母親が俳優をしてましたがよく自分の出たテレビのドラマ番組を家族皆で見終わると「今日もこんだけ」と苦笑いをする母親をちょっと恥ずかしいと子供心に思ってました、お母さんは主役じゃないんだと
母親の役柄はテレビドラマでも映画でも俗に言うちょい役でした、あっ、お母さん出てきたと思ったら、はいおしまい、まさしくちょい役(笑)でした、台詞が三つ位あると今日はいっぱい出たなあと思ったものです
今大人になり仕事に就いて仕事を構成するどのパ―ツも大切なのが分かって来ましたが
野球なら誰でも4番打者エ―スだけでは試合にならない犠牲バントをする人守備を固める人押さえの役割をする人にコ―チと色々な役割があって野球が成り立ちます
ドラマも映画も同じです、全ての役柄があって成り立ちます、どの役柄も大切です
また仕事をする時今の役割を分かってプレー出来るているかが大切です、仕事全体を把握しておいて自分のパ―ツの仕事をする、芝居であればその芝居全体を把握しておいて自分の役柄を演じることが良い芝居になります、どの役柄も欠かすことが出来ません
ちょい役でもその作品全部の内容が頭に入っていて初めて良いちょい役が演じることが出来る、自分が監督総合演出家の状態でいて初めて良い演技が
母親の出た映画で豊田四郎監督の『雪国』で母親の役は温泉旅館の女中さんで階段をかけ上がり「お客さん、お待ちの方来ました!」という短い場面でしたがこのシ―ンを納得するまで監督に30回やり直させられたと母は笑ってました、良い映画良い絵画そして良い料理は何処を取っても手抜きがない映画なら一瞬の場面だけを見ても素晴らしい、絵になっていますよね
どの役柄も大切で一人一人が輝くことで良い作品になるわけです、世の中には半端なものはないということです、全て必要です、宇宙から見ると全ての人の色々な個性が集まって綺麗なモザイク模様に見えるそうです