食と世界

食と世界についての雑記 菜食・断食の勧め

映画 『寄生獣』

2014-11-23 11:46:43 | 脱クリ


累計1100万部突破の人気漫画『寄生獣』の実写映画が11月29日(土)全国東宝系にて
ロードショーされる。

http://www.kiseiju.com/

突如現れた謎の生物が人間の脳を乗っ取って肉体を操り、
他の人間を捕食し始める。
脳を乗っ取ることができず右手に宿った寄生生物と共生することになってしまった平凡な高校生「新一」はやがて人間を守るため、心を持たない寄生生物との戦いに身を投じていく…

予告編

■原作:岩明均
■監督:山崎貴
■脚本:古沢良太 山崎貴
■主演:染谷将太(泉新一)
■主要キャスト:深津絵里(田宮良子)、阿部サダヲ(ミギー)、橋本愛(村野里美)、東出昌大(島田秀雄)、大森南朋(倉森)、北村一輝(広川)、ピエール瀧(三木)
*敬称略






本作(漫画連載期間(1990~1995年))において寄生生物は地球を壊し続ける人間たちを淘汰するために生まれてきた鉄槌のように描かれている。

生物絶滅速度
1900-1960年:1年に1種
1960-1975年:1年に1,000種
1975年以降:1年に40,000種
 



驕りのために全生命体の乗る船“地球号”を沈めようとする人間を狩るパラサイト
(寄生生物)。そのパラサイトを殺し、生き延びようとする人間。果たして生き残るべきはどちらなのか?
 
「寄生獣」とはパラサイトではなく、地球に寄生し汚染する人間を指す言葉として
物語の後半に登場する。

〔シンイチ・・・『悪魔』というのを本で調べたが・・・一番それに近い生物は、やはり人間だと思うぞ。人間はあらゆる種類の生物を殺し食っているが私の『仲間』達が食うのはほんの1~2種類だ。質素なものさ。〕


人類のみが尊く万物から優越しているかの錯覚した妄念に基づいた現代物質文明は今や自らの生み出した便利さや快楽に溺れ、自分で自分の首を絞めようとしている。

環境意識を保ち自然と共生していた東洋人として、自然動物搾取、動物的な暴力、道徳の退廃が悲憤慷慨される日本の現状は外来種の獣的精神(クリ)に侵入された感が強い。

人間は数を減らすべき地上の毒なのか
それとも万物の霊長たる崇高な存在なのか

本作の哲学的命題は果敢な民族の独立を忘失し未曽有の昏迷に投げ込まれた日本にも軽くない問いを投げ掛けている。



画像出典
(C) 映画「寄生獣」製作委員会










コメント (2)
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