近未来の処方箋にはホットウォーターが処方されている可能性がある。
身体の調子を乱す初期段階ならばホットウォーターを飲めば十分。
自分の体質を知ってこれを乱さないようにすれば大病になって大変な治療期間や費用を費やすことは無くなる。
まず個々人の体質を知ることから見てみましょう。
酸っぱいのが苦手辛いのが好き渋い苦いはダメ甘いのは大好き等は結構当たっている。
個人個人の好みは無意識に自分の体調を整えている。無理に嫌なものは摂らなくてかまわない。
この味の好みは人によって違うのは当然で、それは個人個人体質が異なるからです。
この自分の味の感性を大切にすることによって、また意識的に自分に合う味の食材ととりかたで体調管理が出来ます。
基本的な味の要素甘味、苦味、酸味、塩味、渋味、辛味の六種類がありますが、この味のバランスにより体質管理をします。
インドのア―ユルヴェ―ダ医学からこの技術は来ています、脈診をしてその方の体質性格そして体調を診ることで的確に日常生活のアドバイス等の処方をしています。
仏教では宇宙は五大元素で出来ていると説明します。
五大とは、宇宙を構成しているとする地(ち)・水(すい)・火(か)・風(ふう)・空(くう)の五つの要素のこと。
これをインドのア―ユルヴェ―ダ医学では
人の体質性格特徴を五大元素の配分具合で説明します。
「体質」、あるいは「生命エネルギー」のことをドーシャと言います、 私たちの体の中には「風」「火」「土」に象徴される3つのドーシャ「ヴァータ」 「ピッタ」「カパ」が働いていると考えます。
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3つのドーシャはバランス良く平均して持っているのが理想ですが、本来自分が持っている体質をはじめ、生活環境や年齢などに影響され、 日々偏り変化していきます。自分のドーシャの状態に気づかないまま、どれかのドーシャが過剰になりすぎてしまうと、 体調を崩してしまいます。過剰になりすぎたドーシャを鎮め、崩れたバランスを取り戻そうというのがアーユルヴェーダの考え方でここでは食事の味の加減でバランスがとれることを見ます。
治療には大きく2つがあり、1つは食事、薬、調気法や行動の改善でドーシャのバランスを整える緩和療法(鎮静療法)、もう1つは増大・増悪したドーシャ(体液)やアーマ(未消化物)、マラ(老廃物)などの病因要素を排泄する減弱療法(排出療法, 浄化療法)である。減弱療法では、パンチャカルマ(5つの代表的な治療法、2種類の浣腸・油剤・下剤・吐剤)と呼ばれる治療法がよく知られている。根源的・霊的な面の治療として、ジョーティシュ(インド占星術)やマントラ(その人に合う音として使う言葉)、宝石を使った治療がある。
ドーシャは、サンスクリット語で「不純なもの、増えやすいもの、体液、病素、病気の発生に基本的なレベルで関係する要素、病気を引き起こす最も根本的な原因などを意味し、体液もしくは生体エネルギーを指す。
ドーシャはヴァータピッタカパと分かれ、ヴァータ風空の質ピッタは火と水の質カパは土と水の質を持つ、ドーシャは正常な状態では生命を維持し健康を守るエネルギーであるが、増大・増悪すると病気を引き起こす。一般にヴァータの増大・増悪は呼吸器系疾患、精神・神経疾患、循環器障害を、ピッタの増大・増悪は消化器系疾患、肝・胆・膵疾患、皮膚病を、カパの増大・増悪は気管支疾患、糖尿病や肥満、関節炎、アレルギー症状を引き起こすと考えられている。
食事が健康な体作りのベースになります。
アーユルヴェーダでは、食事内容(食材)体を作るため、食材や調理方法、食べ方なども各々のドーシャタイプに合わせたものを取り入れることを奨めています。
ドーシャタイプ別、おすすめの食事内容・食材を見ていきます。
「ドーシャタイプ別」とは、その性質が体内で多くならない(過剰にならない)ように、反対の性質の食材を積極的に取り入れる、という食事法のことです。
ヴァータタイプの食事法
ヴァータ(風と空)タイプの方は、冷性・乾性・動性があります。そのため体を冷やさず、重みのある食事を心がけます。
また動性があることから、食事時間が不規則になりがちです。
そのためヴァータタイプの方に守っていただきたいのは「規則正しい食事時間に、温かい、程よくオイルを含んだ食事をする」ことです。
味の要素は甘味、酸味、塩味のある物を摂る。これ以外はヴァータを過剰に上げてしまいイライラや心配が増え落ち着きが減る、もっと過剰になると上記の疾病を引き起こす。
ピッタタイプの食事法
ピッタ(火と水)タイプの方は、熱性・微油性・動性があります。そのため適度な冷性のある乳製品を摂ることを奨めます。
味の要素は甘味・苦味・渋味の物を摂る。これ以外は怒りやすく下痢気味にそして過剰に発汗しイライラした行動パターンに、もっと過剰になると上記の疾病を引き起こす。
ピッタタイプの方におすすめは「辛い・熱すぎる食材は避けて、水分の多い野菜や乳製品、大豆製品を摂るようにする」ことです。
カパタイプの食事法
カパ(土と水)タイプの方は、冷性、油性、湿制、重性があります。そのため重く油分を含む食事は避けます。
食後に水分を摂らないようにし、温野菜や香辛料、消化しやすい食材を摂ります。
カパタイプの方におすすめは「香辛料を使った、温かい飲食物を少量摂るようにする」ことです。
味の要素は苦味、辛味、渋味の物を摂る。これ以外の物を摂ると動きが鈍く肥満し気分が落ち込む、そしてもっと過剰になると上記の疾病を引き起こしてしまう。
混合タイプ(「ヴァータ」と「カパ」、「ヴァータ」と「ピッタ」、「カパ」と「ピッタ」等)の場合は、どの性質を共通でもっているのかを意識して、その性質と反対の体質になるような食事方法を心がけると良いです。
たとえば「ヴァータ」と「カパ」の共通性質は「冷性」のため、この方は「体を温める食材」を摂ることを奨めます。
今日医療費が増大して更に高齢化社会が進む今、ア―ユルヴェ―ダは早期に病気の兆候をつかみかつ初期のアンバランスならホットウォ―タ―(白湯)をすすることでこと足ります、(本来人間は自分で修正する能力を内在している、身体の中に薬局を持っている、薬の名前を渡して胃なら胃薬等を思うと胃に変化を持たらし改善される、また例えばモルヒネを思うと脳のモルヒネの出る部分が刺激され出てくる、現代人の身体はストレスを多く溜めてしまっている為に本来持っている機能が働けない状態になっている)、そして上記の食事の味の摂り方で健康のバランスが図られます。病気の治療重視の西洋医学に予防重視の東洋医学をもっと活用していくことが早急の課題です。