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最近、8歳の息子と一緒に見に行きました。
息子は、「どらえもんが見たい」といっていたが、聞かぬふり。
だってそんなもん、ビデオで見ればいいじゃん。
っていうか、テレビでやったときに見ればいいじゃん。
だいたいただのアニメじゃん、教育の観点からもよくないじゃん。
と、自らを正当化するように心の中で復唱し、息子の意見を蹂躙した。
いや、もともと「かいじゅうたちのいるところ」を見たいっていう話から始まったんだけど、
どうせ映画見るならって話になって、それならこっちがいいっていいだしたんだよね。
ま、それはさておき・・・。
僕の嫌いなシネコンに足を運ぶ。
本当にさっぱりしていて、商業的で、嫌い。
なんか整然としすぎているんだよね、映画館ってもっと猥雑なもんだったけどねぇ。
館内には、母親につれられたちびっ子たちがかなりいる。
つまり絵本につられてやって来た組ですね。
みんな期待に満ちあふれ、ニコニコ顔である。
それでも朝一番だったせいか、かなりいい席を確保。
始まるまで売店で買ったコーヒーをすする。これがまた不味い。ま、いいんだけど。
で、予告が始まった。
音がすごい。
ドルビーサラウンドで、ガンガン腹に響く。
あまりの音に、ちびっ子たちはビビりまくり。
うちの息子もややl腰が引けている。
ほー、かなりのもんですな。
で、本編。
最初のシーンは、ちょっと神経症っぽい感じ。
金切り声、ぶれて早いカメラワーク。
なんだか不安を助長するシーンの組み立て。
周りのちびっ子たちは、かなりどん引き。
うちの息子も、ビビっている。
少年が海にこぎだすと、嵐に巻き込まれるシーン。
これまた凄い迫力。
このドルビーサラウンドの責め苦をくぐり抜けると、ようやく「かいじゅう」の登場。
このあたりで息子は復活、ところどころビビってはいたが、楽しむ余裕が出て来た。
しかしまだ幼稚園くらいの子どもたちは復活の兆しなし、完全にノックアウト状態なのであった。
監督は、これかなり確信犯と見た。
このあたりの「裏切る感じ」はなかなかのものである。
日本の映画作りではこうはいかない。
なにせ「どらえもん」ですからね。
ま、でもこの映画、「ストーリー」はかなり単純で、先読みも可能。
筋立ては荒唐無稽な感じもある。
絵本と映画では「かいじゅう」の描かれ方が全く違う。
なんて感じで、映画自体のそれほど満足度は高くはありませんでした。
むしろ「ちびっ子ノックアウト」度がなかなかでありました。
いや、これは日本ではやれませんね。
おみそれしました。