goo blog サービス終了のお知らせ 

こばなし

日々のよしなしごと

私と小鳥と鈴と  金子みすゞ

2005年10月05日 | 文学
私が両手をひろげても、
お空はちっとも飛べないが
飛べる小鳥は私のやうに、
地面(じべた)を速くは走れない。
私がからだをゆすっても、
きれいな音は出ないけど、
あの鳴る鈴は私のやうに
たくさんな唄は知らないよ。
鈴と、小鳥と、それから私、
みんなちがって、みんないい。


金子みすゞの詩集を、そのうちちゃんと読んでみたいと思っている。
きれいな詩を読んでいると、自分の心まできれいになる気がする。

松尾芭蕉

2005年08月19日 | 文学
しずかさや 岩にしみいる 蝉の声

かすれ声で泣き続ける蝉の声を聴いていると、
つくつく法師が鳴き始めると、
どうにも切なくなる。

松尾芭蕉が、徳川家康のつくった忍者部隊の服部半蔵だという話を思い出す。
「奥の細道」で、全国を旅している松尾芭蕉だが、
その速度はとても老人のものとは思えないものらしい。
それこそ忍者や特別な修行を積んだ者でない限り、そんな速さで旅を続けることはできないと。
真実はどこに?