場所っプ

トリオフォー&素人の乱シランプリそして場所っプ山下陽光の日記bashop77@yahoo.co.jp

明日7/31の半年は3度目の松浦さん

2016年07月30日 11時20分37秒 | 途中でやめる

最近の長崎県大村市どうなってんだ!BAR仕事文脈でのタバブックスの本は完売し、ゼツキグ&ミカカBARではゼツキグの事知ってたお客さんは1人しかいなかったにもかかわらず、直売でこんなに売れたのは東京についで二番目の売り上げ記録で、ミカカさんの投げ銭LIVEには5000円札を投げ込んだツワモノがいたりと、狂った盛り上がり。ドッドドちゃんのLIVEでも大金あったみたいで旅行と暮らしの中間みたいなフワフワした現象が巻き起こっております。
インターネットがTPO(時と場所と場合)をシカトして発展したいったように、私達の身体感覚もTPOをシカトできつつあります。それが格安航空で移動しまくったりスマホで全ての事が出来るようになる感覚です。

明日は松浦さんがやってきます。

途中でやめるもいよいよ社員募集をしようかな〜と思っております。
何でもネットで済む時代なので、わざわざやってきてくれる方に社員募集の詳細の話をしますんで、遠方からでもギャンギャンやってきて下さい。
ミシンがバシバシ使える方に限りますよ〜。

明日の半年は松浦伸也さん。

前回大反響でした。松浦さんは面白すぎて節操ないので、ド底辺面白貧乏界隈から皇室までわけわからん人脈ありまくりですが、世間が松浦さんの面白さに気づきはじめており、共著で書かれた著作

交響する都市と農山村: 対流型社会が生まれる (シリーズ田園回帰) 農山漁村文化協会 https://www.amazon.co.jp/dp/4540142461/ref=cm_sw_r_tw_awdo_oYaNxbS368FVP

を皮切りに、東京大学での講義を開催されたりなど、活躍が拡がりまくっております。
現在の松浦伸也さんが何を考えどのように進んでいくのか?とても興味ありありです。

明日の松浦伸也さんって何者だ?
なんと今年3度目の長崎ですよ〜。



食べる通信の大ボス高橋博之さんがFacebookに投稿されていた松浦さんの事を書いた文章が素晴らしい!
以下松浦さんのたまらんたまらん感じが出ております。



昨夜の第93回くるまざにゲストしてやってきたのは、月収3万円で関取のような体型を維持している松浦伸也くんです。なぜ、そんなことが可能なのか。その秘密が、なんでも無料でやってあげることとは、参加者一堂、驚かされました。「お金は使い方が大事で、使い方を間違えると関係性を切ってしまう」という言葉が印象的でした。昨夜、参加できなかった方のために、松浦くんの話をおすそ分け。

埼玉県所沢市の、とびっきりお人好しの父親が営む風変わりな本屋さんの子どもとして生まれ育った松浦くんは、一銭にもならないようなことばかりしている親父のような人間にだけはなりたくないと思っていたそうですが、現在、同じような道を歩んでいます。そのきっかけは東京農大時代に、先生から拉致されて連れて行かれた福島県鮫川村にありました。そこでた、山に入れば山菜などの食料をただで手にできる農山村の魅力にとりつかれます。

で、今度は福井県池田町に、緑のふるさと協力隊として1年入ります。月5万円の活動費。この5万円が絶妙だったと振り返ります。地域おこし協力隊はだいたい月15万円とか支給されますが、これだと下手に生活できちゃう。でも、5万だと生活できない。ちなみに、村人の手伝いをしても対価として金銭をもらってはいけないというルールもあったんだそうです。生活するためには、いやでも住民と仲良くなって助けてもらわないといけない。そこで、松浦くんは村人の力仕事を積極的に手伝っていました。

そしたら、村人の方がそんな安い給料でこんなにしてくれるんだったら、自分たちが支えてやらないといけないみたいな空気になり、お礼に山ほど米や野菜をもらうようになったんだそうです。玄関には、誰かが勝手に野菜を置いていき、道を歩いてると「おーい、ピーマン食ったか?」と聞かれ、さらに仲良くなっていく。農村の基礎的な暮らしをこの1年間で学んだといいます。

大学卒業後、原発事故の影響で苦しむ鮫川村の職員として、都内のあちこちで農産物を販売していたら、松浦くんはあることに気づきます。山奥の直売所で1億4千万円売り上げていたほど、農産物の加工販売に力を入れていた鮫川村と前からつながっていた人たちは、信頼関係があるから、ちゃんと検査したものだと説明すると買い支えてくれる。一方、初めてつながった地域はいくら説明しても、相手にしてもらえない。ああそういうことか。日常からつながっていることが大事なんだ。非常時にこそ活きてくるつながりをつくるには、日常からやらないといけないんだ。松浦くんはそのことを強く感じます。

で、その少し前から墨田区で始めていた生産者と消費者をつなぐ青空市「ヤッチャバ」を日常化したいと、年に2回から4回、そして毎週末開催と頻度を増やしていきます。墨田区には農家も漁師はひとりもいません。だから、食べるものがどこからくるのかわからない人ばかりで、当然、生産者の思いを知る人もいなかった。さらに震災直後、墨田区の高齢者が暮らす長屋住宅の近くに唯一あったスーパーの在庫がなくなり、交通弱者のじいちゃん、ばあちゃんたちは、1日缶詰一個で生きながらえるなど、飢餓状態になっていたことにも衝撃を受けました。都市住民も、災害などの緊急時に備え、日頃から生産者との直接的なつながりをつくっていくことが大事だと、松浦くんは確信します。

で、これまで、両国国技館前などで、300回近く、青空市を開催しました。一昨年、記録的な豪雪に見舞われた関東で、ビニールハウスがつぶれるなど、ヤッチャバ出店農家さんも被害に合います。そのとき、日頃からヤッチャバで顔を合わせていた墨田区の住民たちがクーポン券を購入することで支援金を送るという形で支援をしたそうです。結果、雪害を機に離農する農家が続出する中で、ヤッチャバ出店農家の離農はゼロだった。今度、仮に墨田区が災害で流通がストップして食べるものに困ったとき、おそらくこの農家さんたちがトラックに食べものを積んで駆けつけてくれるだろうと、松浦くんはいいます。

松浦くんの仕事の基本スタイルは、無料です。月収は3万円。でも、これで暮らしていける。「3万円で太る方法は、無料でみんなにいろんなことをやってあげることです」と、こともなげに言います。ヤッチャバは不思議な青空市です。例えば、あるおばあちゃんが農家からナスを買って家に帰る。そうすると、数時間後に家で料理したナスを農家に食べさせるために持ってくる。こういうお客さんがたくさんいる。松浦くんはこのお客さんたちに何かお礼をしたいと思い、包丁研ぎを無料でやることにしました。

これまで研いであげた包丁はおよそ600本。そうすると、今度はそのお礼だといろんな人がオニギリだなんだと持ってきてくれる。もし、松浦くんがお金でお礼をしていたら、その時点で関係が切れてしまっていただろうといいます。お金が間に介在しないことで、自分が提供した以上の価値をもらったんじゃないかと思い、またお礼するという善意の連鎖がこうして生まれていきます。だから、彼は3万円であの体型を維持し、ニコニコ生活していけるわけです。昔の商売とはこういうことだったんじゃないかと松浦くんはいいます。その地域で必要な仕事を得意な人がやり、交換し合うことで暮らしが成り立つ。

松浦くんは他にもシェアハウスを5軒運営していますが、ここでも儲けはありません。一番大きいシェアハウスの定員は9人。家賃15万円で借り、個室は家賃3万円、相部屋は家賃1万円で貸しています。だから、儲けはなし。でも、ここに入ってくる学生はアルバイトをしなくて済むようになる。その分の時間を、地域に入り込んで、おばあちゃんと仲良くしたり、祭りの神輿を担いだりして価値を生み出し、またお礼に家庭料理を振舞われる。松浦スタイルです。若い人がどんどん集まり、現在、25人が暮らしているそうです。

松浦くんの目標は、1000年続くヤッチャバをつくること。今は、農家と住民の間に事務局として入り、出店料をもらってなんとか運営しています。でも、ゆくゆくは農家と住民が自ら運営をするようになることで、生産者と消費者が手を結び、自分ごととしてこのヤッチャバを運営していくようになれば、それはもはや文化となり、その先もずっと続いていくだろう、と。自分たちがいなければ成り立たないようなものは、自分たちがいなくれなればなくなってしまうのだから。松浦くんはそんな未来を見据え、低コスト・高コミュニケーションで農家と住民の主体性を引き出し、自分たちの事務局機能を縮小させていくことを当面の目標にしています。

松浦くんの話を聞いていて、改めて思いました。貧困とはただお金がないことではなく、暮らしが貨幣経済に組み込まれた中でお金を持たない状態なのだと。これはつまり、高コスト・低コミュニケーションの状態です。自然や共同体から引き離されるほどに、こういう体質になっていきます。それでも高コストに耐えうるような経済の成長があればやってこられたわけですが、その成長がなくなると、高コストに耐えられずに暮らしが困窮し、それを支えるコミュニケーションも低い状態、つまり孤立している状態ですから、こうして豊かな日本のど真ん中にどんどん「貧困」が生まれていくことになります。

昨夜は、参加者の多くから、むらづくり、くにづくり、コミュニティづくりをやりたいという話が出ました。なんでもかんでも貨幣で購入する高コスト・低コミュニケーションの暮らしで役割を喪失し、暮らしの主役の座から降板し、生きるリアリティに枯渇し、退屈している豊かな人々にとっても、魅力的な世界ということです。表現が適切かどうかわかりませんが、やっぱり、上と下の世界が接近しているという意味で、日本は世界のフロンティアにいるんだなと改めて実感した夜でした。

どんどん梁山泊のような場所になってきている「くるまざ」ですが、ご参加いただいた脱藩浪人のみなさん、ありがとうございました!生きていたら、またどこかでお会いしましょう。


というわけで、明日7/31
長崎県大村市期間限定ショップ
その名も【半年】
1日店長は松浦伸也さん
18時~23時
大村駅徒歩2分

長崎県大村市東三城町7-9 富士ビル
暗号→09060440140