忘れないようにめも
写真展 セバスチャン・サルガド「アフリカ」生きとし生けるものの未来へ
■会場:東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内)
■会期:2009年10月24日(土)→12月13日(日)
■休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
■会場:2階展示室
■料金:一般 800(640)円/学生 700(560)円/中高生・65歳以上 600(480)円
東京都写真美術館では、フォト・ドキュメンタリーの先駆者であり、今もなお精力的に新作を発表し続けているセバスチャン・サルガド(Sebastiao Salgado、1944~)の「アフリカ」展を開催いたします。
この展覧会は、かつて経済学を専門としていたセバスチャン・サルガドの視点を通して「見捨てられた大陸」と呼ばれるアフリカの現状に迫るものです。サルガドが初めてアフリカを取材した1970年代から今日に至るまで、世界各国でアフリカの飢餓、砂漠化を救うべくキャンペーンが組まれ、さまざまな計画が実行されてきました。にもかかわらずその状況は一進一退を繰り返しています。度重なる紛争で、さらに悪化する環境を食い止める手段すら見つからない地域がある一方で、経済的発達が見込める都市では一時期、爆発的に経済が発展し、アフリカが保有する資源にも注目が集まっています。格差が広がるばかりのアフリカの現状をどのように理解し、関わっていくかが国際的に問われているのです。
作家は現在、自ら「最後の大プロジェクト」と語るシリーズ「GENESIS(ジェネシス/起源)」に取り組んでいます。このプロジェクトは世界各地、前人未踏の地までも取材し、作品発表だけでなく、教育や植林活動等を通して地球の恵みと人類の歴史を見直そうとするものです。本展覧会では、「ジェネシス」シリーズの最新作も含めた作品群100点を展示します。
セバスチャン・サルガド「アフリカ」東京都写真美術館
アフリカ必ず見に行く
見に行く見に行く
忘れない忘れない
DAYS JAPANで特集が組まれていたから
ますます行かねばと思った
世界最高との評価を受けているフォトジャーナリスト、セバスチャン・サルガド
6年ぶりの日本展
わたしはやっぱり
ぬるい人間がきらいだって
そう思った
写真家は、ジャーナリストとしての役割を果たさなくてはならないと思っている。現場に居合わせなかった人々に、話を聞かせ見せることの使命感を持つことだ。
しかし、私は他人の迷惑をも考えず入り込んで、シャッターを押すようなことはしない。それぞれの人たちは、それぞれの社会を持っているのだから、まず初めに、人々の尊厳に敬意を表さなくてはならない。
彼らのバックグラウンドを重要視すること。何処で生まれたのか……全ての人たちにはそれぞれの生い立ちやバックグラウンドがある。それを考えない写真家は人間性を問われるのではないか……
セバスチャン・サルガド
帰ってきたサルガド DAYS JAPAN 2009年11月号
文/梅津禎三
写真展 セバスチャン・サルガド「アフリカ」生きとし生けるものの未来へ
■会場:東京都写真美術館(恵比寿ガーデンプレイス内)
■会期:2009年10月24日(土)→12月13日(日)
■休館日:毎週月曜日(休館日が祝日・振替休日の場合はその翌日)
■会場:2階展示室
■料金:一般 800(640)円/学生 700(560)円/中高生・65歳以上 600(480)円
東京都写真美術館では、フォト・ドキュメンタリーの先駆者であり、今もなお精力的に新作を発表し続けているセバスチャン・サルガド(Sebastiao Salgado、1944~)の「アフリカ」展を開催いたします。
この展覧会は、かつて経済学を専門としていたセバスチャン・サルガドの視点を通して「見捨てられた大陸」と呼ばれるアフリカの現状に迫るものです。サルガドが初めてアフリカを取材した1970年代から今日に至るまで、世界各国でアフリカの飢餓、砂漠化を救うべくキャンペーンが組まれ、さまざまな計画が実行されてきました。にもかかわらずその状況は一進一退を繰り返しています。度重なる紛争で、さらに悪化する環境を食い止める手段すら見つからない地域がある一方で、経済的発達が見込める都市では一時期、爆発的に経済が発展し、アフリカが保有する資源にも注目が集まっています。格差が広がるばかりのアフリカの現状をどのように理解し、関わっていくかが国際的に問われているのです。
作家は現在、自ら「最後の大プロジェクト」と語るシリーズ「GENESIS(ジェネシス/起源)」に取り組んでいます。このプロジェクトは世界各地、前人未踏の地までも取材し、作品発表だけでなく、教育や植林活動等を通して地球の恵みと人類の歴史を見直そうとするものです。本展覧会では、「ジェネシス」シリーズの最新作も含めた作品群100点を展示します。
セバスチャン・サルガド「アフリカ」東京都写真美術館
アフリカ必ず見に行く
見に行く見に行く
忘れない忘れない
DAYS JAPANで特集が組まれていたから
ますます行かねばと思った
世界最高との評価を受けているフォトジャーナリスト、セバスチャン・サルガド
6年ぶりの日本展
わたしはやっぱり
ぬるい人間がきらいだって
そう思った
写真家は、ジャーナリストとしての役割を果たさなくてはならないと思っている。現場に居合わせなかった人々に、話を聞かせ見せることの使命感を持つことだ。
しかし、私は他人の迷惑をも考えず入り込んで、シャッターを押すようなことはしない。それぞれの人たちは、それぞれの社会を持っているのだから、まず初めに、人々の尊厳に敬意を表さなくてはならない。
彼らのバックグラウンドを重要視すること。何処で生まれたのか……全ての人たちにはそれぞれの生い立ちやバックグラウンドがある。それを考えない写真家は人間性を問われるのではないか……
セバスチャン・サルガド
帰ってきたサルガド DAYS JAPAN 2009年11月号
文/梅津禎三