Over 60's yukinokoブログ

実家の片づけ、そして義母を送って、次は自分の生前整理だな

街なか滞在時間は1時間弱(多分)

2021-06-18 06:03:51 | 旅行・お出かけ

昨日は梅雨明け後かと思われるほどの強い日差しでした。青い空にはいかにも夏らしい雲がいくつも浮かんでいて、朝ドラのヒロインがもっと勉強して知識を

得たなら、これは積雲だとかなんとか言いそうなところですね。

そんな暑い日の午前中、まだ緊急事態宣言も解除になっていないけれど、用があったので栄方面まで出かけてきました。電車も地下鉄も本当に久しぶりでしたが、

地下鉄でさえ車内広告がすごく減って空きが目立っていました。どこも経費節減ですね。

 

さて、まず最初に松坂屋美術館の新工芸展を観に行きました。購読している新聞屋さんから招待券をいただいたので。

南館7階にある美術館へ行くとまず検温。そして係にチケットを渡して・・・と思ったら「半券はご自分でお切りいただいて」カウンターの上にある容器に

入れるように指示されました。なんでもセルフの時代だな。

中に入ると、年配者の姿がぞろぞろと。思っていたよりは人がいましたが、混雑という言葉からは遥かに遠い感じ。

どちらかと言う私は「用の美」というか、使う道具などの美しさを好ましく思うタイプ。今回の展覧会のように、鑑賞するためのものへの興味はあまりない。

それでも、例えば陶器の作品でものすご~く重そうなものなどは、土をこねたり成型したり窯に入れたりするときはいったいどうやっているんだろう???と

不思議に思いました。会場に運びこんだりするときも大変だろうし、こうなるともう鑑賞ではなく観察に近い?

プロの方々の作品の展示の後に、学生さんたちの造った意欲的な作品も一部展示されていて、そちらもなかなか見ごたえがありました。

 

展覧会を観ていたとき、車椅子の男性がやはりおひとりで鑑賞していました。

ある展示の近くまで来た時にちょうどその男性のすぐ後ろになったのですが、その少し前の展示作品の前で男性と女性が結構大きめな声でその作品について

何やら話し合っている・・・というより、男性のほうが女性に解説しているというか思ったことを話しているというか。

それがなかなか終わらない。

車椅子の男性は何も言わずじっと止まって待っていましたが、少々じれったくなった私は車椅子の男性もおしゃべりが止まらないふたり連れも追い越して

先へ進みました。

会場にはコロナ禍ということもあって、会話は出来るだけ控えるように、という案内表示もされているのですけどね。それに周囲への配慮が全く感じられない。

好きな作品はずっと観ていたいと思う気持ちはわかるんだけど、私も気をつけなければと思いました。

 

さて、昨日の主たる目的はこの展覧会ではなくて、隣のパルコの1階にある造花店。仕事で使う造花を仕入れるためです。

なんで造園業が造花を?と思われるでしょうけど、これについては以前書いたかもしれませんが、あるお店のディスプレイに使うためなんです。

当初は生の植物を使っていたんですが、諸事情ありまして今は造花オンリー。でも今の造花って本当によく出来ていて、びっくりすることもあります。

当然そういうものはお値段もびっくりなんですけどね。

細かな細工で手間もかかるでしょうから仕方ないところでしょう。

使うのはそのお店1軒だけですが、もうかなり長いことこの仕事をやっているので、造花の在庫が結構あるにはあるけれど、そこはそれ、ずっと同じものを

使いまわすのもなんだかね、ということでいくつか新しいものを入れるようにしているわけです。

仕入れ自体はそれほど大変ではありませんが、持ち帰るときに長さがあるので、背の低い私は床に袋がすらないように持つのが結構大変。

そして一番問題なのが、家での保管。

部屋の隅に、長いものは段ボール箱に差してありますが、どうしても頭でっかちなものばかりなので結構ボリューミー。埃がかぶらないように新聞紙などで

包んだ上に布をかぶせています。小さいものは別の場所で引き出しに入れた状態で保管しています。

包んでしまうと、中にあるものがどんなものかがとてもわかりにくいです。なので包んだ新聞紙などの隅っこなどに、いつ使ったどんなものか、ということを

書くようにしています。でも写真つきじゃないのでね、確認するにはやっぱり包みをほどかないといけないわけで。

お店のようにずっとディスプレイしたままにしておければ楽なんでしょうけど、今度は埃対策を講じなくてはならないし。

仕事をさせていただいているお店も、後継ぎはいらっしゃらないのでいつまで続けられるか。もしそうなったら、この造花、いったいどうすればいいのやら。

 

朝10時前の電車に乗って、帰宅したのは正午ちょっと前。移動時間を除いた街の滞在時間は1時間ちょっとあったかなかったか。コロナ禍でのお手本みたいな

お出かけだと思いません?(自画自賛)