美食
快適
便利
これら「楽」とは対照にある「苦」の環境は人間を強く変えるものである。
20年前の日本には携帯電話もインターネットもなく、人々は今で言えば比較的ださい車、ださい服装、ださい髪型、貧相な家電や食卓と共にあったが、だからこそ社会には高い底力・忍耐力があったとも言える。
「ファミコンしか無かった時代の子供達は可哀想だ」 「貧困国は物に恵まれず可哀想だなあ」
こんな事は一切言えないのである。
むしろファミコンで満足できた子供達の忍耐力は優秀だった。
ファミコンのゲームには理不尽な難易度を持った物が少なくなかった。今の子供になら「クソゲー」とすぐ投げられてしまう程の難しさであっても、昔のゲームは購入者に不満も持たれず大切に遊んでもらえたものだった。
人々の忍耐力が高いために開発側が意図的にゲームの難易度を上げていたフシさえあったが、今のゲームはユーザーをいらつかせない親切な作りになっている。現代の子供がファミコンをプレイしたら、きっと一部のゲームの“独り善がりっぷり”に辟易してしまうことだろう。
最近の日本では思い通りにならないから暴力に訴えるといった子供じみた動機の事件が頻発。アメリカももう近所の犬の鳴き声が耳障りだから刺したそんな到底大人とは思えない理由で戦争を起こす国になっている。そこに理性や我慢の文字はない。
リッチな生活が作る貧乏な精神 大量破壊兵器を持つ先進国が次々と理性なき子供へ変わっていく恐怖… これだけ美食・快適・便利が世界に流布した時代はなかった。
人類にドラえもんのような未来は創れない。 人類に扱える文明は今ぐらいが限度という事です。
<隣家の飼い犬>「鳴き声うるさい」と殺す http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070523-00000099-mai-soci 長野県警諏訪署は23日、隣家の飼い犬を殺したとして、諏訪市内の無職の男(62)を動物愛護法違反(愛護動物殺傷)と器物損壊の疑いで、長野地検諏訪支部に書類送検した。「鳴き声がうるさかったので殺した」と容疑を認めている。
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