそれしました。

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